口語訳聖書(振り仮名付き)

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イザヤしょ

第49章    Is-Audio 

49:1 海沿うみぞいの国々くにぐによ、わたしにけ。とおいところのもろもろのたみよ、みみかたむけよ。しゅはわたしをうまときからし、ははたいときからわがかたげられた。

49:2 しゅはわがくち鋭利えいりなつるぎとなし、わたしをみかげにかくし、とぎすましたとなして、えびらにわたしをかくされた。

49:3 また、わたしにわれた、「あなたはわがしもべ、わが栄光えいこうをあらわすべきイスラエルである」と。

49:4 しかし、わたしはった、「わたしはいたずらにはたらき、えきなく、むなしくちからついやした。しかもなお、まことにわがただしきはしゅともにあり、わがむくいはわがかみともにある」と。

49:5 ヤコブをおのれにかえらせ、イスラエルをおのれのもとにあつめるために、わたしをはらうちからつくってそのしもべとされたしゅわれる。(わたしはしゅまえたっとばれ、わがかみはわがちからとなられた)

49:6 しゅわれる、「あなたがわがしもべとなって、ヤコブのもろもろの部族ぶぞくをおこし、イスラエルのうちののこったものかえらせることは、いともかることである。わたしはあなたを、もろもろのくにびとのひかりとなして、わがすくいはてにまでいたらせよう」と。

49:7 イスラエルのあがないぬしイスラエルの聖者せいじゃなるしゅは、ひとあなどられるものたみみきらわれるものつかさたちのしもべにむかってこうわれる、「もろもろのおうて、ちあがり、もろもろのきみって、はいする。これは真実しんじつなるしゅ、イスラエルの聖者せいじゃが、あなたをえらばれたゆえである」。

49:8 しゅはこうわれる、「わたしはめぐみのときに、あなたにこたえ、すくいにあなたをたすけた。わたしはあなたをまもり、あなたをあたえてたみ契約けいやくとし、くにおこし、れすたれたぎょうとしてがせる。

49:9 わたしはとらえられたひとに『よ』とい、くらきにおるものに『あらわれよ』とう。かれらはみちすがらべることができ、すべてのはだかやまにも牧草ぼくそうる。

49:10 かれらはえることがなく、かわくこともない。またあつかぜも、太陽たいようかれらをつことはない。かれらをあわれむものかれらをみちびき、いずみのほとりにかれらをみちびかれるからだ。

49:11 わたしは、わがもろもろのやまみちとし、わが大路おおじたかくする。

49:12 よ、人々ひとびととおくからる。よ、人々ひとびときたから西にしから、またスエネのからる」。

49:13 てんよ、うたえ、よ、よろこべ。もろもろのやまよ、こえはなってうたえ。しゅはそのたみなぐさめ、そのくるしむものをあわれまれるからだ。

49:14 しかしシオンはった、しゅはわたしをて、しゅはわたしをわすれられた」と。

49:15 「おんながそののみわすれて、そのはらを、あわれまないようなことがあろうか。たといかれらがわすれるようなことがあっても、わたしは、あなたをわすれることはない。

49:16 よ、わたしは、たなごころにあなたをきざんだ。あなたのいしがきはつねにわがまえにある。

49:17 あなたをてるものは、あなたをこわすものし、あなたをあらしたものは、あなたからく。

49:18 あなたのをあげてまわせ。かれらはみなあつまって、あなたのもとにる。しゅわれる、わたしはきている、あなたはかれらをみなかざりとしてにつけ、花嫁はなよめおびのようにこれをむすぶ。

49:19 あなたのれ、かつすたれたところ、こわされたは、ひとおおいためにせまくなり、あなたを、のみつくしたものは、はるかにはなる。

49:20 あなたがうしなったのちうまれたらは、なおあなたのみみう、『このところはわたしにはせますぎる、わたしのためにむべきところさせよ』と。

49:21 そのときあなたはこころのうちにう、『だれがわたしのためにこれらのものんだのか。わたしはうしなって、をもたない。わたしはとらわれ、かついやられた。だれがこれらのものそだてたのか。よ、わたしはひとりのこされた。これらのものはどこからたのか』と」。

49:22 しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはをもろもろのくににむかってあげ、はたをもろもろのたみにむかっててる。かれらはそのふところにあなたのらをたずさえ、そのかたにあなたのむすめたちをせてる。

49:23 もろもろのおうは、あなたの養父ようふとなり、その王妃おうひたちは、あなたの乳母うばとなり、かれらはそのかおにつけて、あなたにひれし、あなたのあしのちりをなめる。こうして、あなたはわたしがしゅであることをる。わたしをのぞものはじをこうむることがない」。

49:24 勇士ゆうしうばった獲物えものどうしてかえすことができようか。暴君ぼうくんがかすめた捕虜ほりょどうしてすくすことができようか。

49:25 しかししゅはこうわれる、勇士ゆうしがかすめた捕虜ほりょかえされ、暴君ぼうくんうばった獲物えものすくされる。わたしはあなたとあらそものあらそい、あなたのらをすくうからである。

49:26 わたしはあなたをしえたげるものにそのにくわせ、そのあたらしいさけのようにませてわせる。こうして、すべてのひとはわたしがしゅであって、あなたの救主すくいぬし、またあなたのあがないぬしヤコブの全能者ぜんのうしゃであることをるようになる」。 

第50章 

50:1 しゅはこうわれる、「わたしがあなたがたのははらせたその離縁りえんじょうは、どこにあるか。わたしはどのさいしゅにあなたがたをりわたしたか。よ、あなたがたは、その不義ふぎのためにられ、あなたがたのははは、あなたがたのとがのためにされたのだ。

50:2 わたしがたとき、なぜひとりもいなかったか。わたしがんだとき、なぜひとりもこたえるものがなかったか。わたしのみじかくて、あがなうことができないのか。わたしはすくちからたないのか。よ、わたしが、しかるとうみはかれ、かわ荒野あらのとなり、そのなかうおみずがないために、かわきんで悪臭あくしゅうはなつ。

50:3 わたしはくろころもてんせ、荒布あらぬのをもってそのおおいとする」。

50:4 しゅなるかみおしえをうけたものしたをわたしにあたえて、つかれたもの言葉ことばをもってたすけることをらせ、またあさごとにさまし、わたしのみみをさまして、おしえをうけたもののようにかせられる。

50:5 しゅなるかみはわたしのみみひらかれた。わたしは、そむくことをせず、退しりぞくことをしなかった。

50:6 わたしをものに、わたしのをまかせ、わたしのひげをものに、わたしのほおをまかせ、はじとつばきとをけるために、かおをかくさなかった。

50:7 しかししゅなるかみはわたしをたすけられる。それゆえ、わたしはじることがなかった。それゆえ、わたしはかお火打石ひうちいしのようにした。わたしはけっしてはずかしめられないことをる。

50:8 わたしをとするものちかくおられる。だれがわたしとあらそうだろうか、われわれはともとう。わたしのあだはだれか、わたしのところちかくこさせよ。

50:9 よ、しゅなるかみはわたしをたすけられる。だれがわたしをつみさだめるだろうか。よ、かれらはみなころものようにふるび、しみのためにいつくされる。

50:10 あなたがたのうちしゅおそれ、そのしもべのこえしたがい、くらなかあるいてひかりなくても、なおしゅたのみ、おのれのかみにたよるものはだれか。

50:11 よ、やし、たいまつをともすものよ、みなそのほのおなかあゆめ、またそのやした、たいまつのなかあゆめ。あなたがたは、これをわたしのからけて、くるしみのうちにたおれる。 

