口語訳聖書(振り仮名付き)

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エレミヤしょ

第27章    Jr-Audio 

27:1 ユダのおうヨシヤのゼデキヤがおさはじめたころ、この言葉ことばしゅからエレミヤにのぞんだ。

27:2 すなわちしゅはこうわたしにおおせられた、「つなと、くびきとをつくって、それをあなたのくびにつけ、

27:3 エルサレムにいるユダのおうゼデキヤのところ使者ししゃたちによって、エドムのおう、モアブのおう、アンモンびとのおう、ツロのおう、シドンのおういおくりなさい。

27:4 かれらの主君しゅくんにこのいのちつたえさせなさい、『万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、あなたがたは主君しゅくんにこのようにげなければならない。

27:5 わたしはおおいなるちからべたうでとをもって、うえにいるひとけものとをつくったものである。そしてこころのままにひとあたえる。

27:6 いまわたしはこのすべてのくにを、わたしのしもべであるバビロンのおうネブカデネザルのあたえ、またけものをもかれあたえてかれつかえさせた。

27:7 かれときがくるまで、万国民ばんこくみんかれとそのとそのまごつかえる。そのときがくるならば、おおくのくにおおいなるおうたちとがかれ自分じぶん奴隷どれいにする。

27:8 バビロンのおうネブカデネザルにつかえず、バビロンのおうのくびきを自分じぶんくびわないたみくにとは、わたしがつるぎと、ききんと、疫病えきびょうをもってばっし、ついにはかれによってことごとくほろぼすとしゅわれる。

27:9 それで、あなたがたの預言者よげんしゃうらなゆめみるものほうじゅつ魔法使まほうつかいが、「あなたがたはバビロンのおうつかえることはない」とっても、いてはならない。

27:10 かれらはあなたがたにいつわりを預言よげんして、あなたがたを自分じぶんくにからとおはなれさせ、わたしに、あなたがたをしてあなたがたをほろぼさせるのである。

27:11 しかしバビロンのおうのくびきをくびって、かれつかえる国民こくみんを、わたしはその故国ここくのこらせ、それをたがやして、そこにまわせるとしゅわれる』」。

27:12 わたしはユダのおうゼデキヤにもおなじようにった、「あなたがたは、バビロンのおうのくびきを自分じぶんくびって、かれとそのたみとにつかえ、そしてきなさい。

27:13 どうしてあなたと、あなたのたみとが、しゅがバビロンのおうつかえない国民こくみんについてわれたように、つるぎと、ききんと、疫病えきびょうんでよかろうか。

27:14 あなたがたはバビロンのおうつかえることはないとあなたがたにげる預言者よげんしゃ言葉ことばいてはならない。かれらがあなたがたに預言よげんしていることはいつわりであるからだ。

27:15 しゅわれる、わたしがかれらをつかわしたのではないのに、かれらはわたしのによっていつわって預言よげんしている。そのために、わたしはあなたがたをはらい、あなたがたと、あなたがたに預言よげんする預言者よげんしゃたちをほろぼすようになるのだ」。

27:16 わたしはまた祭司さいしとこのすべてのたみとにかたってった、「しゅはこうおおせられる、『よ、しゅみやうつわいま、すみやかに、バビロンからかえされてくる』とあなたがたに預言よげんする預言者よげんしゃ言葉ことばいてはならない。それは、かれらがあなたがたに預言よげんしていることはいつわりであるからだ。

27:17 かれらのいうことをいてはならない。バビロンのおうつかえ、そしてきなさい。どうしてこのまちとなってよかろうか。

27:18 もしかれらが預言者よげんしゃであって、しゅ言葉ことばかれらのうちにあるのであれば、しゅみやとユダのおう宮殿きゅうでんとエルサレムとにのこされているうつわが、バビロンにうつされないように、万軍ばんぐんしゅに、とりなしをねがうべきだ。

27:19 万軍ばんぐんしゅはしらうみだい、そのこのまちのこっているうつわについて、こうおおせられる。

27:20 これはバビロンのおうネブカデネザルが、ユダのおうエホヤキムのエコニヤ、およびユダとエルサレムのすべての身分みぶんたっと人々ひとびととらえてエルサレムからバビロンにうつしたときに、らなかったうつわである。――

27:21 すなわち万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみは、しゅみやとユダのおう宮殿きゅうでんとエルサレムとにのこされているうつわについて、こうおおせられる。

27:22 これらはバビロンにたずさかれ、わたしがかえりみるまでそこにおかれている。そののち、わたしはこれらのものを、このところたずさかえらせるとしゅわれる」。 

第28章 

28:1 そのねん、すなわちユダのおうゼデキヤの治世ちせいはじめ、そのだいねんの五がつ、ギベオン出身しゅっしん預言者よげんしゃであって、アズルのであるハナニヤは、しゅみや祭司さいしとすべてのたみまえでわたしにかたってった、

28:2 「万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、わたしはバビロンのおうのくびきをくだいた。

28:3 二ねんうちに、バビロンのおうネブカデネザルが、このところからってバビロンにたずさえてったしゅみやうつわを、みなこのところかえらせる。

28:4 わたしはまたユダのおうエホヤキムのエコニヤと、バビロンにったユダのすべてのとらわれびとをこのところかえらせる。それは、わたしがバビロンのおうのくびきを、くだくからであるとしゅわれる」。

28:5 そこで預言者よげんしゃエレミヤはしゅみやのうちにっている祭司さいしとすべてのたみまえで、預言者よげんしゃハナニヤにった。

28:6 すなわち預言者よげんしゃエレミヤはった、「アァメン。どうかしゅがこのようにしてくださるように。どうかあなたの預言よげんした言葉ことば成就じょうじゅして、バビロンにたずさえてったしゅみやうつわとすべてのとらわれびとを、しゅがバビロンからふたたびこのところかえらせてくださるように。

28:7 ただし、いまわたしがあなたとすべてのたみいているところかたるこの言葉ことばきなさい。

28:8 わたしと、あなたのさき預言者よげんしゃは、むかしから、おおくのおおきなくにについて、たたかいと、ききんと、疫病えきびょうこと預言よげんした。

28:9 平和へいわ預言よげんする預言者よげんしゃは、その預言者よげんしゃ言葉ことば成就じょうじゅするとき、真実しんじつしゅがその預言者よげんしゃをつかわされたのであることがられるのだ」。

28:10 そこで預言者よげんしゃハナニヤは預言者よげんしゃエレミヤのくびから、くびきをって、それをくだいた。

28:11 そしてハナニヤは、すべてのたみまえかたり、「しゅはこうおおせられる、『わたしは二ねんのうちに、このように、万国民ばんこくみんくびからバビロンのおうネブカデネザルのくびきをはなしてくだく』」とった。預言者よげんしゃエレミヤはってった。

28:12 預言者よげんしゃハナニヤが預言者よげんしゃエレミヤのくびから、くびきをはなしてくだいたのち、しばらくしてしゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

28:13 「って、ハナニヤにげなさい、『しゅはこうおおせられる、あなたはのくびきをくだいたが、わたしはそれにえててつのくびきをつくろう。

28:14 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、わたしはてつのくびきをこの万国民ばんこくみんくびいて、バビロンのおうネブカデネザルにつかえさせる。かれらはこれにつかえる。わたしはけものをもかれあたえた』」。

28:15 預言者よげんしゃエレミヤはまた預言者よげんしゃハナニヤにった、「ハナニヤよ、きなさい。しゅがあなたをつかわされたのではない。あなたはこのたみいつわりをしんじさせた。

28:16 それゆえしゅおおせられる、『わたしはあなたをのおもてからのぞく。あなたはしゅたいする反逆はんぎゃくかたったので、いまとしのうちにぬのだ』と」。

28:17 預言者よげんしゃハナニヤはそのねんの七がつんだ。 

第29章 

29:1 これは預言者よげんしゃエレミヤがエルサレムから、かのとらうつされた長老ちょうろうたち、およびネブカデネザルによってエルサレムからバビロンにとらうつされた祭司さいし預言者よげんしゃならびにすべてのたみおくった手紙てがみきしるした言葉ことばである。

