口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27

歴代志れきだいし

第15章    2Ch-Audio 

15:1 ときかみれいがオデデのアザリヤにのぞんだので、

15:2 かれていってアサをむかえ、これにった、「アサおよびユダとベニヤミンの人々ひとびとよ、わたしにきなさい。あなたがたがしゅともにおるあいだは、しゅもあなたがたとともにおられます。あなたがたが、もしかれもとめるならば、かれうでしょう。しかし、かれてるならば、かれもあなたがたをてられるでしょう。

15:3 そもそも、イスラエルにはながあいだ、まことのかみがなく、おしえをなす祭司さいしもなく、律法りっぽうもなかった。

15:4 しかし、なやみのときかれらがイスラエルのかみしゅかえり、かれもとめたのでかれった。

15:5 そのころは、ものにもものにも、平安へいあんがなく、おおいなる騒乱そうらん国々くにぐにのすべての住民じゅうみんなやました。

15:6 くにくにに、まちまちくだかれた。かみがもろもろのなやみをもってかれらをくるしめられたからです。

15:7 しかしあなたがたは勇気ゆうきしなさい。よわくしてはならない。あなたがたのわざにはむくいがあるからです」。

15:8 アサはこれらの言葉ことばすなわちオデデのアザリヤの預言よげんいて勇気ゆうきにくむべき偶像ぐうぞうをユダとベニヤミンのぜんからのぞき、またかれがエフライムの山地さんち町々まちまちからのぞき、しゅみやろうまえにあったしゅ祭壇さいだん再興さいこうした。

15:9 かれはまたユダとベニヤミンの人々ひとびとおよびエフライム、マナセ、シメオンからて、かれらのあいだ寄留きりゅうしていたものあつめた。そのかみしゅがアサとともにおられるのをて、イスラエルからアサのもとにくだったものおおくあったからである。

15:10 かれらはアサの治世ちせいの十五ねんの三がつにエルサレムにあつまり、

15:11 たずさえてきたぶんどりもののうちからうし七百とうひつじ七千とうをそのしゅにささげた。

15:12 そしてかれらは契約けいやくむすび、こころをつくし、精神せいしんをつくして先祖せんぞかみしゅもとめることと、

15:13 すべてイスラエルのかみしゅもとめないもの老幼ろうよう男女だんじょべつなくころさるべきことをやくした。

15:14 そしてかれらは大声おおごえをあげてさけび、ラッパをき、角笛つのぶえらして、しゅちかいをてた。

15:15 ユダはみなそのちかいをよろこんだ。かれらはこころをつくしてちかいをて、精神せいしんをつくしてしゅもとめたので、しゅかれらにい、四方しほうかれらに安息あんそくたまわった。

15:16 アサおうははマアカがアシラのためににくむべきぞうつくったので、アサは彼女かのじょをおとして太后たいこうとせず、そのにくむべきぞうたおして粉々こなごなくだき、キデロンかわでそれをいた。

15:17 ただしたかところはイスラエルからのぞかなかったが、アサのこころ一生いっしょうあいだただしかった。

15:18 かれはまた、そのちちのささげたものおよび自分じぶんのささげたもの、すなわちぎんきんならびに器物うつわものなどをしゅみやたずされた。

15:19 そしてアサの治世ちせいの三十五ねんまではふたた戦争せんそうがなかった。 

第16章 

16:1 アサの治世ちせいの三十六ねんにイスラエルのおうバアシャはユダにのぼり、ユダのおうアサのところにだれをも出入でいりさせないためにラマをきずいた。

16:2 そこでアサはしゅみやおういえ宝蔵ほうぞうから金銀きんぎんし、ダマスコにんでいるスリヤのおうベネハダデにおくってった、

16:3 「わたしのちちとあなたのちちあいだのように、わたしとあなたのあいだ同盟どうめいむすびましょう。わたしはあなたに金銀きんぎんおくります。って、あなたとイスラエルのおうバアシャとの同盟どうめいやぶり、かれをわたしから撤退てったいさせてください」。

16:4 ベネハダデはアサおううことをき、自分じぶん軍勢ぐんぜいちょうたちをつかわしてイスラエルの町々まちまちめ、イヨンとダンとアベル・マイムおよびナフタリのすべてのくらまちった。

16:5 バアシャはこれをいて、ラマをきずくことをやめ、その工事こうじはいした。

16:6 そこでアサおうはユダの全国ぜんこく人々ひとびとれ、バアシャがラマをてるためにもちいたいし木材もくざいはこんでこさせ、それをもってゲバとミヅパをてた。

16:7 そのころ先見者せんけんしゃハナニがユダのおうアサのもとにった、「あなたがスリヤのおうたのんで、あなたのかみしゅたのまなかったので、スリヤおう軍勢ぐんぜいはあなたのからのがれてしまった。

16:8 かのエチオピヤびとと、リビアびとは大軍たいぐんで、その戦車せんしゃ騎兵きへいは、はなはだおおかったではないか。しかしあなたがしゅたのんだので、しゅかれらをあなたのわたされた。

16:9 しゅはあまねくぜんきめぐり、自分じぶんかってこころまっとうするもののためにちからをあらわされる。今度こんどことでは、あなたはおろかなことをした。ゆえにこののち、あなたに戦争せんそうのぞむであろう」。

16:10 するとアサはその先見者せんけんしゃいかって、獄屋ごくやれた。このことのためにはげしくかれいかったからである。アサはまたそのころたみのあるものをしえたげた。

16:11 よ、アサの始終しじゅう行為こういは、ユダとイスラエルのれつおうしょにしるされている。

16:12 アサはその治世ちせいの三十九ねんあしみ、そのやまいはげしくなったが、そのやまいときにも、しゅもとめないで医者いしゃもとめた。

16:13 アサは先祖せんぞたちとともねむり、その治世ちせいの四十一ねんんだ。

16:14 人々ひとびとかれ自分じぶんのためにダビデのまちっておいたはかほうむり、せいこうじゅつをもってつくった様々さまざま香料こうりょうたしたとこよこたえ、かれのためにおびただしくこうをたいた。 

第17章 

17:1 アサのヨシャパテがアサにかわっておうとなり、イスラエルにかって自分じぶんつよくし、

17:2 ユダのすべての堅固けんご町々まちまち軍隊ぐんたいき、またユダのおよびそのちちアサがったエフライムの町々まちまち守備しゅびたいいた。

17:3 しゅはヨシャパテとともにおられた。かれがそのちちダビデの最初さいしょみちあゆんで、バアルにもとめず、

17:4 そのちちかみもとめて、そのいましめにあゆみ、イスラエルのおこないにならわなかったからである。

17:5 それゆえ、しゅくにかれかたてられ、またユダの人々ひとびとみなヨシャパテにおくものってきた。かれおおいなるとみほまれとをた。

17:6 そこでかれしゅみちこころはげまし、さらにたかところとアシラぞうとをユダからのぞいた。

17:7 かれはまたその治世ちせいの三ねんに、つかさたちベネハイル、オバデヤ、ゼカリヤ、ネタンエルおよびミカヤをつかわしてユダの町々まちまちおしえさせ、

17:8 またかれらとともにレビびとのうちからシマヤ、ネタニヤ、ゼバデヤ、アサヘル、セミラモテ、ヨナタン、アドニヤ、トビヤ、トバドニヤをつかわし、またこれらのレビびとととも祭司さいしエリシャマとヨラムをもつかわした。