第51章 

51:1 「もとめ、しゅたずもとめるものよ、わたしにけ。あなたがたのされたいわと、あなたがたのされたあなとをおもいみよ。

51:2 あなたがたのちちアブラハムと、あなたがたをんだサラとをおもいみよ。わたしはかれをただひとりであったときにし、かれ祝福しゅくふくして、その子孫しそんくわえた。

51:3 しゅはシオンをなぐさめ、またそのすべてれたところなぐさめて、その荒野あらのをエデンのように、そのさばくをしゅそののようにされる。こうして、そのなかよろこびとたのしみとがあり、感謝かんしゃうたこえとがある。

51:4 わがたみよ、わたしにけ、わがくにびとよ、わたしにみみかたむけよ。律法りっぽうはわたしからわがみちはもろもろのたみひかりとなる。

51:5 わがはすみやかにちかづき、わがすくいった。わがうではもろもろのたみおさめる。海沿うみぞいの国々くにぐにはわたしをのぞみ、わがうでたのむ。

51:6 をあげててんまたまたしたなるよ。てんけむりのようにえ、ころものようにふるび、そのなかものは、ぶよのようにぬ。しかし、わがすくいはとこしえにながらえ、わがはくじけることがない。

51:7 ものよ、こころのうちにわが律法りっぽうをたもつものよ、わたしにけ。ひとのそしりをおそれてはならない、かれらのののしりにおどろいてはならない。

51:8 かれらはころものように、しみにわれ、ひつじのようにむしわれるからだ。しかし、わがはとこしえにながらえ、わがすくいはよろずおよぶ」。

51:9 しゅのかいなよ、さめよ、さめよ、ちからよ。さめて、いにしえのむかしにあったようになれ。ラハブをころし、りゅうつらぬいたのは、あなたではなかったか。

51:10 うみをかわかし、おおいなるふちみずをかわかし、またうみふかところを、あがなわれたものぎるみちとされたのは、あなたではなかったか。

51:11 しゅにあがなわれたものは、うたうたいつつ、シオンにかえってきて、そのこうべに、とこしえのよろこびをいただき、かれらはよろこびとたのしみとをかなしみとなげきとはる。

51:12 「わたしこそあなたをなぐさめるものだ。あなたは何者なにものなれば、ぬべきひとおそれ、くさのようになるべきひとおそれるのか。

51:13 てんをのべ、もといをすえられたあなたのつくぬししゅわすれて、なぜ、しえたげるものほろぼそうとそなえをするとき、そのいきどおりのゆえにつねにひねもすおそれるのか。しえたげるものいきどおりはどこにあるか。

51:14 をかがめているとらわれびとは、すみやかにかれて、ぬことなく、あなにくだることなく、その食物しょくもつはつきることがない。

51:15 わたしはうみをふるわせ、そのなみをなりどよめかすあなたのかみしゅである。その万軍ばんぐんしゅという。

51:16 わたしはわが言葉ことばをあなたのくちにおき、わがかげにあなたをかくした。こうして、わたしはてんをのべ、もといをすえ、シオンにむかって、あなたはわがたみであるとう」。

51:17 エルサレムよ、きよ、きよ、て。あなたはさきにしゅからいきどおりのさかずきをうけてみ、よろめかす大杯おおさかずきを、おりまでもみほした。

51:18 そのんだもろもろののなかに、自分じぶんみちびものなく、そのそだてたもろもろののなかに、自分じぶんをとるものがない。

51:19 これら二つのことがあなたにのぞんだ――だれがあなたとともなげくだろうか――荒廃こうはい滅亡めつぼう、ききんとつるぎ。だれがあなたをなぐさめるだろうか。

51:20 あなたのらはいきえだえになり、あみにかかった、かもしかのように、すべてのちまたのすみによこたわり、しゅいきどおりと、あなたのかみめとは、かれらにちている。

51:21 それゆえ、くるしめるものさけにではなくっているものよ、これをけ。

51:22 あなたのしゅ、おのがたみうったえを弁護べんごされるあなたのかみしゅはこうわれる、よ、わたしはよろめかすさかずきあなたのからのぞき、わがいきどおりの大杯おおさかずきのぞいた。あなたはふたたびこれをむことはない。

51:23 わたしはこれをあなたをなやますものにおく。かれらはさきにあなたにむかってった、をかがめよ、われわれはえていこう』と。そしてあなたはそののようにし、ちまたのようにして、かれらのえていくにまかせた」。 

第52章 

52:1 シオンよ、さめよ、さめよ、ちからよ。せいなるみやこエルサレムよ、うつくしいころもよ。割礼かつれいけないものおよびけがれたものは、もはやあなたのところに、はいることがないからだ。

52:2 とらわれたエルサレムよ、あなたのからちりをおとせ、きよ。とらわれたシオンのむすめよ、あなたのくびのなわをきすてよ。

52:3 しゅはこうわれる、「あなたがたは、ただでられた。かねさずにあがなわれる」。

52:4 しゅなるかみはこうわれる、「わがたみはさきにエジプトへくだってって、かしこに寄留きりゅうした。またアッスリヤびとはゆえなくかれらをしえたげた。

52:5 それゆえ、いまわたしはここになにをしようか。わがたみはゆえなくとらわれた」としゅわれる。しゅわれる、「かれらをつかさどるものはわめき、わがつねにひねもすあなどられる。

52:6 それゆえ、わがたみはわがるにいたる。そのにはかれらはこの言葉ことばかたものがわたしであることをる。わたしはここにおる」。

52:7 よきおとずれをつたえ、平和へいわげ、よきおとずれをつたえ、すくいげ、シオンにむかって「あなたのかみおうとなられた」とものあしやまうえにあって、なんとうるわしいことだろう。

52:8 けよ、あなたの見張みはりびとはこえをあげて、ともよろこうたっている。かれらはあいわせて、しゅがシオンにかえられるのをるからだ。

52:9 エルサレムのれすたれたところよ、こえはなってともうたえ。しゅはそのたみなぐさめ、エルサレムをあがなわれたからだ。

52:10 しゅはそのせいなるかいなを、もろもろのくにびとのまえにあらわされた。のすべてのはては、われわれのかみすくいる。

52:11 れよ、れよ、そこをて、けがれたものにさわるな。そのなかよ、しゅうつわをになうものよ、おのれをきよたもて。

52:12 あなたがたはいそいでるにおよばない、また、とんでくにもおよばない。しゅはあなたがたのまえき、イスラエルのかみはあなたがたのしんがりとなられるからだ。

52:13 よ、わがしもべはさかえる。かれたかめられ、あげられ、ひじょうにたかくなる。

52:14 おおくのひとかれおどろいたように――かれかおだちは、そこなわれてひとことなり、その姿すがたひとことなっていたからである――

52:15 かれおおくの国民こくみんおどろかす。おうたちはかれのゆえにくちをつむぐ。それはかれらがまだつたえられなかったことをまだかなかったことをさとるからだ。 

第53章 

53:1 だれがわれわれのいたことをしんたか。しゅうでは、だれにあらわれたか。

53:2 かれしゅまえ若木わかぎのように、かわいたつちからのようにそだった。かれにはわれわれのるべき姿すがたがなく、威厳いげんもなく、われわれのしたうべきうつくしさもない。