29:2 それはエコニヤおう太后たいこう宦官かんがんおよびユダとエルサレムのつかさたち、およびこうしょう鍛冶かじとがエルサレムをってのちにかれたものであって、

29:3 エレミヤはその手紙てがみをシャパンのエラサおよびヒルキヤのゲマリヤのによっておくった。この人々ひとびとはユダのおうゼデキヤがバビロンにかせ、バビロンのおうネブカデネザルのもとにつかわしたものであった。その手紙てがみにはつぎのようにいてあった。

29:4 「万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみは、すべてとらうつされたもの、すなわち、わたしがエルサレムから、バビロンにとらうつさせたものに、こうう、

29:5 あなたがたはいえてて、それにみ、はたけつくってその産物さんぶつべよ。

29:6 つまをめとって、むすこむすめみ、また、そのむすこによめをめとり、むすめをとつがせて、むすこむすめむようにせよ。そのところであなたがたのかずし、ってはならない。

29:7 わたしがあなたがたをとらうつさせたところのまち平安へいあんもとめ、そのためにしゅいのるがよい。そのまち平安へいあんであれば、あなたがたも平安へいあんるからである。

29:8 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、あなたがたのうちにいる預言者よげんしゃうらなまどわされてはならない。またかれらのゆめしたがってはならない。

29:9 それは、かれらがわたしのによってあなたがたにいつわりを預言よげんしているからである。わたしがかれらをつかわしたのではないとしゅわれる。

29:10 しゅはこうわれる、バビロンで七十ねんちるならば、わたしはあなたがたをかえりみ、わたしの約束やくそくはたし、あなたがたをこのところみちびかえる。

29:11 しゅわれる、わたしがあなたがたにたいしていだいている計画けいかくはわたしがっている。それはわざわいあたえようというのではなく、平安へいあんあたえようとするものであり、あなたがたに将来しょうらいあたえ、希望きぼうあたえようとするものである。

29:12 そのとき、あなたがたはわたしにばわり、て、わたしにいのる。わたしはあなたがたのいのりく。

29:13 あなたがたはわたしをたずもとめて、わたしにう。もしあなたがたが一心いっしんにわたしをたずもとめるならば、

29:14 わたしはあなたがたにうとしゅわれる。わたしはあなたがたの繁栄はんえい回復かいふくし、あなたがたを万国ばんこくから、すべてわたしがあなたがたをいやったところからあつめ、かつ、わたしがあなたがたをとらわれはなれさせたそのもとのところに、あなたがたをみちびかえろうとしゅわれる。

29:15 あなたがたは、『しゅはバビロンでわれわれのために預言者よげんしゃたちをおこされた』とったが、――

29:16 しゅはダビデのくらいしているおうと、このまちむすべてのたみで、あなたがたとともとらうつされなかった兄弟きょうだいたちについて、こうわれる、

29:17 『万軍ばんぐんしゅはこうわれる、よ、わたしは、つるぎと、ききんと、疫病えきびょうかれらにおくり、かれらをわるくてべられないくさったいちじくのようにしてしまう。

29:18 わたしはつるぎと、ききんと、疫病えきびょうをもってかれらのあとをい、またかれらを万国ばんこくみきらわれるものとなし、わたしがかれらをいやる国々くにぐにで、のろいとなり、おそれとなり、物笑ものわらいとなり、はずかしめとならせる。

29:19 それはかれらがわたしの言葉ことばしたがわなかったからであるとしゅわれる。わたしはこの言葉ことばを、わたしのしもべである預言者よげんしゃたちによって、しきりにおくったが、あなたがたはこうともしなかったとしゅわれる』。――

29:20 わたしがエルサレムからバビロンにおくったあなたがたすべてのとらわれびとよ、しゅ言葉ことばきなさい、

29:21 『わたしのによって、あなたがたにいつわりを預言よげんしているコラヤのアハブと、マアセヤのゼデキヤについて万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、よ、わたしはかれらをバビロンのおうネブカデレザルのわたす。おうはあなたがたのまえかれらをころす。

29:22 バビロンにいるユダのとらわれびとみなかれらのを、のろいの言葉ことばもちいて、「しゅがあなたをバビロンのおういたゼデキヤとアハブのようにされるように」という。

29:23 それは、かれらがイスラエルのうちでおろかなことをし、となりつま不義ふぎおこない、わたしがめいじたのでないいつわりの言葉ことばを、わたしのによってかたったことによるのである。わたしはそれをっており、またその証人しょうにんであるとしゅわれる』」。

29:24 ネヘラムびとシマヤにあなたはいなさい、

29:25 「万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、あなたは自分じぶんでエルサレムにいるすべてのたみと、マアセヤの祭司さいしゼパニヤおよびすべての祭司さいし手紙てがみおくってう、

29:26 『しゅ祭司さいしエホヤダにかわってあなたを祭司さいしとし、しゅみやをつかさどらせ、すべてくるい、かつ預言よげんするものあしかせとくびかせにつながせられる。

29:27 そうであるのに、どうしてあなたは、あなたがたに預言よげんしているアナトテのエレミヤをいましめないのか。

29:28 かれはバビロンにいるわれわれのところ手紙てがみおくって、とらわれのときはなおながいゆえ、あなたがたはいえててそこにみ、はたけつくってその産物さんぶつべよとってきた』」。

29:29 祭司さいしゼパニヤはこの手紙てがみ預言者よげんしゃエレミヤにかせた。

29:30 そのときしゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

29:31 「すべてのとらわれびとおくっていなさい、ネヘラムびとシマヤのことについてしゅはこうおおせられる、わたしはシマヤをつかわさなかったのに、かれがあなたがたに預言よげんしていつわりをしんじさせたので、

29:32 しゅはこうおおせられる、よ、わたしはネヘラムびとシマヤとその子孫しそんばっする。かれしゅたいする反逆はんぎゃくかたったゆえ、かれぞくするもので、このたみのうちにみ、わたしが自分じぶんたみおこなおうとしていることるものはひとりもいない」。 

第30章 

30:1 しゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことば

30:2 「イスラエルのかみしゅはこうおおせられる、わたしがあなたにかたった言葉ことばを、ことごとく書物しょもつにしるしなさい。

30:3 しゅわれる、よ、わたしがわがたみイスラエルとユダの繁栄はんえい回復かいふくするる。しゅがこれをわれる。わたしはかれらを、その先祖せんぞあたえたかえらせ、かれらにこれをたもたせる」。

30:4 これはしゅがイスラエルとユダについてわれた言葉ことばである。

30:5 「しゅはこうおおせられる、われわれはおののきのこえいた。おそれがあり、平安へいあんはない。

30:6 おとこがあるか、たずねてみよ。どうしておとこがみなおんなのようにこしにおくのをわたしはるのか。なぜ、どのひと顔色かおいろあおかわっているのか。

30:7 かなしいかな、そのおおいなるであって、それにくらべるべきはない。それはヤコブのなやみのときである。しかしかれはそれからすくされる。

30:8 万軍ばんぐんしゅおおせられる、そのわたしはかれらのくびからそのくびきをくだはなし、かれらの束縛そくばくく。異邦いほうひとはもはや、かれらを使役しえきすることをしない。

30:9 かれらはそのかみしゅと、わたしがかれらのためにてるそのおうダビデにつかえる。

30:10 しゅおおせられる、わがしもべヤコブよ、おそれることはない、イスラエルよ、おどろくことはない。よ、わたしがあなたをすくって、とおくからかえし、あなたの子孫しそんすくって、そのとらうつされたからかえすからだ。ヤコブはかえってきて、おだやかにやすらかにおり、かれおそれさせるものはない。

30:11 しゅわれる、わたしはあなたとともにいて、あなたをすくう。わたしはあなたをらした国々くにぐにことごとくほろぼしつくす。しかし、あなたをほろぼしつくすことはしない。わたしはただしいみちしたがってあなたをらしめる。けっしてばっしないではおかない。

30:12 しゅはこうおおせられる、あなたのいたみはいえず、あなたのきずおもい。

30:13 あなたのうったえを支持しじするものはなく、あなたのきずをつつむくすりはなく、あなたをいやすものもない。

30:14 あなたのあいするものみなあなたをわすれてあなたのことこころめない。それは、あなたのとががおおく、あなたのつみがはなはだしいので、わたしがあだをつようにあなたをち、残忍ざんにんてきのようにらしたからだ。

30:15 なぜ、あなたのきずのためにさけぶのか、あなたのなやみはいえることはない。あなたのとががおおく、あなたのつみがはなはだしいので、これらのことをわたしはあなたにしたのである。