17:9 かれらはしゅ律法りっぽうしょたずさえて、ユダでおしえをなし、またユダの町々まちまちをことごとく巡回じゅんかいして、たみあいだおしえをなした。

17:10 そこでユダの周囲しゅうい国々くにぐにみなしゅおそれ、ヨシャパテとたたかうことをしなかった。

17:11 また、ペリシテびとのうちでおくものや、みつぎのぎんをヨシャパテのところってくるものがあり、またアラビヤびとは雄羊おひつじ七千七百とうやぎ七千七百とうかれってきた。

17:12 こうしてヨシャパテはますますおおいになり、ユダに要害ようがいおよびくらまちて、

17:13 ユダの町々まちまちおおくの軍需ぐんじゅひんち、またエルサレムにだい勇士ゆうしである軍人ぐんじんたちをっていた。

17:14 かれらをその氏族しぞくによってかぞえればつぎのとおりである。すなわちユダからた千にんちょうのうちでは、アデナというぐんちょうかれしたがだい勇士ゆうし三十万にん

17:15 そのつぎぐんちょうヨハナンとかれしたがもの二十八まんにん

17:16 そのつぎよろこんでそのしゅにささげたものジクリのアマジヤとかれしたがだい勇士ゆうし二十万にん

17:17 ベニヤミンからもののうちでは、エリアダというだい勇士ゆうしかれしたがゆみおよびたてもの二十万にん

17:18 そのつぎはヨザバデとかれしたがたたかいのそなえあるもの十八まんにんである。

17:19 これらはみなおうつかえるものたちで、このほかにまたユダ全国ぜんこく堅固けんご町々まちまちに、おう駐在ちゅうざいさせたものがあった。 

第18章 

18:1 ヨシャパテはおおいなるとみほまれとをもち、アハブとふちむすんだ。

18:2 かれ数年すうねんのち、サマリヤにくだって、アハブをおとずれた。アハブはかれかれしたがってきたたみのためにひつじうしおおくほふり、ラモテ・ギレアデに一緒いっしょのぼることをかれにすすめた。

18:3 イスラエルのおうアハブはユダのおうヨシャパテにった、「あなたはわたしと一緒いっしょにラモテ・ギレアデにめてきますか」。ヨシャパテはこたえた、「わたしはあなたと一つです、わたしのたみはあなたのたみと一つです。わたしはあなたと一緒いっしょたたかいにのぞみましょう」。

18:4 ヨシャパテはまたイスラエルのおうった、「まずしゅ言葉ことばもとめなさい」。

18:5 そこでイスラエルのおう預言者よげんしゃ四百にんあつめてかれらにった、「われわれはラモテ・ギレアデに、たたかいにくべきか、あるいはひかえるべきか」。かれらはった、「のぼってきなさい。かみはそれをおうにわたされるでしょう」。

18:6 ヨシャパテはった、「ほかにわれわれがうべきしゅ預言者よげんしゃはここにいませんか」。

18:7 イスラエルのおうはヨシャパテにった、「ほかになおひとりいます。われわれはこのひとによってしゅうことができますが、かれはわたしについてこと預言よげんしたことがなく、つねわるいことだけを預言よげんするので、わたしはかれにくみます。そのものはイムラのミカヤです」。ヨシャパテはった、「おうよ、そうはわないでください」。

18:8 そこでイスラエルのおうはひとりの役人やくにんんで、「イムラのミカヤをいそいでれてきなさい」とった。

18:9 さてイスラエルのおうおよびユダのおうヨシャパテはおうころもて、サマリヤのもん入口いりぐち広場ひろばにおのおのその玉座ぎょくざし、預言者よげんしゃたちはみなそのまえ預言よげんしていた。

18:10 ケナアナのゼデキヤはてつつのつくってった、「しゅはこうおおせられます、『あなたはこれらのつのをもってスリヤびとをいてほろぼしつくしなさい』」。

18:11 預言者よげんしゃたちはみなそのように預言よげんしてった、「ラモテ・ギレアデにのぼっていって勝利しょうりなさい。しゅはそれをおうにわたされるでしょう」。

18:12 さてミカヤをびにった使者ししゃかれった、「預言者よげんしゃたちは一致いっちしておうこといました。どうぞ、あなたの言葉ことばも、かれらのひとりの言葉ことばのようにし、ことってください」。

18:13 ミカヤはった、「しゅきておられる。わがかみわれることをわたしはもうします」。

18:14 かれおうところくと、おうかれった、「ミカヤよ、われわれはラモテ・ギレアデにたたかいにくべきか、あるいはひかえるべきか」。かれった、「のぼってって勝利しょうりなさい。かれらはあなたのにわたされるでしょう」。

18:15 しかしおうかれった、「いくたびあなたをちかわせたら、あなたはしゅをもって、ただ真実しんじつのみをわたしにげるだろうか」。

18:16 かれった、「わたしはイスラエルがみな牧者ぼくしゃのないひつじのようにやまっているのをました。するとしゅは『これらのもの主人しゅじんをもっていない。かれらをそれぞれやすらかに、そのいえかえらせよ』とわれました」。

18:17 イスラエルのおうはヨシャパテにった、「わたしはあなたに、かれはわたしについてこと預言よげんせず、ただわることだけを預言よげんするとげたではありませんか」。

18:18 ミカヤはった、「それだからしゅ言葉ことばきなさい。わたしはしゅがその玉座ぎょくざし、てん万軍ばんぐんがその右左みぎひだりっているのをたが、

18:19 しゅは、『だれがイスラエルのおうアハブをいざなって、ラモテ・ギレアデにのぼらせ、かれたおれさせるであろうか』とわれた。するとひとりは、こうしようとい、ひとりは、ああしようとった。

18:20 そのとき一つのれいすすて、しゅまえち、『わたしがかれをいざないましょう』とったので、しゅかれに『なにをもってするか』とわれた。

18:21 かれは『わたしがって、いつわりをれいとなって、すべての預言者よげんしゃくち宿やどりましょう』とった。そこでしゅは『おまえはかれをいざなって、それをなしげるであろう。って、そうしなさい』とわれた。