53:3 かれあなどられてひとてられ、かなしみのひとで、やまいっていた。またかおをおおってみきらわれるもののように、かれあなどられた。われわれもかれたっとばなかった。

53:4 まことにかれはわれわれのやまいい、われわれのかなしみをになった。しかるに、われわれはおもった、かれたれ、かみにたたかれ、くるしめられたのだと。

53:5 しかしかれはわれわれのとがのためにきずつけられ、われわれの不義ふぎのためにくだかれたのだ。かれはみずからこらしめをうけて、われわれに平安へいあんあたえ、そのたれたきずによって、われわれはいやされたのだ。

53:6 われわれはみなひつじのようにまよって、おのおの自分じぶんみちかってった。しゅはわれわれすべてのもの不義ふぎを、かれうえにおかれた。

53:7 かれはしえたげられ、くるしめられたけれども、くちひらかなかった。ほふりにひかれて小羊こひつじのように、またものまえだまっているひつじのように、くちひらかなかった。

53:8 かれ暴虐ぼうぎゃくなさばきによってられた。そのひとのうち、だれがおもったであろうか、かれはわがたみのとがのためにたれて、けるもののからたれたのだと。

53:9 かれ暴虐ぼうぎゃくおこなわず、そのくちにはいつわりがなかったけれども、そのはかしきものとももうけられ、そのつかあくをなすものともにあった。

53:10 しかもかれくだくことはしゅのみむねであり、しゅかれなやまされた。かれ自分じぶんを、とがのそなものとなすとき、その子孫しそんることができ、そのいのちをながくすることができる。かつしゅのみむねかれによってさかえる。

53:11 かれ自分じぶんたましいくるしみによりひかり満足まんぞくする。なるわがしもべはその知識ちしきによって、おおくのひととし、またかれらの不義ふぎう。

53:12 それゆえ、わたしはかれおおいなるものともものかちらせる。かれつよものとも獲物えものかちる。これはかれにいたるまで、自分じぶんたましいをそそぎだし、とがあるものともかぞえられたからである。しかもかれおおくのひとつみい、とがあるもののためにとりなしをした。 

第54章 

54:1 「まなかったうまずめよ、うたえ。みのくるしみをしなかったものよ、こえはなってうたいよばわれ。おっとのないものは、とついだものよりもおおい」としゅわれる。

54:2 「あなたの天幕てんまく場所ばしょひろくし、あなたのすまいのまくりひろげ、しむことなく、あなたのつなながくし、あなたのくい強固きょうこにせよ。

54:3 あなたはみぎひだりにひろがり、あなたの子孫しそんはもろもろのくにれすたれた町々まちまちをも住民じゅうみんたすからだ。

54:4 おそれてはならない。あなたはじることがない。あわてふためいてはならない。あなたは、はずかしめられることがない。あなたはわかときはじわすれ、寡婦かふであったときのはずかしめを、ふたたおもすことがない。

54:5 あなたをつくられたものはあなたのおっとであって、その万軍ばんぐんしゅあなたをあがなわれるものは、イスラエルの聖者せいじゃであって、ぜんかみととなえられる。

54:6 てられてこころかなしむつままたわかときにとついでされたつままねくようにしゅはあなたをまねかれた」とあなたのかみわれる。

54:7 「わたしはしばしばあなたをてたけれども、おおいなるあわれみをもってあなたをあつめる。

54:8 あふれるいきどおりをもって、しばしわがかおかくしたけれども、とこしえのいつくしみをもって、あなたをあわれむ」とあなたをあがなわれるしゅわれる。

54:9 「このことはわたしにはノアのときのようだ。わたしはノアの洪水こうずいを、ふたたにあふれさせないとちかったが、そのように、わたしはふたたびあなたをいからない、ふたたびあなたをめないとちかった。

54:10 やまうつり、おかうごいても、わがいつくしみはあなたからうつることなく、平安へいあんあたえるわが契約けいやくうごくことがない」とあなたをあわれまれるしゅわれる。

54:11 「くるしみをうけ、あらしにもてあそばれ、なぐさめをないものよ、よ、わたしはアンチモニーであなたのいしをすえ、サファイヤであなたのもといをおき、

54:12 めのうであなたの尖塔せんとうつくり、紅玉こうぎょくであなたのもんつくり、あなたの城壁じょうへきをことごとく宝石ほうせき つくる。

54:13 あなたのらはみなしゅおしえをうけ、あなたのらはおおいにさかえる。

54:14 あなたはをもってかたち、しえたげからとおざかっておそれることはない。また恐怖きょうふからとおざかる、それはあなたにちかづくことがないからである。

54:15 たといあらそいをおこものがあってもわたしによるのではない。すべてあなたとあらそものは、あなたのゆえにたおれる。

54:16 よ、炭火すみびきおこして、その目的もくてきにかなう武器ぶきつく鍛冶かじは、わたしがそうぞうしたものまたあらほろぼすものも、わたしがそうぞうしたものである。

54:17 すべてあなたをめるためにつくられる武器ぶきは、その目的もくてきたっしない。すべてあなたにさからいって、あらそうったえるしたは、あなたにやぶられる。これがしゅのしもべらのけるぎょうであり、またかれらがわたしからけるである」としゅわれる。 

第55章 

55:1 「さあ、かわいているものみなみずにきたれ。かねのないものもきたれ。もとめてべよ。あなたがたはて、かねさずに、ただでぶどうしゅちちとをもとめよ。

55:2 なぜ、あなたがたは、かてにもならぬもののためにかねついやし、きることもできぬもののためにろうするのか。わたしによくしたがえ。そうすれば、ものべることができ、もっとゆたかな食物しょくもつで、自分じぶんたのしませることができる。

55:3 みみかたむけ、わたしにきてけ。そうすれば、あなたがたはきることができる。わたしは、あなたがたと、とこしえの契約けいやくてて、ダビデに約束やくそくしたかわらないたしかなめぐみをあたえる。

55:4 よ、わたしはかれてて、もろもろのたみへの証人しょうにんとし、また、もろもろのたみきみとし、命令めいれいするものとした。

55:5 よ、あなたはらない国民くにたみまねく、あなたをらない国民くにたみあなたのもとにはしってくる。これはあなたのかみしゅイスラエルの聖者せいじゃのゆえであり、しゅがあなたに光栄こうえいあたえられたからである。

55:6 あなたがたはしゅにおいすることのできるうちに、しゅたずねよ。ちかくおられるうちにもとめよ。

55:7 しきものはそのみちて、ただしからぬひとはそのおもいをてて、しゅかえれ。そうすれば、しゅかれにあわれみをほどこされる。われわれのかみかえれ、しゅゆたかにゆるしをあたえられる。