30:16 しかし、すべてあなたをほろぼすものほろぼされ、あなたをしえたげるものは、ひとりのこらず、とらうつされ、あなたをかすめるものは、かすめられ、すべてあなたのものうばものうばわれるものとなる。

30:17 しゅわれる、わたしはあなたの健康けんこう回復かいふくさせ、あなたのきずをいやす。それは、ひとがあなたをてられたものとよび、『だれもこころめないシオン』というからである。

30:18 しゅはこうおおせられる、よ、わたしはヤコブの天幕てんまくふたたさかえさせ、そのすまいにあわれみをほどこす。まちは、そのおかてなおされ、宮殿きゅうでんはもとっていたところつ。

30:19 感謝かんしゃうたよろこものこえとが、そのなかからる。わたしがかれらをすゆえ、かれらはすくなくはなく、またかれらをたっとばれしめるゆえ、いやしめられることはない。

30:20 そのらは、いにしえのようになり、その会衆かいしゅうはわたしのまえかたつ。すべてかれらをしえたげるものをわたしはばっする。

30:21 そのきみかれ自身じしんのうちのひとりであり、そのつかさは、そのうちからる。わたしはかれをわたしにちかづけ、かれはわたしにちかづく。だれか自分じぶんいのちをかけてわたしにちかづくものがあろうかとしゅわれる。

30:22 あなたがたは、わたしのたみとなり、わたしはあなたがたのかみとなる」。

30:23 よ、しゅ暴風ぼうふうがくる。いきどおりと、つむじかぜて、悪人あくにんのこうべをうつ。

30:24 しゅはげしいいかりは、こころおもさだめられたことをおこなって、これをげるまで、退しりぞくことはない。すえにあなたがたはこれをさとるのである。 

第31章 

31:1 「しゅわれる、そのときわたしはイスラエルの全部ぜんぶぞくかみとなり、かれらはわたしのたみとなる」。

31:2 しゅはこうわれる、「つるぎをのがれてのこったたみは、荒野あらのめぐみをた。イスラエルが安息あんそくもとめたとき

31:3 しゅとおくからかれあらわれた。わたしはかぎりなきあいをもってあなたをあいしている。それゆえ、わたしはえずあなたに真実しんじつをつくしてきた。

31:4 イスラエルのおとめよ、ふたたびわたしはあなたをてる、あなたはてられる。あなたはふたたつづみをもってかざり、って、よろこたのしむものともおどる。

31:5 またあなたはぶどうのをサマリヤのやまえる。えるものは、えてそのべることができる。

31:6 見守みまもものがエフライムのやまうえってばわるる。って、シオンにのぼり、われわれのかみしゅに、もうでよう』と」。

31:7 しゅはこうおおせられる、「ヤコブのためによろこんでこえたかうたい、万国ばんこくのかしらのためにさけごえをあげよ。しめし、ほめたたえてえ、しゅはそのたみイスラエルののこりのものすくわれた』と。

31:8 よ、わたしはかれらをきたくにからかえり、かれらをはてからあつめる。かれらのうちには、盲人もうじんやあしなえ、妊婦にんぷ産婦さんぷともにいる。かれらはおおきなれとなって、ここにかえってくる。

31:9 かれらはかなしんでかえってくる。わたしはなぐさめながらかれらをみちびかえる。かれらがつまずかないように、まっすぐなみちにより、みずながれのそばをとおらせる。それは、わたしがイスラエルのちちであり、エフライムはわたしの長子ちょうしだからである。

31:10 万国ばんこくたみよ、あなたがたはしゅ言葉ことばき、これをとおい、海沿うみぞいのしめしていなさい、『イスラエルをらしたものがこれをあつめられる。牧者ぼくしゃがそのれをまもるようにこれをまもられる』と。

31:11 すなわちしゅはヤコブをあがない、かれらよりもつよものからかれすくいだされた。

31:12 かれらはてシオンのやまこえたかうたい、しゅからたまわったもののために、穀物こくもつさけあぶらおよびわかひつじうしのために、よろこびにかがやく。そのたましいうるおそののようになり、かれらはかさねてうれえることがない。

31:13 そのときおとめたちはってたのしみ、わかものいたものともたのしむ。わたしはかれらのかなしみをよろこびにかえ、かれらをなぐさめ、うれいのかわりによろこびをあたえる。

31:14 わたしはおおくのささげもので、祭司さいしこころかせ、わたしのもので、わたしのたみらせるとしゅわれる」。

31:15 しゅはこうおおせられる、なげかなしみ、いたくこえがラマできこえる。ラケルがそのらのためになげくのである。らがもはやいないので、彼女かのじょはそのらのことでなぐさめられるのをねがわない」。

31:16 しゅはこうおおせられる、「あなたはこえをとどめ、からなみだをながすことをやめよ。あなたのわざにむくいがある。かれらはてきからかえってくるとしゅわれる。

31:17 あなたの将来しょうらいには希望きぼうがあり、あなたの子供こどもたちは自分じぶんくにかえってくるとしゅわれる。

31:18 わたしはたしかに、エフライムがこうってなげくのいた、『あなたはわたしをこらしめられた、わたしはくびきにれないうしのようにこらしめをうけた。しゅよ、あなたはわたしのかみしゅでいらせられる、わたしをかえって、もとにかえしてください。

31:19 わたしはそむきったのちい、おしえをうけたのち、ももをった。わかときのはずかしめがにあるので、わたしはじ、うろたえた』。

31:20 しゅわれる、エフライムはわたしのあいするわたしのよろこであろうか。わたしはかれについてかたるごとに、なおかれわすれることができない。それゆえ、わたしのこころかれをしたっている。わたしはかならかれをあわれむ。

31:21 みずからのためにみちしるべをき、みずからのために標柱ひょうちゅうてよ。大路おおじに、あなたのとおってったみちこころめよ。イスラエルのおとめよ、かえれ、これらの、あなたの町々まちまちかえれ。

31:22 不信ふしんむすめよ、いつまでさまようのか。しゅうえあたらしいことそうぞうされたのだ、おんなおとこ保護ほごすることである」。

31:23 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、「わたしがかれらをふたたさかえさせるとき人々ひとびとはまたユダのとその町々まちまちでこの言葉ことばう、 『正義せいぎのすみかよ、せいなるやまよ、どうかしゅがおまえを祝福しゅくふくしてくださるように』。

31:24 ユダとそのすべてのまちひと、および農夫のうふれをってあるまわものともにそこにむ。

31:25 わたしがつかれたたましいらせ、すべてなやんでいるたましいなぐさめるからである」。

31:26 ここでわたしはをさましたが、わたしのねむりは、ここちよかった。

31:27 「しゅわれる、よ、わたしがひとたねけものたねとをイスラエルのいえとユダのいえとにまくる。

31:28 わたしはかれらをき、くだき、たおし、ほろぼし、なやまそうとちかまえていたように、またかれらをて、えようとちかまえているとしゅわれる。

31:29 そのときかれらはもはや、 『ちちがすっぱいぶどうをべたので、どものがうく』とはわない。

31:30 ひとはめいめい自分じぶんつみによってぬ。すっぱいぶどうをべるひとはみな、そのがうく。

31:31 しゅわれる、よ、わたしがイスラエルのいえとユダのいえとにあたらしい契約けいやくてるる。

31:32 この契約けいやくはわたしがかれらの先祖せんぞをそのをとってエジプトのからみちびしたてたようなものではない。わたしはかれらのおっとであったのだが、かれらはそのわたしの契約けいやくやぶったとしゅわれる。

31:33 しかし、それらののちにわたしがイスラエルのいえてる契約けいやくはこれである。すなわちわたしは、わたしの律法りっぽうかれらのうちにき、そのこころにしるす。わたしはかれらのかみとなり、かれらはわたしのたみとなるとしゅわれる。

31:34 ひとはもはや、おのおのそのとなりとその兄弟きょうだいおしえて、『あなたはしゅりなさい』とはわない。それは、かれらがしょうよりだいいたるまでみな、わたしをるようになるからであるとしゅわれる。わたしはかれらの不義ふぎをゆるし、もはやそのつみおもわない」。

31:35 しゅはこうわれる、すなわち太陽たいようあたえてひるひかりとし、つきほしとをさだめてよるひかりとし、うみをかきてて、そのなみりとどろかせるもの――その万軍ばんぐんしゅという。