18:22 それゆえ、しゅいつわりをれいをこの預言者よげんしゃたちのくちれ、またしゅはあなたについてわざわいげられたのです」。

18:23 するとケナアナのゼデキヤが近寄ちかよってミカヤのほおをってった、「しゅれいがどのみちからわたしをはなれてって、あなたにかたりましたか」。

18:24 ミカヤはった、「あなたがおくあいだにはいってかくるでしょう」。

18:25 イスラエルのおうった、「ミカヤをとらえ、まちのつかさアモンとおうヨアシのところいてって、

18:26 いなさい、『おうはこうう、このもの獄屋ごくやれ、すこしばかりのパンとみずをもってかれやしない、わたしが勝利しょうりかえってくるのをて』と」。

18:27 ミカヤはった、「あなたがもし勝利しょうりかえるならば、しゅはわたしによってかたられなかったのです」。またかれった、「あなたがたすべてのたみよ、きなさい」。

18:28 こうしてイスラエルのおうとユダのおうヨシャパテは、ラモテ・ギレアデにのぼった。

18:29 イスラエルのおうはヨシャパテにった、「わたしは姿すがたえてたたかいにきましょう。しかしあなたはおうころもけなさい」。イスラエルのおう姿すがたえてたたかいにった。

18:30 さて、スリヤのおうは、その戦車せんしゃ隊長たいちょうたちにめいじてった、「あなたがたはちいさいものとも、おおきいものともたたかってはならない。ただイスラエルのおうとのみたたかいなさい」。

18:31 戦車せんしゃ隊長たいちょうらはヨシャパテをたとき、これはきっとイスラエルのおうだとおもったので、めぐらしてこれとたたかおうとした。しかしヨシャパテがばわったので、しゅはこれをたすけられた。すなわちかみてきかれからはなれさせられた。

18:32 戦車せんしゃ隊長たいちょうらはかれがイスラエルのおうでないのをたので、かれうことをやめてかえした。

18:33 しかし、ひとりのひとが、なにごころなくゆみいて、イスラエルのおう胸当むねあてと、くさずりのあいだたので、かれはそのくるま御者ぎょしゃった、「わたしはきずけたから、くるまをめぐらして、わたしを軍中ぐんちゅうからはこせ」。

18:34 そのたたかいははげしくなった。イスラエルのおうくるまなか自分じぶんをささえてち、夕暮ゆうぐれまでスリヤびとにかっていたが、るころになってんだ。 

第19章 

19:1 ユダのおうヨシャパテは、つつがなくエルサレムの自分じぶんいえかえった。

19:2 そのとき、先見者せんけんしゃハナニのエヒウがてヨシャパテをむかえてった、「あなたは悪人あくにんたすけ、しゅにくものあいしてよいのですか。それゆえいかりがしゅまえからて、あなたのうえのぞみます。

19:3 しかしあなたには、なおこともあります。あなたはアシラぞうくになかからのぞき、こころかたむけてかみもとめられました」。

19:4 ヨシャパテはエルサレムにんでいたが、またて、ベエルシバからエフライムの山地さんちまでたみなかめぐり、先祖せんぞたちのかみしゅかれらをみちびかえした。

19:5 かれはまたユダの国中くにぢゅう、すべての堅固けんごまちごとに裁判人さいばんにんいた。

19:6 そして裁判人さいばんにんたちにった、「あなたがたは自分じぶんのすることをつけなさい。あなたがたはひとのために裁判さいばんするのではなく、しゅのためにするのです。あなたがたが裁判さいばんするときには、しゅはあなたがたとともにおられます。

19:7 だからあなたがたはしゅおそれ、つつしんでおこないなさい。われわれのかみしゅには不義ふぎがなく、ひとをかたよりることなく、まいないをることもないからです」。

19:8 ヨシャパテはまたレビびと、祭司さいし、およびイスラエルの氏族しぞくちょうたちをえらんでエルサレムにき、しゅのために裁判さいばんおこない、争議そうぎ解決かいけつあたらせた。かれらはエルサレムに居住きょじゅうした。

19:9 ヨシャパテはかれらにめいじてった、「あなたがたはしゅおそれ、真実しんじつ真心まごころとをもっておこなわなければならない。

19:10 すべてその町々まちまちんでいるあなたがたの兄弟きょうだいたちから、ながしたことまたは律法りっぽういましめ、さだめとおきてなどのことについてうったえてきたならば、かれらをさとして、しゅまえつみおかさせず、いかりがあなたがたと、あなたがたの兄弟きょうだいたちにのぞまないようにしなさい。そのようにすれば、あなたがたはつみおかすことがないでしょう。

19:11 よ、祭司さいしちょうアマリヤは、あなたがたのうえにいて、しゅことをすべてつかさどり、イシマエルの、ユダのいえのつかさゼバデヤはおうことをすべてつかさどり、またレビびとはあなたがたのまえにあって役人やくにんとなります。雄々おおしく行動こうどうしなさい。しゅ正直しょうじきひとともにおられます」。 

第20章 

20:1 こののちモアブびと、アンモンびとおよびメウニびとらがヨシャパテとたたかおうとめてきた。

20:2 そのときあるひとがきて、ヨシャパテにげてった、「うみのかなたのエドムから大軍たいぐんがあなたにめてます。よ、かれらはハザゾン・タマル(すなわちエンゲデ)にいます」。

20:3 そこでヨシャパテはおそれ、しゅかおけてたすけをもとめ、ユダ全国ぜんこく断食だんじきをふれさせた。

20:4 それでユダはこぞってあつまり、しゅたすけをもとめた。すなわちユダのすべてのまちから人々ひとびとしゅもとめた。

20:5 そこでヨシャパテはしゅみやあたらしいにわまえで、ユダとエルサレムの会衆かいしゅうなかって、

20:6 った、「われわれの先祖せんぞかみしゅよ、あなたはてんにいますかみではありませんか。異邦人いほうじんのすべてのくにおさめられるではありませんか。あなたのにはちからがあり、いきおいがあって、あなたにさからいうるものはありません。

20:7 われわれのかみよ、あなたはこのくにたみをあなたのたみイスラエルのまえからはらって、あなたのともアブラハムの子孫しそんに、これを永遠えいえんあたえられたではありませんか。

20:8 かれらはここにみ、あなたののためにここに聖所せいじょてていました、

20:9 『つるぎ、審判しんぱん疫病えきびょう、ききんなどのわざわいがわれわれにのぞとき、われわれはこのみやまえって、あなたのまえにおり、そのなやみのなかであなたにばわります。すると、あなたはいてたすけられます。あなたのはこのみやにあるからです』と。

20:10 いまアンモン、モアブ、およびセイルやま人々ひとびとをごらんなさい。むかしイスラエルがエジプトのくにからてきたとき、あなたはイスラエルにかれらをおかすことをゆるされなかったので、イスラエルはかれらをはなれて、ほろぼしませんでした。