55:8 わがおもいは、あなたがたのおもいとはことなり、わがみちは、あなたがたのみちとはことなっているとしゅわれる。

55:9 てんよりもたかいように、わがみちは、あなたがたのみちよりもたかく、わがおもいは、あなたがたのおもいよりもたかい。

55:10 てんからあめり、ゆきちてまたかえらず、うるおしてものえさせ、させて、たねまくものたねあたえ、べるものにかてをあたえる。

55:11 このように、わがくちから言葉ことばも、むなしくわたしにかえらない。わたしのよろこぶところのことをなし、わたしがめいおくったことはたす。

55:12 あなたがたはよろこびをもっててきて、やすらかにみちびかれてく。やまおかとはあなたのまえこえはなってよろこうたい、にあるはみなつ。

55:13 いとすぎは、いばらにかわってえ、ミルトスのは、おどろにかわってえる。これはしゅ記念きねんとなり、また、とこしえのしるしとなって、えることはない」。 

第56章 

56:1 しゅはこうわれる、「あなたがたは公平こうへいまもって正義せいぎおこなえ。わがすくいるのはちかく、わがたすけのあらわれるのがちかいからだ。

56:2 安息日あんそくにちまもって、これをけがさず、そのをおさえて、しきことをせず、このようにおこなひとこれをかたまもひとはさいわいである」。

56:3 しゅつらなっている異邦人いほうじんってはならない、しゅかならずわたしをそのたみからかたれる」と。宦官かんがんもまたってはならない、よ、わたしはだ」と。

56:4 しゅはこうわれる、「わが安息日あんそくにちまもり、わがよろこぶことをえらんで、わが契約けいやくかたまも宦官かんがんには、

56:5 わがいえのうちで、わがかきのうちで、むすこにもむすめにもまさる記念きねんのしるしとあたえ、えることのない、とこしえのあたえる。

56:6 またしゅつらなり、しゅつかえ、しゅあいし、そのしもべとなり、すべて安息日あんそくにちまもって、これをけがさず、わが契約けいやくかたまも異邦人いほうじんは――

56:7 わたしはこれをわがせいなるやまにこさせ、わがいのりいえのうちでたのしませる、かれらの燔祭はんさい犠牲ぎせいとは、わが祭壇さいだんうえけいれられる。わがいえはすべてのたみいのりいえととなえられるからである」。

56:8 イスラエルのいやられたものあつめられるしゅなるかみはこうわれる、「わたしはさらにひとあつめて、すでにあつめられたものくわえよう」と。

56:9 のすべてのけものよ、はやしにおるすべてのけものよ、らえ。

56:10 見張みはりにんらはみなしいで、ることがなく、みな、おしのいぬで、ほえることができない。みなゆめみるものしているものまどろむことをこのものだ。

56:11 このいぬどもは強欲ごうよくで、くことをらない。かれらはまたさとることのできない牧者ぼくしゃで、みなおのがみちにむかいゆき、おのおのみな、おのれのもとめる。

56:12 かれらはたがいう、「さあ、われわれはさけれ、さけをあびるほどもう。あすも、きょうのようであるだろう、すばらしいだ」と。 

第57章 

57:1 ただしいものほろびても、こころにとめるひとがなく、かみうやま人々ひとびとられても、さとものはない。ただしいものわざわいまえられて、

57:2 平安へいあんるからである。すべて正直しょうじきあゆものは、そのとこやすむことができる。

57:3 しかし、あなたがたおんな魔法使まほうつかいよ、姦夫かんぷ遊女ゆうじょのすえよ、こちらへ近寄ちかよれ。

57:4 あなたがたは、だれにむかってたわむれをなすのか。だれにむかってくちひらき、したすのか。あなたがたは背信はいしんら、いつわりのすえではないか。

57:5 あなたがたは、かしのあいだすべてのあおしたこころをこがし、たになかいわのはざまでどもをころした。

57:6 あなたはたにのなめらかないし自分じぶんぎょうとし、これを自分じぶんまえとし、これに灌祭かんさいをそそぎ、そなものをささげた。わたしはこれらのものによってなだめられようか。

57:7 あなたはたかくそびえたやまうえ自分じぶんとこもうけ、またそこにのぼってって犠牲ぎせいをささげた。

57:8 またおよびはしらのうしろに、あなたのしるしをいた。あなたはわたしをはなれて自分じぶんとこをあらわし、それにのぼって、そのとこをひろくした。またかれらと契約けいやくをなし、かれらのとこあいし、そのはだかた。

57:9 あなたは、においあぶらたずさえてモレクにき、おおくのかおりものをささげた。またあなたの使者ししゃとおくにつかわし、陰府よみふかところにまでつかわした。

57:10 あなたはみちながいのにつかれても、なお「のぞみがない」とはわなかった。あなたはおのがちから回復かいふくたので、おとろえることがなかった。

57:11 あなたはだれをおじおそれて、いつわりをい、わたしをおぼえず、またこころにおかなかったのか。わたしがひさしくだまっていたために、あなたはわたしをおそれなかったのではなかったか。

57:12 わたしはあなたのと、あなたのわざをしめそう、しかしこれらはあなたをえきしない。

57:13 あなたがばわるときあなたがあつめておいた偶像ぐうぞうにあなたをすくわせよ。かぜかれらをはこり、いきかれらをる。しかしわたしにたのものぎ、わがせいなるやまをまもる。

57:14 しゅわれる、つちり、つちってみちそなえよ、わがたみみちから、つまずくものれ」と。

57:15 いとたかく、いとうえなるもの、とこしえにものそのせいととなえられるものがこうわれる、「わたしはたかく、せいなるところみ、またこころくだけて、へりくだるものともみ、へりくだるものれいをいかし、くだけるものこころをいかす。

57:16 わたしはかぎりなくあらそわない、またえずいからない。れいはわたしからいのちのいきはわたしがつくったからだ。

57:17 かれのむさぼりのつみのゆえに、わたしはいかってかれち、わがかおをかくしていかった。しかしかれはなおそむいて、おのがこころみちった。

57:18 わたしはかれみちた。わたしはかれをいやし、またかれみちびき、なぐさめをもってかれむくい、かなしめるもののために、くちびるのつくろう。

57:19 とおものにもちかものにも平安へいあんあれ、平安へいあんあれ、わたしはかれをいやそう」としゅわれる。

57:20 しかししきものなみあらうみのようだ。しずまることができないで、そのみずはついにどろ汚物おぶつとをす。

57:21 わがかみわれる、「よこしまなものには平安へいあんがない」と。 

第58章 

58:1 「おおいにばわってこえしむな。あなたのこえをラッパのようにあげ、わがたみにそのとがをげ、ヤコブのいえにそのつみしめせ。

58:2 かれらは日々ひびわたしをたずもとめ、おこない、かみのおきてをてない国民くにたみのように、わがみちることをよろこぶ。かれらはただしいさばきをわたしにもとめ、かみちかづくことをよろこぶ。

58:3 かれらはう、『われわれが断食だんじきしたのに、なぜ、ごらんにならないのか。われわれがおのれをくるしめたのに、なぜ、ごぞんじないのか』と。よ、あなたがたの断食だんじきには、おのがたのしみをもとめ、そのはたらひとをことごとくしえたげる。

58:4 よ、あなたがたの断しょくするのは、ただあらそいと、いさかいのため、またあくのこぶしをもってひとつためだ。きょう、あなたがたのなす断食だんじきは、そのこえうえきこえさせるものではない。

58:5 このようなものは、わたしのえら断食だんじきであろうか。ひとがおのれをくるしめるであろうか。そのこうべをあしのようにせ、荒布あらぬのはいとをそのしたくことであろうか。あなたは、これを断食だんじきととなえ、しゅけいれられると、となえるであろうか。

58:6 わたしがえらぶところの断食だんじきは、あくのなわをほどき、くびきのひもをき、しえたげられるものはならせ、すべてのくびきをるなどのことではないか。

58:7 またえたものに、あなたのパンをあたえ、さすらえるまずしいものを、あなたのいえれ、はだかものて、これをせ、自分じぶん骨肉こつにくかくさないなどのことではないか。

58:8 そうすれば、あなたのひかりあかつきのようにあらわれて、あなたは、すみやかにいやされ、あなたのはあなたのまえき、しゅ栄光えいこうはあなたのしんがりとなる。