31:36 しゅわれる、「もしこのさだめがわたしのまえですたれてしまうなら、イスラエルの子孫しそんもすたって、永久えいきゅうにわたしのまえたみであることはできない」。

31:37 しゅはこうわれる、「もしうえてんはかることができ、したもといさぐることができるなら、そのとき、わたしはイスラエルのすべての子孫しそんそのもろもろのおこないのためにるとしゅわれる」。

31:38 しゅわれる、「よ、このまちが、ハナネルのとうからすみもんまで、しゅのために再建さいけんされるときる。

31:39 はかりなわはそれよりもとおくまっすぐにびて、ガレブのおかたっし、ゴアのほうにかう。

31:40 死体したいはいとのたに全部ぜんぶ、またキデロンのたにくまでと、ひがしのほうのうまもんのすみにくまでとのすべてのはたけはみなしゅせいなるところとなり、永遠えいえんにわたって、ふたたびかれ、またたおされることはない」。 

第32章 

32:1 ユダのおうゼデキヤの十ねん、すなわちネブカデレザルの十八ねんに、しゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ。

32:2 そのとき、バビロンのおう軍勢ぐんぜいがエルサレムをかこんでいて、預言者よげんしゃエレミヤはユダのおう宮殿きゅうでんにある監視かんしにわのうちに監禁かんきんされていた。

32:3 ユダのおうゼデキヤがかれめたのであるが、おうった、「なぜあなたは預言よげんしてうのか、『しゅはこうおおせられる、よ、わたしはこのまちをバビロンのおうわたし、かれはこれをる。

32:4 またユダのおうゼデキヤはカルデヤびとのをのがれることなく、かならずバビロンのおうわたされ、かおかおわせてかれかたり、あいまみえる。

32:5 そしてかれはゼデキヤをバビロンにいていき、ゼデキヤは、わたしがかれかえりみるときまで、そこにいるとしゅわれる。あなたがたは、カルデヤびととたたかってもつことはできない』と」。

32:6 エレミヤはった、「しゅ言葉ことばがわたしにのぞんでわれる、

32:7 『よ、あなたのおじシャルムのハナメルがあなたのところう、「アナトテにあるわたしのはたけいなさい。それは、これをり、あがなう権利けんりがあなたにあるから」と』。

32:8 はたしてしゅ言葉ことばのように、わたしのいとこであるハナメルが監視かんしにわのうちにいるわたしのところった、『ベニヤミンののアナトテにあるわたしのはたけってください。所有しょゆうするのも、あがなうのも、あなたの権利けんりなのです。ってあなたのものにしてください。これがしゅ言葉ことばであるのをわたしはっていました』。

32:9 そこでわたしは、いとこのハナメルからアナトテにあるはたけり、ぎん十七シケルをはかってかれ支払しはらった。

32:10 すなわち、わたしはその証書しょうしょをつくって、これに記名きめいし、それを封印ふういんし、証人しょうにんて、はかりをもってぎんはかってあたえた。

32:11 そしてわたしはその約定やくじょうをしるして封印ふういんした買収ばいしゅう証書しょうしょと、封印ふういんのないうつしとをり、

32:12 いとこのハナメルと、買収ばいしゅう証書しょうしょ記名きめいした証人しょうにんたち、および監視かんしにわにすわっているすべてのユダヤひとまえで、その証書しょうしょをマアセヤのであるネリヤのバルクにあたえ、

32:13 かれらのまえで、わたしはバルクにめいじてった、

32:14 『万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、これらの証書しょうしょすなわち、この買収ばいしゅう証書しょうしょ封印ふういんしたものと、封印ふういんのないうつしとをり、これらをつちうつわれて、なが保存ほぞんせよ。

32:15 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみがこうわれるからである、「この人々ひとびとはまたいえはたけとぶどうはたけうようになる」と』。

32:16 わたしは買収ばいしゅう証書しょうしょをネリヤのバルクにわたしたあとでしゅいのってった、

32:17 『ああしゅなるかみよ、あなたはおおいなるちからと、べたうでをもっててんをおつくりになったのです。あなたのできないことは、ひとつもありません。

32:18 あなたはいつくしみを千万にんほどこし、またちちつみをそののちの子孫しそんむくいられるのです。あなたはおおいなる全能ぜんのうかみでいらせられ、その万軍ばんぐんしゅもうされます。

32:19 あなたのはかりごとはおおきく、また、ことおこなうのにちからがあり、あなたの人々ひとびとあゆむすべてのみちて、おのおののみちにしたがい、そのおこないのによってこれにむくいられます。

32:20 あなたは、しるしと、不思議ふしぎなわざとをエジプトのおこない、また今日こんにちいたるまでイスラエルとぜん人類じんるいのうちにおこない、そして今日こんにちのようにをあげられました。

32:21 あなたは、しるしと、不思議ふしぎなわざと、つよと、べたうでと、おおいなるおそるべきことをもって、あなたのたみイスラエルをエジプトのからみちびし、

32:22 このかれらにたまわりました。これはあなたがかれらの先祖せんぞたちにあたえようとちかわれたちちみつながれるです。

32:23 こうしてかれらは、はいってこれをたのですが、あなたのこえしたがわず、あなたの律法りっぽうおこなわず、すべてあなたがせよとめいじられたことをしなかったので、あなたはこのわざわいかれらのうえにおくだしになりました。

32:24 よ、るいきずきあげられたのは、このまちるためです。つるぎと、ききんと、疫病えきびょうのために、まちはこれをめているカルデヤびとのわたされます。あなたのわれたようになりましたのは、ごらんのとおりであります。

32:25 しゅなるかみよ、あなたはわたしにわれました、「ぎんをもってはたけい、証人しょうにんてよ」と。そうであるのに、まちはカルデヤびとのわたされています』」。

32:26 しゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

32:27 「よ、わたしはしゅである、すべていのちあるものかみである。わたしにできないことがあろうか。

32:28 それゆえ、しゅはこうわれる、よ、わたしはこのまちをカルデヤびとと、バビロンのおうネブカデレザルのわたす。かれはこれをる。

32:29 このまちめているカルデヤびとがきて、このまちをつけてはらう。屋根やねうえ人々ひとびとが、バアルにこうをたき、ほかの神々かみがみさけをそそいで、わたしをいからせたそのいえをもかれらはく。

32:30 それは、イスラエルの人々ひとびととユダの人々ひとびととは、そのわかときから、わたしのまえわるいことのみをおこない、またイスラエルのたみはそののわざをもって、わたしをいからせることばかりをしたからであるとしゅわれる。

32:31 このまちはそれがったからきょうまで、わたしのいかりといきどおりとをひきおこしてきたので、わたしのまえからこれをのぞるのである。

32:32 それは、イスラエルのたみとユダのたみとが、もろもろのあくって、わたしをいからせたことによるのである。――かれらのおうたちと、そのつかさたち、祭司さいしたち、預言者よげんしゃたち、またユダの人々ひとびととエルサレムの住民じゅうみんたちがみなそうである。

32:33 かれらはその背中せなかをわたしにけてかおをわたしにけず、わたしがたゆまずおしえたにもかかわらず、かれらはおしえかず、またうけないのである。

32:34 かれらはにくむべきものを、わがをもってばれているいえにすえつけて、そこをけがし、

32:35 またベンヒンノムのたににバアルのたかところきずいて、むすこむすめをモレクにささげた。わたしはかれらにこのようなことをめいじたことはなく、またかれらがこのにくむべきことをって、ユダにつみおかさせようとはかんがえもしなかった。

32:36 それゆえいまイスラエルのかみしゅは、このまち、すなわちあなたがたが、『つるぎと、ききんと、疫病えきびょうのためにバビロンのおうわたされる』といっているまちについてこうおおせられる、

32:37 よ、わたしは、わたしのいかりといきどおりとおおいなるいかりをもって、かれらをいやったもろもろのくにからかれらをあつめ、このところみちびきかえって、やすらかにまわせる。

32:38 そしてかれらはわたしのたみとなり、わたしはかれらのかみとなる。

32:39 わたしはかれらに一つのこころと一つのみちあたえてつねにわたしをおそれさせる。これはかれらがかれ自身じしんとそののち子孫しそんさいわいるためである。

32:40 わたしはかれらと永遠えいえん契約けいやくてて、かれらを見捨みすてずにめぐみをほどこすことをちかい、またわたしをおそれるおそれをかれらのこころいて、わたしをはなれることのないようにしよう。