20:11 かれらがわれわれにむくいるところをごらんください。かれらはて、あなたがわれわれにたまわったあなたの領地りょうちからわれわれをはらおうとしています。

20:12 われわれのかみよ、あなたはかれらをさばかれないのですか。われわれはこのようにめて大軍たいぐんあたちからがなく、またいかになすべきかをりません。ただ、あなたをあおのぞむのみです」。

20:13 ユダの人々ひとびとはそのおさ、そのつま、および子供こどもたちとともみなしゅまえっていた。

20:14 そのときしゅれい会衆かいしゅうなかでアサフの子孫しそんであるレビびとヤハジエルにのぞんだ。ヤハジエルはゼカリヤの、ゼカリヤはベナヤの、ベナヤはエイエルの、エイエルはマッタニヤのである。

20:15 ヤハジエルはった、「ユダの人々ひとびと、エルサレムの住民じゅうみん、およびヨシャパテおうよ、きなさい。しゅはあなたがたにこうおおせられる、『この大軍たいぐんのためにおそれてはならない。おののいてはならない。これはあなたがたのたたかいではなく、しゅたたかいだからである。

20:16 あす、かれらのところくだりなさい。よ、かれらはヂヅのさかからのぼってる。あなたがたはエルエルのひがしたにたんでこれにうであろう。

20:17 このたたかいには、あなたがたはたたかうにおよばない。ユダおよびエルサレムよ、あなたがたはすすち、あなたがたとともにおられるしゅ勝利しょうりなさい。おそれてはならない。おののいてはならない。あす、かれらのところめてきなさい。しゅはあなたがたとともにおられるからである』」。

20:18 ヨシャパテはにひれした。ユダの人々ひとびとおよびエルサレムのたみしゅまえして、しゅはいした。

20:19 そのときコハテびとの子孫しそん、およびコラびとの子孫しそんであるレビびとががり、大声おおごえをあげてイスラエルのかみしゅをさんびした。

20:20 かれらはあさはやきてテコアのった。そのくとき、ヨシャパテはってった、「ユダの人々ひとびとおよびエルサレムのたみよ、わたしにきなさい。あなたがたのかみしゅしんじなさい。そうすればあなたがたはかたつことができる。しゅ預言者よげんしゃしんじなさい。そうすればあなたがたは成功せいこうするでしょう」。

20:21 かれはまたたみ相談そうだんして人々ひとびと任命にんめいし、せいなるかざりをけて軍勢ぐんぜいまえすすませ、しゅかってうたをうたい、かつさんびさせ、

しゅ感謝かんしゃせよ、そのいつくしみはとこしえにえることがない」
わせた。

20:22 そしてかれらがうたをうたい、さんびしはじめたときしゅ伏兵ふくへいもうけ、かのユダにめてきたアンモン、モアブ、セイルやま人々ひとびとかわせられたので、かれらはやぶられた。

20:23 すなわちアンモンとモアブの人々ひとびとがって、セイルやまたみてきし、かれらをころしてまったほろぼしたが、セイルのたみころつくすにおよんで、かれらもおのおのたがいたすけてほろぼしあった。

20:24 ユダの人々ひとびと物見ものみやぐらへって、かの群衆ぐんしゅうたが、たおれた死体したいだけであって、ひとりものがれたものはなかった。

20:25 それでヨシャパテとそのたみかれらのものうばうためにると、多数たすう家畜かちく財宝ざいほう衣服いふくおよび宝石ほうせきなどおびただしくあったので、おのおのそれをはぎったが、はこびきれないほどたくさんで、かすめるに三もかかった。それほどものおおかったのである。

20:26 四かれらはベラカのたにあつまり、そのところしゅ祝福しゅくふくした。それでそのところ今日こんにちまでベラカのたにんでいる。

20:27 そしてユダとエルサレムの人々ひとびとみなヨシャパテをさきて、よろこんでエルサレムにかえってきた。しゅかれらにそのてきのことによってよろこびをあたえられたからである。

20:28 すなわちかれらは立琴たてごとことおよびラッパをもってエルサレムのしゅみやた。

20:29 そしてもろもろのくにたみしゅがイスラエルのてきたたかわれたことをいてかみおそれた。

20:30 こうしてかみ四方しほう安息あんそくたまわったので、ヨシャパテのくにおだやかであった。

20:31 このようにヨシャパテはユダをおさめた。かれは三十五さいときおうとなり、二十五ねんあいだエルサレムでおさめた。かれはははアズバといってシルヒのむすめである。

20:32 ヨシャパテはちちアサのみちあゆんでそれをはなれず、しゅただしいとられることをおこなった。

20:33 しかしたかところのぞかず、またたみはその先祖せんぞかみこころかたむけなかった。

20:34 ヨシャパテのその始終しじゅう行為こういは、ハナニのエヒウのしょにしるされ、イスラエルのれつおうしょせられてある。

20:35 こののちユダのおうヨシャパテはイスラエルのおうアハジヤとあいむすんだ。アハジヤはあくおこなった。

20:36 ヨシャパテはタルシシへふねつくるためにアハジヤとあいむすび、エジオン・ゲベルで一緒いっしょふね数隻すうせき つくった。

20:37 そのときマレシャのドダワのエリエゼルはヨシャパテにかって預言よげんし、「あなたはアハジヤとあいむすんだので、しゅはあなたのつくったものをこわされます」とったが、そのふね難破なんぱして、タルシシへくことができなかった。 

第21章 

21:1 ヨシャパテは先祖せんぞたちとともねむり、先祖せんぞたちとともにダビデのまちほうむられ、そのヨラムがかわっておうとなった。

21:2 ヨシャパテのであるその兄弟きょうだいたちはアザリヤ、エヒエル、ゼカリヤ、アザリヤ、ミカエルおよびシパテヤで、みなユダのおうヨシャパテのたちであった。

21:3 そのちちかれらにきんぎん宝物ほうもつ賜物たまものおおあたえ、またユダの要害ようがい町々まちまちあたえたが、ヨラムは長子ちょうしなので、くにはヨラムにあたえた。

21:4 ヨラムはそのちちくらいのぼってつよくなったとき、その兄弟きょうだいたちをことごとくつるぎにかけてころし、またユダのつかさたち数人すうにんころした。

21:5 ヨラムはくらいについたとき三十二さいで、エルサレムで八ねんあいだおさめた。

21:6 かれはアハブのいえがしたようにイスラエルのおうたちのみちあゆんだ。アハブのむすめつまとしたからである。このようにかれしゅまえあくをおこなったが、

21:7 しゅはさきにダビデとむすばれた契約けいやくのゆえに、またかれとその子孫しそんとにながく、ともしびをあたえると約束やくそくされたことによって、ダビデのいえほろぼすことをこのまれなかった。