58:9 また、あなたがぶとき、しゅこたえられ、あなたがさけぶとき、『わたしはここにおる』とわれる。もし、あなたのなかからくびきをのぞき、ゆびをさすこと、わることかたることをのぞき、

58:10 えたものにあなたのパンをほどこし、くるしむものねがいをらせるならば、あなたのひかりくらきにかがやき、あなたのやみは真昼まひるのようになる。

58:11 しゅつねにあなたをみちびき、ものをもってあなたのねがいをらせ、あなたのほねつよくされる。あなたはうるおったそののように、みずえないいずみのようになる。

58:12 あなたのらはひさしくれすたれたるところおこし、あなたは代々よよやぶれたもといて、ひとはあなたを『やぶれをつくろもの』とび、市街しがいつくろってむべきところとなすもの』とぶようになる。

58:13 もし安息日あんそくにちにあなたのあしをとどめ、わが聖日せいじつにあなたのたのしみをなさず、安息日あんそくにちよろこびのび、しゅ聖日せいじつたっとぶべきととなえ、これをたっとんで、おのがみちおこなわず、おのがたのしみをもとめず、むなしい言葉ことばかたらないならば、

58:14 そのときあなたはしゅによってよろこびをわたしは、あなたにたかところとおらせ、あなたの先祖せんぞヤコブのぎょうをもって、あなたをやしなう」。これはしゅくちからかたられたものである。 

第59章 

59:1 よ、しゅみじかくて、すくないのではない。そのみみにぶくてないのでもない。

59:2 ただ、あなたがたの不義ふぎあなたがたと、あなたがたのかみとのあいだへだてたのだ。またあなたがたのつみしゅかおをおおったために、おきにならないのだ。

59:3 あなたがたのけがれ、あなたがたのゆび不義ふぎけがれ、あなたがたのくちびるはいつわりをかたり、あなたがたのしたあくをささやき、

59:4 ひとりも正義せいぎをもってうったえ、真実しんじつをもって論争ろんそうするものがない。かれらはむなしきことをたのみ、いつわりをかたり、害悪がいあくをはらみ、不義ふぎむ。

59:5 かれらはまむしのたまごをかえし、くものる。そのたまごべるものぬ。たまごまれるとやぶれて毒蛇どくへびす。

59:6 そのもの着物きものとならない。そのつくものをもってをおおうことができない。かれのわざは不義ふぎのわざであり、かれらのには暴虐ぼうぎゃくおこないがある。

59:7 かれらのあしあくはしり、つみのないながすことにはやい。かれらのおもいは不義ふぎおもいであり、荒廃こうはい滅亡めつぼうとがそのみちにある。

59:8 かれらは平和へいわみちらず、そのみちには公平こうへいがない。かれらはそのみちげた。すべてこれをあゆもの平和へいわらない。

59:9 それゆえ、公平こうへいとおくわれわれをはなれ、正義せいぎはわれわれにいつかない。われわれはひかりのぞんでも、くらきをかがやきをのぞんでも、やみをく。

59:10 われわれは盲人もうじんのように、かきをさぐりゆき、のないもののようにさぐりゆき、真昼まひるでも、たそがれのようにつまずき、強壮きょうそうものなかにあっても死人しにんのようだ。

59:11 われわれはみなくまのようにほえ、はとのようにいたくうめき、公平こうへいのぞんでも、きたらず、すくいのぞんでも、とおくわれわれをはなる。

59:12 われわれのとがは、あなたのまえおおく、つみは、われわれをうったえて、あかしをなし、とがは、われわれとともにあり、不義ふぎは、われわれがこれをる。

59:13 われわれは、そむいてしゅをいなみ、退しりぞいて、われわれのかみしたがわず、しえたげと、そむきとをかたり、いつわりの言葉ことばこころにはらんで、それをいあらわす。

59:14 公平こうへいはうしろに退しりぞけられ、正義せいぎははるかにつ。それは、真実しんじつ広場ひろばたおれ、正直しょうじきは、はいることができないからである。

59:15 真実しんじつけてなく、あくはなれるものはかすめうばわれる。

しゅはこれをて、公平こうへいがなかったことをよろこばれなかった。

59:16 しゅひとのないのをられ、なかもののないのをあやしまれた。それゆえ、ご自分じぶんのかいなをもって、勝利しょうりそのをもって、おのれをささえられた。

59:17 しゅ胸当むねあてとしてまとい、すくいのかぶとをそのあたまにいただき、報復ほうふくころもをまとって着物きものとし、熱心ねっしん外套がいとうとしてつつまれた。

59:18 しゅかれらのおこないにしたがってむくいをなし、あだにむかっていかり、てきにむかってむくいをなし、海沿うみぞいの国々くにぐににむかってむくいをされる。

59:19 こうして、人々ひとびと西にしほうからしゅおそれ、ほうからその栄光えいこうおそれる。しゅは、せきめたかわを、そのいぶきでながすように、こられるからである。

59:20 しゅわれる、しゅは、あがなうものとしてシオンにきたり、ヤコブのうちの、とがをはなれるものいたる」と。

59:21 しゅわれる、「わたしがかれらとてる契約けいやくはこれである。あなたのうえにあるわがれい、あなたのくちにおいたわが言葉ことばは、いまからのちとこしえに、あなたのくちから、あなたのらのくちから、あなたのらのくちからはなれることはない」と。 

第60章 

60:1 きよ、ひかりはなて。あなたのひかりのぞみ、しゅ栄光えいこうがあなたのうえにのぼったから。

60:2 よ、くらきはをおおい、やみはもろもろのたみをおおう。しかし、あなたのうえにはしゅ朝日あさひのごとくのぼられ、しゅ栄光えいこうがあなたのうえにあらわれる。

60:3 もろもろのくには、あなたのひかりもろもろのおうは、のぼるあなたのかがやきにる。

60:4 あなたのをあげてまわせ、かれらはみなあつまってあなたにる。あなたのらはとおくからあなたのむすめらは、かいなにいだかれてる。

60:5 そのときあなたはて、よろこびにかがやき、あなたのこころはどよめき、かつよろこぶ。うみとみうつってあなたにもろもろのくにたからが、あなたにるからである。

60:6 おおくのらくだ、ミデアンおよびエパのわかきらくだはあなたをおおい、シバの人々ひとびとはみな黄金おうごん乳香にゅうこうたずさえてきて、しゅほまれつたえる。

60:7 ケダルのひつじれはみなあなたにあつまってネバヨテの雄羊おひつじはあなたにつかえ、わが祭壇さいだんうえにのぼってけいれられる。こうして、わたしはわが栄光えいこういえかがやかす。

60:8 くものようにび、はとがその小屋こやかえるようにしてものはだれか。

60:9 海沿うみぞいの国々くにぐにはわたしをのぞみ、タルシシのふねはいやさきあなたのらをとおくからせてまたかれらの金銀きんぎんともせてて、あなたのかみしゅにささげ、イスラエルの聖者せいじゃにささげる。しゅがあなたをかがやかされたからである。

60:10 異邦人いほうじんはあなたの城壁じょうへききずき、かれらのおうたちはあなたにつかえる。わたしはいかりをもってあなたをったけれども、まためぐみをもってあなたをあわれんだからである。