32:41 わたしはかれらにめぐみをほどこすことをよろこびとし、こころをつくし、精神せいしんをつくし、真実しんじつをもってかれらをこのえる。

32:42 しゅはこうおおせられる、わたしがこのもろもろのおおきなわざわいをこのたみくだしたように、わたしがかれらに約束やくそくするもろもろのさいわいかれらのうえくだす。

32:43 人々ひとびとはこのはたけうようになる。あなたがたが、『それはれてひとけものもいなくなり、カルデヤびとのわたされてしまう』といっているである。

32:44 人々ひとびとはベニヤミンのと、エルサレムの周囲しゅういと、ユダの町々まちまちと、山地さんち町々まちまちと、平地へいち町々まちまちと、ネゲブの町々まちまちで、ぎんをもってはたけい、証書しょうしょをつくって、これに記名きめい封印ふういんし、また証人しょうにんてる。それは、わたしがかれらをふたたさかえさせるからであるとしゅわれる」。 

第33章 

33:1 エレミヤがなお監視かんしにわめられているときしゅ言葉ことばはふたたびかれのぞんだ、

33:2 「つくられたしゅ、それをかたちつくってかたたせられたしゅ、そのしゅのっておられるものがこうおおせられる、

33:3 わたしにもとめよ、そうすれば、わたしはあなたにこたえる。そしてあなたのらないおおきなかくされていることを、あなたにしめす。

33:4 イスラエルのかみしゅるいと、つるぎとをふせぐために破壊はかいされたこのまちいえと、ユダのおういえについてこうわれる、

33:5 カルデヤびとはたたかい、わたしがいかりといきどおりをもってころ人々ひとびと死体したいを、それにたす。わたしは人々ひとびとのもろもろのあくのために、このまちにわたしのかおをおおいかくした。

33:6 よ、わたしは健康けんこうと、いやしとを、ここにもたらして人々ひとびとをいやし、ゆたかな繁栄はんえい安全あんぜんとをかれらにしめす。

33:7 わたしはユダとイスラエルをふたたさかえさせ、かれらをてて、もとのようにする。

33:8 わたしはかれらがわたしにかっておかしたつみのすべてのとがをきよめ、かれらがわたしにかっておかしたつみ反逆はんぎゃくのすべてのとがをゆるす。

33:9 このまちのもろもろのたみまえに、わたしのためによろこびのとなり、ほまれとなり、さかえとなる。かれらはわたしがわたしのたみほどこすもろもろのめぐみのことをく。そして、わたしがこのまちほどこすもろもろのめぐみと、もろもろの繁栄はんえいのためにおそれてをふるわす。

33:10 しゅはこうわれる、あなたがたが、『それはれて、ひともおらずけものもいない』というこのところ、すなわち、れて、ひともおらずものもなく、けものもいないユダのまちとエルサレムのちまたに、

33:11 ふたたよろこびのこえたのしみのこえ花婿はなむここえ花嫁はなよめこえ、および 『万軍ばんぐんしゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、そのいつくしみは、いつまでもえることがない』といって、感謝かんしゃそなものしゅみやたずさえてくるものこえきこえる。それは、わたしがこのふたたさかえさせてはじめのようにするからであるとしゅわれる。

33:12 万軍ばんぐんしゅはこうわれる、れて、ひともおらずけものもいないこのところと、そのすべての町々まちまちふたたびそのれをさせる牧者ぼくしゃのすまいがあるようになる。

33:13 山地さんち町々まちまちと、平地へいち町々まちまちと、ネゲブの町々まちまちと、ベニヤミンの、エルサレムの周囲しゅういと、ユダの町々まちまちで、れはふたたびそれをかぞえるものしたとおりすぎるとしゅわれる。

33:14 しゅわれる、よ、わたしがイスラエルのいえとユダのいえ約束やくそくしたことをなしげるる。

33:15 その、そのときになるならば、わたしはダビデのために一つのただしいえだしょうじさせよう。かれ公平こうへい正義せいぎおこなう。

33:16 その、ユダはすくい、エルサレムはやすらかにおる。そのは『しゅはわれわれの正義せいぎ』ととなえられる。

33:17 しゅはこうおおせられる、イスラエルのいえくらいするひとがダビデの子孫しそんのうちにけることはない。

33:18 またわたしのまえ燔祭はんさいをささげ、素祭そさいき、つねに犠牲ぎせいをささげるひとが、レビびとである祭司さいしのうちにえることはない」。

33:19 しゅ言葉ことばはエレミヤにのぞんだ、

33:20 「しゅはこうおおせられる、もしあなたがたが、ひるむすんだわたしの契約けいやくやぶり、またよるむすんだわたしの契約けいやくやぶり、ひるよるさだめられたときないようにすることができるならば、

33:21 しもべダビデとわたしがむすんだ契約けいやくもまたやぶれ、かれはそのくらいしておうとなるあたえられない。またわたしがわたしにつかえるレビびとである祭司さいしてた契約けいやくやぶれる。

33:22 てんほしかぞえることができず、はますなはかることができない。そのようにわたしは、しもべダビデの子孫しそんと、わたしにつかえるレビびとである祭司さいしかずそう」。

33:23 しゅ言葉ことばはエレミヤにのぞんだ、

33:24 「あなたはこのたみが、『しゅみずかえらんだ二つのやからをてた』といっているのをかないか。かれらはこのようにわたしのたみあなどって、これをくにとみなさないのである。

33:25 しゅはこうわれる、もしわたしがひるよるとに契約けいやくてず、また天地てんちのおきてをさだめなかったのであれば、

33:26 わたしは、ヤコブとわたしのしもべダビデとの子孫しそんてて、ふたたかれ子孫しそんのうちからアブラハム、イサク、ヤコブの子孫しそんおさめるものえらばない。わたしはかれらをふたたさかえさせ、かれらにあわれみをたれよう」。 

第34章 

34:1 バビロンのおうネブカデレザルがそのぜんぐんと、かれしたがっているのすべてのくに人々ひとびと、およびもろもろのたみひきいて、エルサレムとその町々まちまちめてたたかっていたときに、しゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことば

34:2 「イスラエルのかみしゅはこうわれる、ってユダのおうゼデキヤにげていなさい、『しゅはこうわれる、よ、わたしはこのまちをバビロンのおうわたす。かれでこれをく。

34:3 あなたはそのをのがれることはできない、かならとらえられてそのわたされる。あなたはまのあたりバビロンのおうかおかおわせてかれかたる。それからバビロンへく』。

34:4 しかしユダのおうゼデキヤよ、しゅ言葉ことばきなさい。しゅはあなたのことについてこうわれる、『あなたはつるぎでぬことはない。

34:5 あなたはやすらかにぬ。たみはあなたの先祖せんぞであるあなたのさきおうたちのためにこうをたいたように、あなたのためにもこうをたき、またあなたのためになげいて「ああ、主君しゅくんよ」とう』。わたしがこの言葉ことばをいうのであるとしゅわれる」。

34:6 そこで預言者よげんしゃエレミヤはこの言葉ことばをことごとくエルサレムでユダのおうゼデキヤにげた。

34:7 そのときバビロンのおう軍勢ぐんぜいはエルサレム、およびのこっているユダのすべてのまち、すなわちラキシとアゼカをめてたたかっていた。それはユダの町々まちまちのうちに、これらの堅固けんごまちがなおのこっていたからである。

34:8 ゼデキヤおうがエルサレムにいるすべてのたみ契約けいやくてて、かれらに釈放しゃくほうのことをしめしたのちに、しゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことば

34:9 その契約けいやくはすなわちひとがおのおのそのヘブルびとである男女だんじょ奴隷どれい解放かいほうし、その兄弟きょうだいであるユダヤひと奴隷どれいとしないことをさだめたものであった。

34:10 この契約けいやくをしたつかさたちと、すべてのたみひとがおのおのその男女だんじょ奴隷どれい解放かいほうし、ふたたびこれを奴隷どれいとしないということにしたがって、これを解放かいほうしたが、

34:11 のちこころひるがえし、解放かいほうした男女だんじょ奴隷どれいをひきかえさせ、ふたたびこれをしたがわせて奴隷どれいとした。

34:12 そこでしゅ言葉ことばしゅからエレミヤにのぞんだ、

34:13 「イスラエルのかみしゅはこうわれる、わたしはあなたがたの先祖せんぞをエジプトの、その奴隷どれいであったいえからみちびしたときかれらと契約けいやくててった、