21:8 ヨラムのにエドムがそむいて、ユダの支配しはいだっし、みずからおうてたので、

21:9 ヨラムはその将校しょうこうたち、およびすべての戦車せんしゃしたがえてわたってき、よるのうちにがって、自分じぶん包囲ほういしているエドムびととその戦車せんしゃ隊長たいちょうたちをった。

21:10 エドムはこのようにそむいてユダの支配しはいだっし、今日こんにちいたっている。そのころリブナもまたそむいてユダの支配しはいだっした。ヨラムが先祖せんぞたちのかみしゅてたからである。

21:11 かれはまたユダの山地さんちたかところつくって、エルサレムのたみ姦淫かんいんおこなわせ、ユダをまどわした。

21:12 そのとき預言者よげんしゃエリヤからつぎのような一つう手紙てがみがヨラムのもとにた、「あなたの先祖せんぞダビデのかみしゅはこうおおせられる、『あなたはちちヨシャパテのみちあゆまず、またユダのおうアサのみちあゆまないで、

21:13 イスラエルのおうたちのみちあゆみ、ユダとエルサレムのたみに、かのアハブのいえがイスラエルに姦淫かんいんおこなわせたように、姦淫かんいんおこなわせ、またあなたのちちいえもので、あなたにまさっているあなたの兄弟きょうだいたちをころしたゆえ、

21:14 しゅおおいなるわざわいをもってあなたのたみ子供こどもつまたちと、すべての所有しょゆうたれる。

21:15 あなたはまた内臓ないぞう病気びょうきにかかって大病たいびょうになり、それがおもくなって、ついに内臓ないぞうるようになる』」。

21:16 そのときしゅはヨラムにたいしてエチオピヤびとのちかくにんでいるペリシテびととアラビヤびとのれいおこされたので、

21:17 かれらはユダにのぼって、これをおかし、おういえにあるざいをことごとくうばり、またヨラムの子供こどもつまたちをもうばったので、すえエホアハズのほかには、ひとりものこったものがなかった。

21:18 このもろもろのことのちしゅかれって内臓ないぞうにいえがたい病気びょうきおこさせられた。

21:19 ときがたって、二ねんおわりになり、その内臓ないぞう病気びょうきのためにて、おも病苦びょうくによってんだ。たみかれ先祖せんぞのためにこうをたいたように、かれのためにこうをたかなかった。

21:20 ヨラムはそのくらいについたとき三十二さいで、八ねんあいだエルサレムでおさめ、ついにんだ。ひとりもかれしむものがなかった。人々ひとびとかれをダビデのまちほうむったが、おうたちのはかにではなかった。 

第22章 

22:1 エルサレムのたみはヨラムのすえアハジヤをかれかわりにおうとした。かつてアラビヤびとと一緒いっしょ陣営じんえいめてきた一たいものうえたちをことごとくころしたので、ユダのおうヨラムのアハジヤがおうとなったのである。

22:2 アハジヤはおうとなったとき四十二さいで、エルサレムで一ねんあいだおさめた。そのはははオムリのむすめをアタリヤといった。

22:3 アハジヤもまたアハブのいえみちあゆんだ。そのははかれ相談そうだん相手あいてとなってあくおこなわせたからである。

22:4 かれはまたアハブのいえがしたようにしゅまえあくおこなった。すなわちそのちちんだのち、アハブのいえものがその相談役そうだんやくとなったので、かれはついに自分じぶんほろぼすにいたった。

22:5 アハジヤはまたかれらのすすめにしたがって、イスラエルのおうアハブのヨラムとともにラモテ・ギレアデへき、スリヤのおうハザエルとたたかったが、スリヤびとはヨラムにきずわせた。

22:6 そこでヨラムはスリヤのおうハザエルとたたかったとき、ラマでったそのきずをいやすためにエズレルにかえった。ユダのおうヨラムのアハジヤはアハブのヨラムが病気びょうきなのでエズレルにくだってこれを見舞みまった。

22:7 アハジヤがヨラムを見舞みまいったことによってほろびにいたったのはかみによってさだめられたことである。すなわちかれがそこにいたとき、ヨラムと一緒いっしょて、ニムシのエヒウをむかえた。エヒウはしゅがアハブのいえほろぼすためにあぶらそそがれたものである。

22:8 エヒウはアハブのいえばっするにあたって、ユダのつかさたち、およびアハジヤの兄弟きょうだいたちのらがアハジヤにつかえているのをたので、かれらをもころした。

22:9 アハジヤはサマリヤにかくれていたが、エヒウがかれさがもとめたので、人々ひとびとかれとらえ、エヒウのもとにいてきて、かれころした。ただし「かれこころをつくしてしゅもとめたヨシャパテのである」と人々ひとびとったのでこれをほうむった。こうしてアハジヤのいえにはくにおさめうるものがなくなった。

22:10 アハジヤのははアタリヤは自分じぶんんだのをて、ってユダのいえ王子おうじをことごとくほろぼしたが、

22:11 おうむすめエホシバはアハジヤのヨアシをおうたちのころされるもののうちからぬすり、かれとそのうばを寝室しんしつにおいた。こうしてエホシバがヨアシをアタリヤからかくしたので、アタリヤはヨアシをころさなかった。エホシバはヨラムおうむすめ、またアハジヤのいもうとで、祭司さいしエホヤダのつまである。

22:12 こうしてヨアシはかみみやかくれてかれらとともにおること六ねん、そのかんアタリヤがくにおさめた。 

第23章 

23:1 だいねんになって、エホヤダは勇気ゆうきをだしてエロハムのアザリヤ、ヨハナンのイシマエル、オベデのアザリヤ、アダヤのマアセヤ、ジクリのエリシャパテなどの百にんちょうたちをまねいて契約けいやくむすばせた。

23:2 そこでかれらはユダをきめぐって、ユダのすべてのまちからレビびとをあつめ、またイスラエルの氏族しぞくちょうたちをあつめて、エルサレムにた。

23:3 そしてその会衆かいしゅうみなかみみやおう契約けいやくむすんだ。そのときエホヤダはかれらにった、「しゅがダビデの子孫しそんのことについてわれたように、おうくらいにつくべきです。

23:4 あなたがたのなすべきことはこれです。すなわちあなたがた祭司さいしおよびレビびとの安息日あんそくにちにはいってものの、三ぶんの一はもんまもものとなり、

23:5 三ぶんの一はおういえにおり、三ぶんの一はいしずえもんにおり、たみみなしゅみやにわにいなさい。

23:6 祭司さいしと、つとめをするレビびとのほかは、だれもしゅみやに、はいってはならない。かれらはせいなるものであるから、はいることができる。たみみなしゅ命令めいれいまもらなければならない。