60:11 あなたのもんつねひらいて、ひるよるざすことはない。これは人々ひとびと国々くにぐにたからをあなたにたずさえてそのおうたちをひきいてるためである。

60:12 あなたにつかえないくにたみとはほろび、その国々くにぐにまったれすたれる。

60:13 レバノンのさかえはあなたにいとすぎ、すずかけ、まつはみなともて、わが聖所せいじょをかざる。またわたしはわがあしをおくところたっとくする。

60:14 あなたをくるしめたものらは、かがんで、あなたのもとにあなたをさげすんだものは、ことごとくあなたのあしもとにし、あなたをしゅみやこイスラエルの聖者せいじゃのシオンととなえる。

60:15 あなたはてられ、にくまれて、そのなかぎるものもなかったが、わたしはあなたを、とこしえのほこり世々よよよろこびとする。

60:16 あなたはまた、もろもろのくにちちい、おうたちのぶさをい、そしてしゅなるわたしが、あなたの救主すくいぬしまた、あなたのあがないぬしヤコブの全能者ぜんのうしゃであることをるにいたる。

60:17 わたしは青銅せいどうかわりに黄金おうごんたずさえ、くろがねのかわりにしろがねをたずさえ、かわりに青銅せいどうを、いしかわりにてつたずさえてきて、あなたのまつりごとを平和へいわにし、あなたのつかさびとをただしくする。

60:18 暴虐ぼうぎゃくは、もはやあなたのかれず、荒廃こうはい滅亡めつぼうは、もはやあなたのさかいのうちにかれず、あなたはその城壁じょうへきを「すくい」ととなえ、そのもんを「ほまれ」ととなえる。

60:19 ひるは、もはや太陽たいようがあなたのひかりとならず、よるつきかがやいてあなたをてらさず、しゅはとこしえにあなたのひかりとなり、あなたのかみはあなたのさかえとなられる。

60:20 あなたの太陽たいようふたたぼっせず、あなたのつきはかけることがない。しゅがとこしえにあなたのひかりとなり、あなたのかなしみのおわるからである。

60:21 あなたのたみはことごとくただしいものとなって、とこしえに所有しょゆうする。かれらはわたしのえたわかえだ、わがのわざ、わが栄光えいこうをあらわすものとなる。

60:22 そのもっとちいさいもの氏族しぞくとなり、そのもっとよわものつよくにとなる。わたしはしゅである。そのときがくるならば、すみやかにこのことをなす。 

第61章 

61:1 しゅなるかみれいがわたしにのぞんだ。これはしゅがわたしにあぶらそそいで、まずしいもの福音ふくいんつたえることをゆだね、わたしをつかわしてこころのいためるものをいやし、とらわれびと放免ほうめんげ、しばられているもの解放かいほうげ、

61:2 しゅめぐみのとしわれわれのかみ報復ほうふくとをげさせ、また、すべてのかなしむものなぐさめ、

61:3 シオンのなかかなしむものよろこびをあたえ、はいにかえてかんむりあたえ、かなしみにかえてよろこびのあぶらあたえ、うれいのこころにかえて、さんびのころもあたえさせるためである。こうして、かれらはのかしのととなえられ、しゅがその栄光えいこうをあらわすためにえられたものととなえられる。

61:4 かれらはいにしえのれたところてなおし、さきにれすたれたところおこし、れた町々まちまちあらたにし、世々よよすたれたところふたたてる。

61:5 外国がいこくじんってあなたがたのれをい、異邦人いほうじんはあなたがたのはたけたがやものとなり、ぶどうをつくものとなる。

61:6 しかし、あなたがたはしゅ祭司さいしととなえられ、われわれのかみ役者やくしゃばれ、もろもろのくにとみべ、かれらのたからよろこぶ。

61:7 あなたがたは、さきにけたはじにかえて、ばい賜物たまものけ、はずかしめにかえて、そのぎょうたのしむ。それゆえ、あなたがたはそのにあって、ばい賜物たまものとこしえのよろこびをる。

61:8 しゅなるわたしは公平こうへいあいし、強奪ごうだつ邪悪じゃあくにくみ、真実しんじつをもってかれらにむくいをあたえ、かれらと、とこしえの契約けいやくむすぶからである。

61:9 かれらの子孫しそんは、もろもろのくになかられ、かれらのらは、もろもろのたみなかられる。すべてこれをものこれがしゅ祝福しゅくふくされたたみであることをみとめる。

61:10 わたしはしゅおおいによろこび、わがたましいはわがかみたのしむ。しゅがわたしにすくいころもせ、上衣うわぎをまとわせて、花婿はなむこかんむりをいただき、花嫁はなよめ宝玉ほうぎょくをもってかざるようにされたからである。

61:11 をいだし、そのがまいたものをやすように、しゅなるかみほまれとを、もろもろのくにまえに、やされる。 

第62章 

62:1 シオンの朝日あさひかがやきのようにあらわれいで、エルサレムのすくいえるたいまつのようになるまで、わたしはシオンのためにもくせず、エルサレムのためにやすまない。

62:2 もろもろのくにはあなたのもろもろのおうみなあなたのさかえをる。そして、あなたはしゅくちさだめられるあたらしいをもってとなえられる。

62:3 また、あなたはしゅにあるうるわしいかんむりとなり、あなたのかみにあるおうかんむりとなる。

62:4 あなたはもはや「てられたもの」とわれず、あなたのはもはや「れたもの」とわれず、あなたは「わがよろこびは彼女かのじょにある」ととなえられ、あなたのは「配偶はいぐうあるもの」ととなえられる。しゅはあなたをよろこばれ、あなたの配偶はいぐうるからである。

62:5 わかもの処女しょじょをめとるようにあなたのらはあなたをめとり、花婿はなむこ花嫁はなよめよろこぶようにあなたのかみはあなたをよろこばれる。

62:6 エルサレムよ、わたしはあなたの城壁じょうへきうえ見張みはりにんをおいて、ひるよるもたえず、もだすことのないようにしよう。しゅおもされることをもとめるものよ、みずからやすんではならない。

62:7 しゅがエルサレムをかたてて、ぜんほまれさせられるまで、やすみにならぬようにせよ。

62:8 しゅはそのみぎをさし、大能たいのうのかいなをさしてちかわれた、「わたしはふたたびあなたの穀物こくもつあなたのてきあたえてべさせない。また、あなたがろうしてたぶどうしゅ異邦人いほうじんあたえてませない。

62:9 しかし、穀物こくもつれたものこれをべてしゅをほめたたえ、ぶどうをあつめたものわが聖所せいじょにわでこれをむ」。

62:10 もんとおってけ、とおってけ。たみみちそなえよ。つちり、つちって大路おおじもうけよ。いしりのけ。もろもろのたみうえはたをあげよ。

62:11 よ、しゅはてにまでげてわれた、「シオンのむすめえ、よ、あなたのすくいる。よ、そのむくいはしゅともにあり、そのはたらきのむくいは、そのまえにある』と。

62:12 かれらは『せいなるたみしゅにあがなわれたもの』ととなえられ、あなたは『ひとたずもとめられるものてられないまち』ととなえられる」。 

第63章 

63:1 「このエドムからもの深紅しんくころもて、ボズラからものはだれか。そのよそおいは、はなやかに、おおいなるちからをもってすすものはだれか」。をもってかたり、すくいほどこちからあるわたしがそれだ」。