34:14 『あなたがたの兄弟きょうだいであるヘブルびとで、あなたがたにり、六ねんあいだあなたがたにつかえたものは、六ねんおわりに、あなたがたおのおのがこれを解放かいほうしなければならない。あなたがたはかれ解放かいほうして、あなたがたにつかえることをやめさせなければならない』。ところがあなたがたの先祖せんぞたちはわたしにしたがわず、またそのみみかたむけなかった。

34:15 しかしあなたがたは今日こんにちこころあらため、おのおのそのとなびと釈放しゃくほうのことをしめして、わたしのただしいとすることをおこない、かつわたしのをもってとなえられるいえで、わたしのまえ契約けいやくてた。

34:16 ところがあなたがたはふたたこころひるがえして、わたしのけがし、おのおの男女だんじょ奴隷どれいをそのねがいのままに解放かいほうしたのをひきかえさせ、ふたたびこれをしたがわせて、あなたがたの奴隷どれいとした。

34:17 それゆえに、しゅはこうおおせられる、あなたがたがわたしにしたがわず、おのおのその兄弟きょうだいとそのとなり釈放しゃくほうのことをしめさなかったので、よ、わたしはあなたがたのために釈放しゃくほうしめして、あなたがたをつるぎと、疫病えきびょうと、ききんとにわたすとしゅわれる。わたしはあなたがたをのもろもろのくにみきらわれるものとする。

34:18 わたしの契約けいやくやぶり、わたしのまえてた契約けいやくさだめにしたがわない人々ひとびとを、わたしはかれらが二つにいて、その二つのあいだとおったうしのようにする。――

34:19 すなわち二つにけたうしあいだとおったユダのつかさたち、エルサレムのつかさたちと宦官かんがん祭司さいしと、こののすべてのたみを、

34:20 わたしはそのてきと、そのいのちもとめるものわたす。その死体したいそらとりけもの食物しょくもつとなる。

34:21 わたしはまたユダのおうゼデキヤと、そのつかさたちをそのてき、そのいのちもとめるもの、あなたがたをはなれてったバビロンのおう軍勢ぐんぜいわたす。

34:22 しゅわれる、よ、わたしはかれらにめいじて、このまちきかえしてこさせる。かれらはこのまちめてたたかい、これをり、はなってはらう。わたしはユダの町々まちまちひとのないとする」。 

第35章 

35:1 ユダのおうヨシヤのエホヤキムのときしゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことば

35:2 「レカブびとのいえって、かれらとかたり、かれらをしゅみや一室いっしつれてきて、さけませなさい」。

35:3 そこでわたしはハバジニヤのエレミヤのであるヤザニヤと、その兄弟きょうだいと、そのむすこたち、およびレカブびとの全家ぜんかれ、

35:4 これをしゅみやにあるハナンのたちのしつれてきた。ハナンはイグダリヤのであってかみひとであった。そのしつは、つかさたちのしつつぎにあって、もんまもるシャルムのマアセヤのしつうえにあった。

35:5 わたしはレカブびとのまえさけたしたつぼとさかずきき、かれらに、「さけみなさい」とったが、

35:6 かれらはこたえた、「われわれはさけみません。それは、レカブのであるわれわれの先祖せんぞヨナダブがわれわれにめいじて、『あなたがたとあなたがたの子孫しそんはいつまでもさけんではならない。

35:7 またいえてず、たねをまかず、またぶどうはたけえてはならない。またこれを所有しょゆうしてはならない。あなたがたはきながらえるあいだ幕屋まくやんでいなさい。そうするならば、あなたがたはその宿やどっているながきることができるとったからです』。

35:8 こうしてわれわれは、レカブのであるわれわれの先祖せんぞヨナダブがすべてめいじた言葉ことばしたがって、われわれも、つまも、むすこむすめきながらえるあいださけまず、

35:9 いえてず、ぶどうはたけはたけたねたないで、

35:10 幕屋まくやみ、すべてわれわれの先祖せんぞヨナダブがわれわれにめいじたところにしたがい、そのようにおこないました。

35:11 しかしバビロンのおうネブカデレザルがこののぼってきたとき、われわれはいました、『さあ、われわれはエルサレムへこう。カルデヤびとの軍勢ぐんぜいとスリヤびとの軍勢ぐんぜいおそろしい』と。こうしてわれわれはエルサレムにんでいるのです」。

35:12 そのときしゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

35:13 「万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、って、ユダの人々ひとびととエルサレムにものとにげよ。しゅおおせられる、あなたがたはわたしの言葉ことばいておしえけないのか。

35:14 レカブのヨナダブがその子孫しそんさけむなとめいじた言葉ことばまもられてきた。かれらは今日こんにちいたるまでさけまず、その先祖せんぞいのちしたがってきた。ところがあなたがたはわたしがしきりにかたったけれども、わたしにしたがわなかった。

35:15 わたしはまた、わたしのしもべである預言者よげんしゃたちを、しきりにあなたがたにつかわしてわせた、『あなたがたはいまおのおのそのわるみちはなれ、そのおこないをあらためなさい。ほかの神々かみがみしたがつかえてはならない。そうすれば、あなたがたはわたしがあなたがたと、あなたがたの先祖せんぞあたえたこのむことができる』と。しかしあなたがたはみみかたむけず、わたしにかなかった。

35:16 レカブのヨナダブの子孫しそんは、その先祖せんぞかれらにめいじた命令めいれいまもっているのである。しかしこのたみはわたしにしたがわなかった。

35:17 それゆえ万軍ばんぐんかみしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、よ、わたしはユダとエルサレムにものとに、わたしがかれらのうえ宣告せんこくしたわざわいくだす。わたしがかれらにかたってもかず、かれらをんでもこたえなかったからである」。

35:18 ところでエレミヤはレカブびとのいえ人々ひとびとった、「万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうおおせられる、あなたがたは先祖せんぞヨナダブのいのちしたがい、そのすべてのいましめをまもり、かれがあなたがたにめいじたことおこなった。

35:19 それゆえ、万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、レカブのヨナダブには、わたしのまえひとがいつまでもけることはない」。 

第36章 

36:1 ユダのおうヨシヤのエホヤキムの四ねんしゅからこの言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

36:2 「あなたは巻物まきものり、わたしがあなたにかたった、すなわちヨシヤのから今日こんにちいたるまで、イスラエルとユダと万国ばんこくとにかんしてあなたにかたったすべての言葉ことばを、それにしるしなさい。

36:3 ユダのいえがわたしのくだそうとしているすべてのわざわいいて、おのおのそのわるみちはなれてかえることもあろう。そうすれば、わたしはそのとがとそのつみをゆるすかもれない」。

36:4 そこでエレミヤはネリヤのバルクをんだ。バルクはエレミヤの口述こうじゅつにしたがって、しゅかれにおげになった言葉ことばをことごとく巻物まきものきしるした。

36:5 そしてエレミヤはバルクにめいじてった、「わたしはしゅみやくことをさまたげられている。

36:6 それで、あなたがって、断食だんじきしゅみやで、すべてのたみいているところで、あなたがわたしの口述こうじゅつにしたがって、巻物まきもの筆記ひっきしたしゅ言葉ことばみなさい。またユダの人々ひとびとがその町々まちまちからいているところで、それをみなさい。

36:7 かれらはしゅまえ祈願きがんをささげ、おのおのそのわるみちはなれてかえることもあろう。しゅがこのたみたいして宣告せんこくされたいかりといきどおりはおおきいからである」。

36:8 こうしてネリヤのバルクはすべて預言者よげんしゃエレミヤが自分じぶんめいじたように、しゅみやで、その巻物まきものかれたしゅ言葉ことばんだ。

36:9 ユダのおうヨシヤのエホヤキムの五ねんがつ、エルサレムのすべてのたみと、ユダの町々まちまちからエルサレムにたすべてのたみとは、しゅまえ断食だんじきおこなうべきことをしめされた。

36:10 バルクはしゅみやうえにわで、しゅみやあたらしいもん入口いりぐちのかたわらにある書記しょきシャパンのであるゲマリヤのへやで、巻物まきものかれたエレミヤの言葉ことばをすべてのたみかせた。