23:7 レビびとはめいめい武器ぶきをとっておうのまわりにたなければならない。みやにはいるものをすべてころしなさい。あなたがたはおうがはいるときにもときにも、おうともにいなさい」。

23:8 そこでレビびとおよびユダの人々ひとびとは、祭司さいしエホヤダがすべてめいじたようにおこない、めいめいそのくみもので、安息日あんそくにちにはいってるべきものと、安息日あんそくにちくべきものひきいていた。祭司さいしエホヤダがくみものらせなかったからである。

23:9 また祭司さいしエホヤダは、かみみやにあるダビデおうのやりおよび大盾おおだて小盾こだてを百にんちょうたちにわたし、

23:10 またおうまもるために、すべてのたみにめいめい武器ぶきをとらせ、みや南側みなみがわから北側きたがわにわたって、祭壇さいだんみや沿ってたせた。

23:11 こうしておうして、これにかんむりをいただかせ、あかしのしょわたしておうとなし、エホヤダおよびそのたちがかれあぶらそそいだ。そして「おう万歳ばんざい」とった。

23:12 アタリヤはたみはしりながらおうをほめるこえいたので、しゅみやり、たみところって、

23:13 ると、おう入口いりぐちはしらのかたわらにち、おうのかたわらには将軍しょうぐんたちとラッパっており、またくにたみみなよろこんでラッパをき、うたをうたうもの楽器がっきをもってさんびしていたので、アタリヤはころもいて「反逆はんぎゃくだ、反逆はんぎゃくだ」とさけんだ。

23:14 そのときエホヤダは軍勢ぐんぜい統率とうそつする百にんちょうたちをし、「れつあいだから彼女かのじょせ、彼女かのじょしたがものをつるぎでころせ」とった。祭司さいし彼女かのじょしゅみやころしてはならないとったからである。

23:15 そこで人々ひとびと彼女かのじょをかけ、おういえうまもん入口いりぐちまでれてき、そのところ彼女かのじょころした。

23:16 エホヤダは自分じぶんとすべてのたみおうとのあいだに、かれらはみなしゅたみとなるとの契約けいやくむすんだ。

23:17 そこですべてのたみはバアルのいえって、それをこわし、その祭壇さいだんとそのぞうとをくだき、バアルの祭司さいしマッタンを祭壇さいだんまえころした。

23:18 エホヤダはまたしゅみや守衛しゅえいを、祭司さいしとレビびとの指揮しきのもとにいた。このレビびとはむかしダビデがモーセの律法りっぽうにしるされているように、よろこびとうたとをもってしゅ燔祭はんさいをささげるために、しゅみや配置はいちしたものであって、いまそのダビデのれいにならったものである。

23:19 かれはまたしゅみやのもろもろのもん門衛もんえいき、けがれたものなにによってけがれたものでも、はいらせないようにした。

23:20 こうしてエホヤダは百にんちょうたち、貴族きぞくたち、たみのつかさたちおよびくにのすべてのたみひきいて、しゅみやからおうくだり、うえもんからおういえすすみ、おうくにくらいにつかせた。

23:21 くにたみみなよろこんだ。まちはアタリヤがつるぎでころされたのちおだやかであった。 

第24章 

24:1 ヨアシはくらいについたときさいで、エルサレムで四十ねんあいだおさめた。かれはははベエルシバからものをヂビアといった。

24:2 ヨアシは祭司さいしエホヤダのにあるあいだつねしゅしとられることをおこなった。

24:3 エホヤダはかれのためにふたりのつまをめとり、かれ男子だんし女子じょしうまれた。

24:4 こののちヨアシはしゅみや修繕しゅうぜんしようとこころざして、

24:5 祭司さいしとレビびとをあつめてった、「ユダの町々まちまちって、あなたがたのかみみや年々ねんねん修繕しゅうぜんする資金しきんをすべてのイスラエルびとからあつめなさい。そのこといそいでしなさい」。ところがレビびとはこれをいそいでしなかった。

24:6 それでおうはかしらであるエホヤダをしてった、「あなたはなぜレビびとにもとめて、しゅのしもべモーセがあかしの幕屋まくやのためにイスラエルの会衆かいしゅうした税金ぜいきんをユダとエルサレムからてさせないのか」。

24:7 かのわるおんなアタリヤのらがかみみや侵入しんにゅうしてしゅみやのもろもろの奉納物ほうのうぶつをとり、バアルのためにもちいたからである。

24:8 そこでおうめいじて一はこつくらせ、これをしゅみやもんそとき、

24:9 ユダとエルサレムにふれて、かみのしもべモーセが荒野あらのでイスラエルにした税金ぜいきんしゅのためにってこさせた。

24:10 すべてのつかさたちおよびすべてのたみみなよろこんでその税金ぜいきんってて、そのはこれたので、ついにはこはいっぱいになった。

24:11 レビびとはそのはこきんおおくあるのをて、おう役人やくにんところってくと、おう書記しょき祭司さいしちょう下役したやくとがて、そのはこかたむけ、これをってもとのところかえした。かれらは日々ひびこのようにしてきんをおびただしくあつめた。

24:12 おうとエホヤダはこれをしゅみや工事こうじをなすものわたし、石工いしくおよび木工もっこうやとって、しゅみや修繕しゅうぜんさせ、また鉄工てっこうおよび青銅せいどうこうやとって、しゅみや修復しゅうふくさせた。

24:13 工人こうじんたちははたらいたので、修復しゅうふく工事こうじかれらのによってはかどり、かみみやを、もとの状態じょうたいふくし、これを堅固けんごにした。

24:14 それをなしおわったとき、あまったきんおうとエホヤダのまえってたので、それをもってしゅみやのために器物うつわもの つくった。すなわちつとめのうつわ燔祭はんさいうつわこうさら、および金銀きんぎんうつわつくった。エホヤダのにあるあいだは、えずしゅみや燔祭はんさいをささげた。

24:15 しかしエホヤダは年老としおい、ちてんだ。そのんだときは百三十さいであった。

24:16 人々ひとびとかれをダビデのまちおうたちのなかほうむった。かれはイスラエルにおいてかみとそのみやとにことおこなったからである。

24:17 エホヤダのんだのち、ユダのつかさたちがて、うやうやしくおう敬意けいいあらわした。おうかれらにしたがった。

24:18 かれらはその先祖せんぞかみしゅみやてて、アシラぞうおよび偶像ぐうぞうつかえたので、そのとがのために、いかりがユダとエルサレムにのぞんだ。

24:19 しゅかれらをご自分じぶんかえそうとして、預言者よげんしゃたちをつかわし、かれらにむかってあかしをさせられたが、みみかたむけなかった。

24:20 そこでかみれい祭司さいしエホヤダのゼカリヤにのぞんだので、かれたみまえがってった、「かみはこうおおせられる、『あなたがたがしゅいましめをおかして、わざわいまねくのはどういうわけであるか。あなたがたがしゅてたために、しゅもあなたがたをてられたのである』」。