63:2 「なにゆえあなたのよそおいはあかく、あなたのころもさかぶねをもののようにあかいのか」。

63:3 「わたしはひとりでさかぶねをんだ。もろもろのたみのなかに、わたしとことともにするものはなかった。わたしはいかりによってかれらをみ、いきどおりによってかれらをみにじったので、かれらのがわがころもにふりかかり、わがよそおいをことごとくけがした。

63:4 報復ほうふくがわがこころのうちにあり、わがあがないのとしたからである。

63:5 わたしはたけれども、たすけるものはなく、あやしんだけれども、ささえるものはなかった。それゆえ、わがかいながわたしをたせ、わがいきどおりがわたしをささえた。

63:6 わたしはいかりによって、もろもろのたみみにじり、いきどおりによってかれらをわせ、かれらのを、ながれさせた」。

63:7 わたしはしゅがわれわれになされたすべてのことによって、しゅのいつくしみと、しゅほまれとをかたげ、また、そのあわれみにより、そのおおくのいつくしみによって、イスラエルのいえほどこされたそのおおいなるめぐみをかたげよう。

63:8 しゅわれた、「まことにかれらはわがたみいつわりのないらである」と。そしてしゅかれらの救主すくいぬしとなられた。

63:9 かれらのすべてのなやみのとき、しゅなやまれて、そのみまえ使つかいをもってかれらをすくい、そのあいとあわれみとによってかれらをあがない、いにしえの、つねにかれらをもたげ、かれらをたずさえられた。

63:10 ところがかれらはそむいてそのせいなるれいうれえさせたので、しゅはひるがえってかれらのてきとなり、みずからかれらとたたかわれた。

63:11 そのときたみはいにしえのモーセのおもしてった、「そのれの牧者ぼくしゃを、うみからたずさえあげたものはどこにいるか。かれらのなかせいなるれいをおいたものはどこにいるか。

63:12 栄光えいこうのかいなをモーセのみぎかせ、かれらのまえみずを二つにけて、みずから、とこしえのをつくり、

63:13 かれらをみちびいて、うまはしるように、つまずくことなくふちとおらせたものはどこにいるか。

63:14 たににくだる家畜かちくのように、しゅれいかれらをいこわせられた。このように、あなたはおのれのたみみちびいてみずから栄光えいこうをつくられた」。

63:15 どうか、てんからおろし、そのせいなる栄光えいこうあるすみかからごらんください。あなたの熱心ねっしんと、大能たいのうとはどこにありますか。あなたのせつなる同情どうじょうとあわれみとはおさえられて、わたしにあらわれません。

63:16 たといアブラハムがわれわれをらず、イスラエルがわれわれをみとめなくても、あなたはわれわれのちちです。しゅよ、あなたはわれわれのちちいにしえからあなたのわれわれのあながいぬしです。

63:17 しゅよ、なぜ、われわれをあなたのみちからはなまよわせ、われわれのこころをかたくなにして、あなたをおそれないようにされるのですか。どうぞ、あなたのしもべらのために、あなたのぎょうである部族ぶぞくらのために、かえりください。

63:18 あなたのせいなるたみが、あなたの聖所せいじょあいだもないのに、われわれのあだは、それをみにじりました。

63:19 われわれはあなたによって、いにしえからおさめられないもののようになり、あなたのをもって、となえられないもののようになりました。 

第64章 

64:1 どうか、あなたがてんいてくだり、あなたのまえ山々やまやまふるうごくように。

64:2 柴木しばきやし、みずかすときのごとくくだられるように。そして、みをあなたのあだにあらわし、もろもろのくにをあなたのまえふるえおののかせられるように。

64:3 あなたは、われわれが期待きたいしなかったおそるべきことなされたときくだられたので、山々やまやまふるうごいた。

64:4 いにしえからこのかた、あなたのほかかみのぞものに、このようなことおこなわれたかみいたことはなく、みみれたこともなく、たこともない。

64:5 あなたはよろこんでおこない、あなたのみちにあって、あなたを記念きねんするものむかえられる。よ、あなたはいかられた、われわれはつみおかした。われわれはひさしくつみのうちにあった。われわれはすくわれるであろうか。

64:6 われわれはみなけがれたひとのようになり、われわれのただしいおこないは、ことごとくけがれたころものようである。われわれはみなのようにれ、われわれの不義ふぎかぜのようにわれわれをる。

64:7 あなたのものはなく、みずからはげんで、あなたによりすがるものはない。あなたはみかおかくして、われわれをかえりみられず、われわれをおのれの不義ふぎわたされた。

64:8 されどしゅよ、あなたはわれわれのちちです。われわれは粘土ねんどであって、あなたは陶器とうきです。われわれはみな、みのわざです。

64:9 しゅよ、ひどくおいかりにならぬように、いつまでも不義ふぎをみこころにとめられぬように。どうぞ、われわれをかえりみてください。われわれはみな、あなたのたみです。

64:10 あなたのせいなる町々まちまち荒野あらのとなり、シオンは荒野あらのとなり、エルサレムはれすたれた。

64:11 われわれの先祖せんぞがあなたをほめたたえたせいなるうるわしいわれわれのみやかれ、われわれがしたったところはことごとくれはてた。

64:12 しゅよ、これらのことがあってもなお、あなたはみずからをおさえ、もくして、われわれをいたくくるしめられるのですか。 

第65章 

65:1 わたしはわたしをもとめなかったものわれることをよろこび、わたしをたずねなかったものいだされることをよろこんだ。わたしはわがばなかった国民こくみんった、「わたしはここにいる、わたしはここにいる」と。

65:2 よからぬみちあゆみ、自分じぶんおもいにしたがうそむけるたみに、わたしはひねもすべてまねいた。

65:3 このたみはまのあたりつねにわたしをいからせ、そのなか犠牲ぎせいをささげ、かわらのうえこうをたき、

65:4 墓場はかばにすわり、ひそかなところにやどり、ぶたにくらい、にくむべきものの、あつものをそのうつわって、

65:5 う、「あなたはそこにって、わたしにちかづいてはならない。わたしはあなたと区別くべつされたものだから」と。これらはわがはなけむり、ひねもすえるである。

65:6 よ、このことはわがまえにしるされた、「わたしはだまっていないでむくかえす。そうだ、わたしはかれらのふところに、

65:7 かれらの不義ふぎと、かれらの先祖せんぞたちの不義ふぎとをともむくかえす。かれらがやまうえこうをたき、おかうえでわたしをそしったゆえ、わたしはかれらのさきのわざをはかって、そのふところにかえす」としゅわれる。

65:8 しゅはこうわれる、ひとがぶどうのふさのなかに、ぶどうのしるのあるのをるならば、『それをやぶるな、そのなか祝福しゅくふくがあるから』とう。そのようにわたしは、わがしもべらのためにおこなって、ことごとくはほろぼさない。

65:9 わたしはヤコブから子孫しそんをいだし、ユダからわが山々やまやまけつぐべきものをいだす。わたしがえらんだものはこれをけつぎ、わがしもべらはそこにむ。

65:10 シャロンはひつじれの牧場まきばとなり、アコルのたにうしれのところとなって、わたしをたずもとめたわがたみのものとなる。

65:11 しかししゅて、わがせいなるやまわすれ、つくえ禍福かふくかみそなえ、わせたさけって運命うんめいかみにささげるあなたがたよ、

65:12 わたしは、あなたがたをつるぎにわたすことにさだめた。あなたがたはみなかがんでほふられる。あなたがたはわたしがんだときにこたえず、わたしがかたったときにかず、わたしのわることをおこない、わたしのこのまなかったことえらんだからだ」。