36:11 シャパンのであるゲマリヤのミカヤはその巻物まきものにあるしゅ言葉ことばをことごとくいて、

36:12 おういえにある書記しょきのへやにくだってくと、もろもろのつかさたち、すなわち書記しょきエリシャマ、シマヤのデラヤ、アカボルのエルナタン、シャパンのゲマリヤ、ハナニヤのゼデキヤおよびすべてのつかさたちがそこにしていた。

36:13 ミカヤはバルクがたみ巻物まきものんでかせたとき、自分じぶんいたすべての言葉ことばかれらにげたので、

36:14 つかさたちはクシのセレミヤのであるネタニヤのエホデをバルクのもとにつかわしてわせた、「あなたがたみかせたその巻物まきものって、てください」。そこでネリヤのバルクは巻物まきものって、かれらのもとにたので、

36:15 かれらはバルクにった、「してそれをんでください」。バルクはそれをかれらにみきかせた。

36:16 かれらはそのすべての言葉ことばき、おそれてたがいかわし、バルクにった、「われわれはこのすべての言葉ことばを、おう報告ほうこくしなければならない」。

36:17 そしてバルクにたずねてった、「このすべての言葉ことばを、あなたがどのようにしていたのかはなしてください。かれ口述こうじゅつによるのですか」。

36:18 バルクはかれらにこたえた、「かれがわたしにこのすべての言葉ことば口述こうじゅつしたので、わたしはそれを墨汁ぼくじゅう巻物まきものいたのです」。

36:19 つかさたちはバルクにった、「って、エレミヤと一緒いっしょかくしなさい。ひと所在しょざいられてはなりません」。

36:20 そこでかれらは巻物まきもの書記しょきエリシャマのへやにいてにわにはいり、おうのもとへって、このすべての言葉ことばおうげたので、

36:21 おうはその巻物まきものってこさせるためにエホデをつかわした。エホデは書記しょきエリシャマのへやから巻物まきものってきて、それをおうおうのかたわらにっているすべてのつかさたちにみきかせた。

36:22 ときは九がつであって、おうふゆいえしていた。そのまえがあってえていた。

36:23 エホデが三だんか四だんむと、おう小刀こがたなをもってそれをり、げいれ、ついに巻物まきもの全部ぜんぶきつくした。

36:24 おうとその家来けらいたちはこのすべての言葉ことばいてもおそれず、またその着物きものくこともしなかった。

36:25 エルナタン、デラヤおよびゲマリヤがおうにその巻物まきものかないようにとねがったときにもかれきいれなかった。

36:26 そしておう王子おうじエラメルとアヅリエルのセラヤとアブデルのセレミヤに、書記しょきバルクと預言者よげんしゃエレミヤをとらえるようにとめいじたが、しゅかれらをかくされた。

36:27 バルクがエレミヤの口述こうじゅつにしたがって筆記ひっきした言葉ことばせた巻物まきものおういたのちしゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ、

36:28 「巻物まきものり、ユダのおうエホヤキムがいた、まえ巻物まきもののうちにある言葉ことばみなそれにきしるしなさい。

36:29 またユダのおうエホヤキムについていなさい、『しゅはこうおおせられる、あなたはこの巻物まきものいてった、「どうしてあなたはこの巻物まきものに、バビロンのおうかならてこのほろぼし、ここからひとけものとをやす、といたのか」と。

36:30 それゆえしゅはユダのおうエホヤキムについてこうわれる、かれ子孫しそんにはダビデのくらいにすわるものがなくなる。またかれ死体したいてられてひるあつさにあい、よるしもにあう。

36:31 わたしはまたかれとその子孫しそんとその家来けらいたちをそのつみのためにばっする。またかれらとエルサレムのたみとユダの人々ひとびとにはわざわいくだす。このわざわいのことについては、すでにかたったけれども、かれらはくことをしなかった』」。

36:32 そこでエレミヤは巻物まきものり、ネリヤの書記しょきバルクにあたえたので、バルクはユダのおうエホヤキムがにくべていた巻物まきもののすべての言葉ことばを、エレミヤの口述こうじゅつにしたがってそれにきしるし、またおなじような言葉ことばおおくそれにくわえた。 

第37章 

37:1 ヨシヤのゼデキヤはエホヤキムのコニヤにかわっておうとなった。バビロンのおうネブカデレザルがかれをユダのおうとしたのである。

37:2 かれもその家来けらいたちも、その人々ひとびとも、しゅ預言者よげんしゃエレミヤによってかたられた言葉ことばしたがわなかった。

37:3 ゼデキヤおうはセレミヤのユカルと、マアセヤの祭司さいしゼパニヤを預言者よげんしゃエレミヤにつかわして、「われわれのために、われわれのかみしゅいのってください」とわせた。

37:4 エレミヤはたみなか出入でいりしていた。まだ獄屋ごくやれられなかったからである。

37:5 パロの軍勢ぐんぜいがエジプトからたので、エルサレムをかこんでいたカルデヤびとはその情報じょうほういてエルサレムを退しりぞいた。

37:6 そのときしゅ言葉ことば預言者よげんしゃエレミヤにのぞんだ、

37:7 「イスラエルのかみしゅはこうわれる、あなたがたをつかわしてわたしにもとめたユダのおうにこういなさい、『あなたがたをすくうためにてきたパロの軍勢ぐんぜいはそのくにエジプトにかえろうとしている。

37:8 カルデヤびとがふたたてこのまちめてたたかい、これをってほろぼす。

37:9 しゅはこうわれる、あなたがたは、「カルデヤびとはきっとわれわれをはなる」といって自分じぶんあざむいてはならない。かれらはることはない。

37:10 たといあなたがたが自分じぶんめてたたかうカルデヤびとのぜんぐんやぶって、その天幕てんまくのうちに負傷ふしょうもののみをのこしても、かれらはがってでこのまちほろぼす』」。

37:11 さてカルデヤびとの軍勢ぐんぜいがパロの軍勢ぐんぜいるのをいてエルサレムを退しりぞいたとき、

37:12 エレミヤは、ベニヤミンのたみのうちに自分じぶんまえるため、エルサレムをってそのこうと、

37:13 ベニヤミンのもんいたとき、そこにハナニヤのセレミヤのでイリヤという番兵ばんぺいがいて、預言者よげんしゃエレミヤをとらえ、「あなたはカルデヤびとのがわ脱走だっそうしようとしている」とった。

37:14 エレミヤはった、「それはまちがいだ。わたしはカルデヤびとのがわ脱走だっそうしようとしていない」。しかしイリヤはかず、エレミヤをとらえて、つかさたちのもとへいてった。

37:15 つかさたちはいかって、エレミヤをちたたき、書記しょきヨナタンのいえ獄屋ごくやにいれた。このいえ獄屋ごくやになっていたからである。

37:16 エレミヤが地下ちか獄屋ごくやにはいって、そこにおおくのおくってのち、

37:17 ゼデキヤおうひとをつかわし、かれれてこさせた。おう自分じぶんいえでひそかにかれたずねてった、「しゅからなにかお言葉ことばがあったか」。エレミヤはあったとこたえた。そしてった、「あなたはバビロンのおうわたされます」。

37:18 エレミヤはまたゼデキヤおうった、「わたしが獄屋ごくやにいれられたのは、あなたに、またはあなたの家来けらいに、あるいはこのたみに、どのようなつみおかしたからなのですか。

37:19 あなたがたに預言よげんして、『バビロンのおうはあなたがたをも、このをもめにこない』とっていたあなたがたの預言者よげんしゃいまどこにいるのですか。

37:20 おうなるわがきみよ、どうぞいまきください。わたしのねがいをおきとどけください。わたしを書記しょきヨナタンのいえかえらせないでください。そうでないと、わたしはそこでころされるでしょう」。

37:21 そこでゼデキヤおうめいくだし、エレミヤを監視かんしにわれさせ、かつ、パンを つくものまちから毎日まいにちパン一かれあたえさせた。これはまちにパンがなくなるまでつづいた。こうしてエレミヤは監視かんしにわにいた。 

第38章 

38:1 マッタンのシパテヤ、パシュルのゲダリヤ、セレミヤのユカル、マルキヤのパシュルはエレミヤがすべてのたみげていたその言葉ことばいた。

38:2 かれった、「しゅはこうわれる、このまちにとどまるものは、つるぎや、ききんや、疫病えきびょうぬ。しかしてカルデヤびとにくだるものまぬかれる。すなわちそのいのち自分じぶんのぶんどりものとしてきることができる。