24:21 しかし人々ひとびとかれがいしようとはかり、おういのちによって、いしをもってかれしゅみやにわころした。

24:22 このようにヨアシおうはゼカリヤのちちエホヤダが自分じぶんほどこしためぐみをおもわず、そのころした。ゼカリヤはとき、「どうぞしゅがこれをみそなわしてばっせられるように」とった。

24:23 ねんおわりになって、スリヤの軍勢ぐんぜいはヨアシにむかってのぼり、ユダとエルサレムにて、たみのつかさたちをことごとくたみのうちからほろぼし、そのぶんどりものみなダマスコのおうおくった。

24:24 このときスリヤの軍勢ぐんぜい少数しょうすうたのであるが、しゅ大軍たいぐんかれらのわたされた。これはかれらがその先祖せんぞかみしゅてたためである。このようにかれらはヨアシをばっした。

24:25 スリヤぐんはヨアシにだいきずわせてったが、ヨアシの家来けらいたちは祭司さいしエホヤダののために、とうむすんでかれにそむき、かれとこうえころして、なせた。人々ひとびとかれをダビデのまちほうむったが、おうはかにはほうむらなかった。

24:26 とうむすんでかれにそむいたものは、アンモンのおんなシメアテのザバデおよびモアブのおんなシムリテのヨザバデであった。

24:27 ヨアシのらのこと、ヨアシにたいするおおくの預言よげんおよびかみみや修理しゅうりことなどは、れつおうしょ注釈ちゅうしゃくにしるされている。ヨアシのアマジヤがかれかわっておうとなった。 

第25章 

25:1 アマジヤはおうとなったとき二十五さいで、二十九ねんあいだエルサレムでおさめた。そのはははエルサレムのもので、をエホアダンといった。

25:2 アマジヤはしゅしとられることをおこなったが、まったこころをもってではなかった。

25:3 かれは、くにかれのうちにつよくなったとき、ちちヨアシおう殺害さつがいした家来けらいたちをころした。

25:4 しかしそのともたちはころさなかった。これはモーセの律法りっぽうしょにしるされているところしたがったのであって、そこにしゅめいじて、「ちちのゆえにころされるべきではない。ちちのゆえにころされるべきではない。おのおの自分じぶんつみのゆえにころされるべきである」とわれている。

25:5 アマジヤはユダの人々ひとびとあつめ、その氏族しぞくしたがって、千にんちょう付属ふぞくさせ、または百にんちょう付属ふぞくさせた。ユダとベニヤミンのすべてにった。そして二十さい以上いじょうものかぞえたところ、やりとたてをとってたたかいにのぞみうる精兵せいへい三十万にんた。

25:6 かれはまたぎん百タラントをもってイスラエルからだい勇士ゆうし十万にんやとった。

25:7 そのときかみひとかれところった、「おうよ、イスラエルの軍勢ぐんぜいをあなたとともかせてはいけません。しゅはイスラエルびと、すなわちエフライムのすべての人々ひとびととはともにおられないからです。

25:8 もしあなたがこのような方法ほうほうたたかいにつよくなろうとおもうならば、かみはあなたをてきまえたおされるでしょう。かみにはたすけるちからがあり、またたおちからがあるからです」。

25:9 アマジヤはかみひとった、「それではわたしがイスラエルの軍隊ぐんたいあたえた百タラントをどうしましょうか」。かみひとこたえた、「しゅはそれよりもおおいものをあなたにおあたえになることができます」。

25:10 そこでアマジヤはエフライムから自分じぶんくわわった軍隊ぐんたい分離ぶんりしてかえらせたので、かれらはユダにたいしてはげしいいかりをはっし、のようにいかって自分じぶんところかえった。

25:11 しかしアマジヤは勇気ゆうきし、そのたみひきいてしおたにき、セイルびと一万にんころした。

25:12 またユダの人々ひとびとはこのほかに一万にんをいけどり、いわいただきいてっていわいただきからかれらをおとしたので、みなこなごなにくだけた。

25:13 ところがアマジヤが自分じぶんともたたかいにかせないでしてやった兵卒へいそつらが、サマリヤからベテホロンまでの、ユダの町々まちまちおそって三千にんころし、おおくのものうばった。

25:14 アマジヤはエドムびとをころしてかえったとき、セイルびとの神々かみがみたずさえてきて、これを安置あんちして自分じぶんかみとし、これを礼拝れいはいし、これにささげものをなした。

25:15 それゆえ、しゅはアマジヤにかっていかりをはっし、預言者よげんしゃかれにつかわしてわせられた、「かのたみ神々かみがみ自分じぶんたみをあなたのからすくうことができなかったのに、あなたはどうしてそれをもとめたのか」。

25:16 かれがこうおうかたると、おうかれに、「われわれはあなたをおう顧問こもんにしたのですか。やめなさい。あなたはどうしてころされようとするのですか」とったので、預言者よげんしゃはやめてった、「あなたはこのことって、わたしのいさめをきいれないゆえ、かみはあなたをほろぼそうとさだめられたことをわたしはっています」。

25:17 そこでユダのおうアマジヤは協議きょうぎ結果けっかひとをエヒウのエホアハズのであるイスラエルのおうヨアシにつかわし、「さあ、われわれはたがいかおをあわせよう」とわせたところ、

25:18 イスラエルのおうヨアシはユダのおうアマジヤにおくった、「レバノンのいばらが、かつてレバノンの香柏こうはくに、『あなたのむすめをわたしのむすこのつまあたえよ』とおくったところが、レバノンの野獣やじゅうとおりかかって、そのいばらをたおした。

25:19 あなたは『よ、わたしはエドムをやぶった』とってこころほこたかぶっている。しかしあなたは自分じぶんいえにとどまっていなさい。どうしてあなたはわざわいおこして、自分じぶんもユダもともほろびようとするのか」。

25:20 しかしアマジヤはきいれなかった。これはかみからたのであって、かれらがエドムの神々かみがみもとめたのでかみかれらをてきわたされるためである。

25:21 そこでイスラエルのおうヨアシはのぼってて、ユダのベテシメシでユダのおうアマジヤとかおわせたが、

25:22 ユダはイスラエルにやぶられ、おのおのその天幕てんまくかえった。

25:23 そのときイスラエルのおうヨアシはエホアハズのヨアシのであるユダのおうアマジヤをベテシメシでとらえて、エルサレムにいてき、エルサレムの城壁じょうへきをエフライムもんから、すみもんまで四百キュビトほどをこわし、