65:13 それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わがしもべたちはべる、しかし、あなたがたはえる。よ、わがしもべたちはむ、しかし、あなたがたはかわく。よ、わがしもべたちはよろこぶ、しかし、あなたがたはじる。

65:14 よ、わがしもべたちはこころたのしみによってうたう、しかし、あなたがたはこころくるしみによってさけび、たましいのなやみによってさけぶ。

65:15 あなたがたののこわがえらんだものには、のろいの文句もんくとなり、しゅなるかみはあなたがたをころされる。しかし、おのれのしもべたちを、ほかのをもってばれる。

65:16 それゆえ、にあっておのれのために祝福しゅくふくもとめるものは、真実しんじつかみによっておのれの祝福しゅくふくもとめ、にあってちかものは、真実しんじつかみをさしてちかう。さきのなやみはわすれられて、とわがからかくれうせるからである。

65:17 よ、わたしはあたらしいてんと、あたらしいとを創造そうぞうする。さきのことはおぼえられることなく、こころおもおこすことはない。

65:18 しかし、あなたがたはわたしの創造そうぞうするものにより、とこしえにたのしみ、よろこびをよ。よ、わたしはエルサレムを つくってよろこびとし、そのたみたのしみとする。

65:19 わたしはエルサレムをよろこび、わがたみたのしむ。こえさけこえふたたびそのなかきこえることはない。

65:20 わずか数日すうじつぬみどりごと、おのがいのちたさない老人ろうじんとは、もはやそのなかにいない。さいものも、なおわかものとせられ、さいものは、のろわれたつみびととされる。

65:21 かれらはいえてて、それにみ、ぶどうばたけつくって、そのべる。

65:22 かれらがてるところに、ほかのひとまず、かれらがえるものは、ほかのひとべない。わがたみいのちは、いのちのようになり、わがえらんだものは、そののわざをながくたのしむからである。

65:23 かれらの勤労きんろうはむだでなく、そのむところのらはわざわいにかからない。かれらはしゅ祝福しゅくふくされたもののすえであって、そのらもかれらとともにおるからである。

65:24 かれらがばないさきに、わたしはこたえ、かれらがなおかたっているときに、わたしはく。

65:25 おおかみと小羊こひつじとはともらい、ししはうしのようにわらをらい、へびはちりを食物しょくもつとする。かれらはわがせいなるやまのどこでもそこなうことなく、やぶることはない」としゅわれる。 

第66章 

66:1 しゅはこうわれる、てんはわがくらいはわがあしだいである。あなたがたはわたしのためにどんないえてようとするのか。またどんなところがわがやすところとなるのか」。

66:2 しゅわれる、「わがはすべてこれらのもの つくった。これらのものはことごとくわたしのものである。しかし、わたしがかえりみるひとはこれである。すなわち、へりくだってこころい、わが言葉ことばおそれおののくものである。

66:3 うしをほふるものは、またひところもの小羊こひつじ犠牲ぎせいとするものは、またいぬをくびりころものそなものをささげるものは、またぶたをささげるもの乳香にゅうこう記念きねんとしてささげるものは、また偶像ぐうぞうをほめるものである。これはおのがみちえらび、そのこころにくむべきものをたのしむ。

66:4 わたしもまたかれらのためになやみをえらび、かれらのおそれるところのものをかれらにのぞませる。これは、わたしがんだときにこたえるものなく、わたしがかたったときにくことをせず、わたしのわることおこない、わたしのこのまなかったことえらんだからである」。

66:5 あなたがた、しゅ言葉ことばおそれおののくものよ、しゅ言葉ことばけ、「あなたがたの兄弟きょうだいたちはあなたがたをにくみ、あなたがたをわがのためにしてった、ねがわくはしゅがその栄光えいこうをあらわしてわれわれにあなたがたのよろこびをさせよ』と。しかしかれらははじける。

66:6 けよ、まちからおこさわぎを。みやからきこえるこえを。しゅがそのてき報復ほうふくされるこえを。

66:7 シオンはみのくるしみをなすまえみ、そのくるしみのないまえ男子だんしんだ。

66:8 だれがこのようなこといたか、だれがこのようなことどもをたか。一つのくには一にちくるしみでうまれるだろうか。一つの国民くにたみはひとときうまれるだろうか。しかし、シオンはみのくるしみをするやいなやそのらをんだ。

66:9 わたしが出産しゅっさんのぞませてませないことがあろうか」としゅわれる。「わたしはませるものなのにたいをとざすであろうか」とあなたのかみわれる。

66:10 「すべてエルサレムをあいするものよ、彼女かのじょともよろこべ、彼女かのじょのゆえにたのしめ。すべて彼女かのじょのためにかなしむものよ、彼女かのじょともよろこたのしめ。

66:11 あなたがたはなぐさめをあたえるエルサレムのぶさからちちってくことができ、またそのゆたかなさかえからんでたのしむことができるからだ」。

66:12 しゅはこうわれる、よ、わたしはかわのように彼女かのじょ繁栄はんえいあたえ、みなぎるながれのように、もろもろのくにとみあたえる。あなたがたはちちみ、こしわれ、ひざのうえであやされる。

66:13 ははのそのなぐさめるように、わたしもあなたがたをなぐさめる。あなたがたはエルサレムでなぐさめをる。

66:14 あなたがたはて、こころよろこび、あなたがたのほね若草わかくさのようにさかえる。しゅはそのしもべらとともにあり、そのいきどおりはそのてきにむかっていることをる。

66:15 よ、しゅなかにあらわれてられる。そのくるまはつむじかぜのようだ。はげしいいかりをもってそのいきどおりをもらし、ほのおをもってめられる。

66:16 しゅをもって、またつるぎをもって、すべてのひとにさばきをおこなわれる。しゅころされるものおおい」。

66:17 「みずからを聖別せいべつし、みずからをきよめてそのき、そのなかにあるものにしたがい、ぶたにくにくむべきものおよびねずみをものはみなともえうせる」としゅわれる。

66:18 「わたしはかれらのわざと、かれらのおもいとをっている。わたしはて、すべての国民こくみんと、もろもろのやからとをあつめる。かれらはて、わが栄光えいこうる。

66:19 わたしはかれらのなかに一つのしるしをてて、のがれたものをもろもろのくに、すなわちタルシシ、よくゆみをひくプトおよびルデ、トバル、ヤワン、またわが名声めいせいかず、わが栄光えいこうないとおくの海沿うみぞいの国々くにぐににつかわす。かれらはわが栄光えいこうをもろもろの国民こくみんなかつたえる。

66:20 かれらはイスラエルのらがきようつわそなものってしゅみやたずさえてるように、あなたがたの兄弟きょうだいをことごとくもろもろのくになかからうまくるま、かご、騾馬らば、らくだにせて、わがせいなるやまエルサレムにこさせ、しゅそなものとする」としゅわれる。

66:21 「わたしはまたかれらのなかからひとえらんで祭司さいしとし、レビびととする」としゅわれる。

66:22 「わたしがつくろうとするあたらしいてんと、あたらしいわたしのまえにながくとどまるように、あなたの子孫しそんと、あなたのながくとどまる」としゅわれる。

66:23 「新月しんげつごとに、安息日あんそくにちごとに、すべてのひとはわがまえれいはいする」としゅわれる。

66:24 「かれらはて、わたしにそむいた人々ひとびとのしかばねをる。そのうじはなず、そのえることがない。かれらはすべてのひとみきらわれる」。