38:3 しゅはこうわれる、このまちかならずバビロンのおう軍勢ぐんぜいわたされる。かれはこれをる」。

38:4 すると、つかさたちはおうった、「このひところしてください。このような言葉ことばをのべて、このまちのこっている兵士へいしと、すべてのたみよわくしているからです。このひとたみ安泰あんたいもとめないで、そのわざわいもとめているのです」。

38:5 ゼデキヤおうった、「よ、かれはあなたがたのにある。おうはあなたがたにさからって何事なにごとをもなしない」。

38:6 そこでかれらはエレミヤをとらえ、監視かんしにわにある王子おうじマルキヤのあなれた。すなわち、つなをもってエレミヤをつりろしたが、そのあなにはみずがなく、どろだけであったので、エレミヤはどろなかしずんだ。

38:7 おういえ宦官かんがんエチオピヤびとエベデメレクは、かれらがエレミヤをあなれたことをいた。そのときおうはベニヤミンのもんしていたので、

38:8 エベデメレクはおういえからっておうった、

38:9 「おうなるわがきみよ、この人々ひとびと預言者よげんしゃエレミヤにしたことはみないことではありません。かれあなれました。まち食物しょくもつがなくなりましたから、かれはそこで餓死がしするでしょう」。

38:10 おうはエチオピヤびとエベデメレクにめいじてった、「ここから三にんのひとをれてって、預言者よげんしゃエレミヤを、なないうちにあなからげなさい」。

38:11 そこでエベデメレクはその人々ひとびとれておういえくら衣服いふくしつき、そこからふるぬのれや、ふるした着物きものり、これをあななかにいるエレミヤのところへ、つなをもってつりろした。

38:12 そしてエチオピヤびとエベデメレクは、「このぬのれや着物きものを、あなたのわきのしたにはさんで、つなてなさい」とエレミヤにった。エレミヤはそのようにした。

38:13 するとかれらはつなをもってエレミヤをあなからげた。そしてエレミヤは監視かんしにわにとどまった。

38:14 ゼデキヤおうひとをつかわして預言者よげんしゃエレミヤをしゅみやだい三のもんれてこさせ、おうはエレミヤにった、「あなたにたずねたいことがある。何事なにごともわたしにかくしてはならない」。

38:15 エレミヤはゼデキヤにった、「もしわたしがおはなするなら、あなたはかならずわたしをころされるではありませんか。たといわたしが忠告ちゅうこくをしても、あなたはおきにならないでしょう」。

38:16 そのときゼデキヤおうは、ひそかにエレミヤにちかってった、「われわれのたましいつくられたしゅきておられる。わたしはあなたをころさない、またあなたのいのちもとめるものに、あなたをわたすこともしない」。

38:17 そこでエレミヤはゼデキヤにった、「万軍ばんぐんかみ、イスラエルのかみしゅはこうおおせられる、もしあなたがバビロンのおうのつかさたちに降伏こうふくするならば、あなたのいのちたすかり、またこのまちかれることなく、あなたも、あなたのいえものきながらえることができる。

38:18 しかし、もしあなたがてバビロンのおうのつかさたちに降伏こうふくしないならば、このまちはカルデヤびとのわたされる。かれらはでこれをく。あなたはそのをのがれることができない」。

38:19 ゼデキヤおうはエレミヤにった、「わたしはカルデヤびとに脱走だっそうしたユダヤひとおそれている。カルデヤびとはわたしをかれらのわたし、かれらはわたしをはずかしめる」。

38:20 エレミヤはった、「かれらはあなたをわたさないでしょう。どうか、わたしがあなたにげたしゅこえしたがってください。そうすればさいわい、またいのちたすかります。

38:21 しかし降伏こうふくすることをこばむならば、しゅがわたしにしめされたまぼろしもうしましょう。

38:22 すなわち、ユダのおういえのこっているおんなたちは、みなバビロンのおうのつかさたちのところいてかれます。そのおんなたちはうのです、 『あなたのしたしいともだちがあなたをあざむいた、そしてあなたにった。いまあなたのあしどろしずんでいるので、かれらはあなたをててる』。

38:23 あなたのつまたちと子供こどもたちはみなカルデヤびとのところへひきされる。あなた自身じしんもそのをのがれることができず、バビロンのおうとらえられる。そしてこのまちかれるでしょう」。

38:24 ゼデキヤはエレミヤにった、「これらの言葉ことばひとらせてはならない。そうすればあなたはころされることはない。

38:25 わたしがあなたとはなしをしたことを、つかさたちがいて、かれらがあなたのところて、『あなたがおうはなしたこと、おうがあなたにはなしたことをわれわれにげなさい。何事なにごとかくしてはならない。われわれはあなたをころしはしない』とうならば、

38:26 あなたはかれらに、『わたしはおうねがって、わたしをヨナタンのいえおくかえさず、そこでぬことのないようにしてくださいとった』とこたえなさい」。

38:27 さて、つかさたちはみなエレミヤのところへたずねたが、おうかれおしえたようにかれらにこたえたので、かれらはかれはなすことをやめた。その会話かいわいたものがなかったからである。

38:28 エレミヤはエルサレムのられるまで監視かんしにわにとどまっていた。  

第39章 

39:1 ユダのおうゼデキヤの九ねんがつ、バビロンのおうネブカデレザルはそのぜんぐんひきい、エルサレムにてこれをかこんだが、

39:2 ゼデキヤの十一ねんがつになってまち一角いっかくやぶれた。

39:3 エルサレムがられたので、バビロンのおうのつかさたち、すなわちネルガル・シャレゼル、サムガル・ネボ、ラブサリスのサルセキム、ラブマグのネルガル・シャレゼルおよびバビロンのおうのそののつかさたちはみなともになかもんした。

39:4 ユダのおうゼデキヤとすべての兵士へいしたちはこれをげ、よるのうちに、おう庭園ていえんみちとおって、二つの城壁じょうへきあいだもんからまちて、アラバのほうったが、

39:5 カルデヤびとの軍勢ぐんぜいはこれをって、エリコの平地へいちでゼデキヤにいつき、これをとらえて、ハマテのリブラにいるバビロンのおうネブカデレザルのもとにいてったので、おうはそこでかれつみをさだめた。

39:6 バビロンのおうはリブラで、ゼデキヤのたちをかれまえころした。バビロンのおうはまたユダのすべての貴族きぞくたちをころした。

39:7 おうはまたゼデキヤのをつぶさせ、かれをバビロンにいてくために、くさりにつないだ。

39:8 またカルデヤびとは王宮おうきゅう民家みんかき、エルサレムの城壁じょうへき破壊はかいした。

39:9 そして侍衛じえいちょうネブザラダンはまちのうちにのこっているたみと、自分じぶん降伏こうふくしたもの、およびそののこっているたみをバビロンにとらうつした。

39:10 しかし侍衛じえいちょうネブザラダンは、たみまずしい無産むさんものをユダののこし、同時どうじにぶどうはたけ田地でんちをこれにあたえた。

39:11 さてバビロンのおうネブカデレザルはエレミヤのことについて侍衛じえいちょうネブザラダンにめいじてった、

39:12 「かれをとり、よく世話せわをせよ。がいくわえることなく、かれがあなたにうようにしてやりなさい」。

39:13 そこで侍衛じえいちょうネブザラダン、ラブサリスのネブシャズバン、ラブマグのネルガル・シャレゼル、およびバビロンのおうのつかさたちは、

39:14 ひとをつかわして、エレミヤを監視かんしにわかられてこさせ、シャパンのアヒカムのであるゲダリヤにたくして、いえにつれてかせた。こうしてかれたみのうちにいた。

39:15 エレミヤが監視かんしにわじこめられていたときしゅ言葉ことばかれのぞんだ、

39:16 「って、エチオピヤびとエベデメレクにげなさい、『万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、わたしのったわざわいをわたしはこのまちくだす、さいわいをこれにくだすのではない。その、このことがあなたのまえ成就じょうじゅする。

39:17 しゅわれる、そのわたしはあなたをすくう。あなたは自分じぶんおそれている人々ひとびとわたされることはない。

39:18 わたしがかならずあなたをすくい、つるぎにたおれることのないようにするからである。あなたのいのちはあなたのぶんどりものとなる。あなたがわたしにたよんだからであるとしゅわれる』」。