25:24 またかみみやのうちで、オベデエドムがまもっていたすべての金銀きんぎんおよびもろもろの器物うつわものならびにおういえ財宝ざいほううばい、また人質ひとじちをとって、サマリヤにかえった。

25:25 ユダのおうヨアシのアマジヤはイスラエルのおうエホアハズのヨアシがんでのちなお十五ねんきながらえた。

25:26 アマジヤのその始終しじゅう行為こういは、ユダとイスラエルのれつおうしょにしるされているではないか。

25:27 アマジヤがそむいて、しゅしたがわなくなったときから、人々ひとびとはエルサレムにおいてとうむすび、かれてきしたので、かれはラキシにげてったが、その人々ひとびとはラキシにひとをやって、かれをそのところころさせた。

25:28 人々ひとびとはこれをうまわせてってきて、ユダのまちでその先祖せんぞたちとともにこれをほうむった。 

第26章 

26:1 そこでユダのたみみなウジヤをとっておうとなし、そのちちアマジヤにかわらせた。ときに十六さいであった。

26:2 かれはエラテをてて、これをふたたびユダのものにした。これはかのおうがその先祖せんぞたちとともねむったのちであった。

26:3 ウジヤはおうとなったとき十六さいで、エルサレムで五十二ねんあいだおさめた。そのはははエルサレムのものをエコリヤといった。

26:4 ウジヤはちちアマジヤがしたように、すべてしゅしとられることをおこなった。

26:5 かれかみおそれることを自分じぶんおしえたゼカリヤのにあるあいだかみもとめることにつとめた。かれしゅもとめたあいだかみかれさかえさせられた。

26:6 かれてペリシテびととたたかい、ガテの城壁じょうへき、ヤブネの城壁じょうへきおよびアシドドの城壁じょうへきをくずし、アシドドのとペリシテびとのなかにまちてた。

26:7 かみかれたすけてペリシテびとと、グルバアルにむアラビヤびとおよびメウニびとをたせられた。

26:8 アンモンびとはウジヤにみつぎをおさめた。ウジヤは非常ひじょうつよくなったので、そのはエジプトの入口いりぐちまでもひろまった。

26:9 ウジヤはまたエルサレムのすみもんたにもんおよび城壁じょうへきまがりかどにやぐらをてて、これを堅固けんごにした。

26:10 かれはまた荒野あらのにやぐらをて、またおおくのみずためをった。かれ平野へいやにも平地へいちにもたくさんの家畜かちくをもっていたからである。かれはまた農事のうじこのんだので、山々やまやまおよびえたはたけには農夫のうふとぶどうをつくるものをもっていた。

26:11 ウジヤはまたよくたたかう一軍団ぐんだんっていた。かれらは書記しょきエイエルと、つかさマアセヤによって調しらべたかずしたがって組々くみぐみわかれ、みなおうぐんちょうのひとりハナニヤの指揮しきしたにあった。

26:12 その氏族しぞくちょうであるだい勇士ゆうしかずわせて二千六百にんであった。

26:13 その指揮しきしたにある軍勢ぐんぜいは三十万七千五百にんで、みなおおいなるちからをもってたたかい、おうたすけててきあたった。

26:14 ウジヤはそのぜんぐんのためにたて、やり、かぶと、よろい、ゆみおよびいしげのいしそなえた。

26:15 かれはまたエルサレムで技術ぎじゅつもの考案こうあんした機械きかいつくって、これをやぐらおよび城壁じょうへきのすみずみにすえ、これをもっておよび大石おおいし射出しゃしゅつした。こうしてかれ名声めいせいとおくまでひろまった。かれおどろくほどかみたすけをつよくなったからである。

26:16 ところがかれつよくなるにおよんで、そのこころたかぶり、ついに自分じぶんほろぼすにいたった。すなわちかれはそのかみしゅにむかってつみおかし、しゅみやにはいってこう祭壇さいだんうえこうをたこうとした。

26:17 そのとき祭司さいしアザリヤはしゅ祭司さいしである勇士ゆうし八十にんひきいて、かれのあとにしたがってはいり、

26:18 ウジヤおうめてった、「ウジヤよ、しゅこうをたくことはあなたのなすべきことではなく、ただアロンの子孫しそんで、こうをたくためにきよめられた祭司さいしたちのすることです。すぐ聖所せいじょからなさい。あなたはつみおかしました。あなたはしゅなるかみからさかえをることはできません」。

26:19 するとウジヤはいかりをはっし、香炉こうろにとってこうをたこうとしたが、かれ祭司さいしかっていかりをはっしているあいだに、らいびょうがそのひたいった。ときかれしゅみや祭司さいしたちのまえこう祭壇さいだんのかたわらにいた。

26:20 祭司さいしちょうアザリヤおよびすべての祭司さいしたちがかれると、かれひたいにらいびょうしょうじていたので、いそいでかれをそこからした。かれ自身じしんもまたしゅたれたことをって、いそいでった。

26:21 ウジヤおうは、までらい病人びょうにんであった。かれはらい病人びょうにんであったので、はな殿どのんだ。しゅみやからたれたからである。そのヨタムがおういえをつかさどり、くにたみおさめた。

26:22 ウジヤのその始終しじゅう行為こういは、アモツの預言者よげんしゃイザヤがこれをきしるした。

26:23 ウジヤは先祖せんぞたちとともねむったので、人々ひとびとは「かれはらい病人びょうにんである」とって、おうたちのはかつらなる墓地ぼちに、その先祖せんぞたちとともほうむった。そのヨタムがかれかわっておうとなった。 

第27章 

27:1 ヨタムはおうとなったとき二十五さいで、十六ねんあいだエルサレムでおさめた。そのはははザドクのむすめをエルシャといった。

27:2 ヨタムはそのちちウジヤがしたようにしゅしとられることをした。しかししゅみやには、はいらなかった。たみはなおあくおこなった。

27:3 かれしゅみやうえもんて、オペルのいしがきをおおきずし、

27:4 またユダの山地さんち数個すうこまちて、はやしあいだしろとやぐらをきずいた。

27:5 かれはアンモンびとのおうたたかってこれにった。そのねんアンモンの人々ひとびとぎん百タラント、小麦こむぎ一万コル、大麦おおむぎ一万コルをかれおくった。アンモンの人々ひとびとだいねんにもだいねんにもおなじようにかれおさめた。

27:6 ヨタムはそのかみしゅまえにそのおこないをかたくしたのでちからあるものとなった。

27:7 ヨタムのその行為こうい、そのすべてのたたかいおよびそのおこないなどは、イスラエルとユダのれつおうしょにしるされている。

27:8 かれおうとなったとき、二十五さいで、十六ねんあいだエルサレムでおさめた。

27:9 ヨタムはその先祖せんぞともねむったので、ダビデのまちほうむられ、そのアハズがかれかわっておうとなった。