口語訳聖書(振り仮名付き)
章: 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150
詩篇
第119篇 Ps-Audio
アレフ
119:1 おのが道を全くして、主のおきてに歩む者はさいわいです。
119:2 主のもろもろのあかしを守り心をつくして主を尋ね求め、
119:3 また悪を行わず、主の道に歩む者はさいわいです。
119:4 あなたはさとしを命じて、ねんごろに守らせられます。
119:5 どうかわたしの道を堅くして、あなたの定めを守らせてください。
119:6 わたしは、あなたのもろもろの戒めに目をとめる時、恥じることはありません。
119:7 わたしは、あなたの正しいおきてを学ぶとき、正しい心をもってあなたに感謝します。
119:8 わたしはあなたの定めを守ります。わたしを全くお捨てにならないでください。ベス
119:9 若い人はどうしておのが道を清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません。
119:10 わたしは心をつくしてあなたを尋ね求めます。わたしをあなたの戒めから迷い出させないでください。
119:11 わたしはあなたにむかって罪を犯すことのないように、心のうちにみ言葉をたくわえました。
119:12 あなたはほむべきかな、主よ、あなたの定めをわたしに教えてください。
119:13 わたしはくちびるをもって、あなたの口から出るもろもろのおきてを言いあらわします。
119:14 わたしは、もろもろのたからを喜ぶように、あなたのあかしの道を喜びます。
119:15 わたしは、あなたのさとしを思い、あなたの道に目をとめます。
119:16 わたしはあなたの定めを喜び、あなたのみ言葉を忘れません。
119:17 あなたのしもべを豊かにあしらって、生きながらえさせ、み言葉を守らせてください。
119:18 わたしの目を開いて、あなたのおきてのうちのくすしき事を見させてください。
119:19 わたしはこの地にあっては寄留者です。あなたの戒めをわたしに隠さないでください。
119:20 わが魂はつねにあなたのおきてを慕って、絶えいるばかりです。
119:21 あなたは、あなたの戒めから迷い出る高ぶる者、のろわれた者を責められます。
119:22 わたしはあなたのあかしを守りました。彼らのそしりと侮りとをわたしから取り去ってください。
119:23 たといもろもろの君が座して、わたしをそこなおうと図っても、あなたのしもべは、あなたの定めを深く思います。
119:24 あなたのあかしは、わたしを喜ばせ、わたしを教えさとすものです。
119:25 わが魂はちりについています。み言葉に従って、わたしを生き返らせてください。
119:26 わたしが自分の歩んだ道を語ったとき、あなたはわたしに答えられました。あなたの定めをわたしに教えてください。
119:27 あなたのさとしの道をわたしにわきまえさせてください。わたしはあなたのくすしきみわざを深く思います。
119:28 わが魂は悲しみによって溶け去ります。み言葉に従って、わたしを強くしてください。
119:29 偽りの道をわたしから遠ざけ、あなたのおきてをねんごろに教えてください。
119:30 わたしは真実の道を選び、あなたのおきてをわたしの前に置きました。
119:31 主よ、わたしはあなたのあかしに堅く従っています。願わくは、わたしをはずかしめないでください。
119:32 あなたがわたしの心を広くされるとき、わたしはあなたの戒めの道を走ります。
119:33 主よ、あなたの定めの道をわたしに教えてください。わたしは終りまでこれを守ります。
119:34 わたしに知恵を与えてください。わたしはあなたのおきてを守り、心をつくしてこれに従います。
119:35 わたしをあなたの戒めの道に導いてください。わたしはそれを喜ぶからです。
119:36 わたしの心をあなたのあかしに傾けさせ、不正な利得に傾けさせないでください。
119:37 わたしの目をほかにむけて、むなしいものを見させず、あなたの道をもって、わたしを生かしてください。
119:38 あなたを恐れる者にかかわる約束をあなたのしもべに堅くしてください。
119:39 わたしの恐れるそしりを除いてください。あなたのおきては正しいからです。
119:40 見よ、わたしはあなたのさとしを慕います。あなたの義をもって、わたしを生かしてください。
119:41 主よ、あなたの約束にしたがって、あなたのいつくしみと、あなたの救をわたしに臨ませてください。
119:42 そうすれば、わたしをそしる者に、答えることができます。わたしはあなたのみ言葉に信頼するからです。
119:43 またわたしの口から真理の言葉をことごとく除かないでください。わたしの望みはあなたのおきてにあるからです。
119:44 わたしは絶えず、とこしえに、あなたのおきてを守ります。
119:45 わたしはあなたのさとしを求めたので、自由に歩むことができます。
119:46 わたしはまた王たちの前にあなたのあかしを語って恥じることはありません。
119:47 わたしは、わたしの愛するあなたの戒めに自分の喜びを見いだすからです。
119:48 わたしは、わたしの愛するあなたの戒めを尊び、あなたの定めを深く思います。
119:49 どうか、あなたのしもべに言われたみ言葉を思い出してください。あなたはわたしにそれを望ませられました。
119:50 あなたの約束はわたしを生かすので、わが悩みの時の慰めです。
119:51 高ぶる者は大いにわたしをあざ笑います。しかしわたしはあなたのおきてを離れません。
119:52 主よ、わたしはあなたの昔からのおきてを思い出して、みずから慰めます。
119:53 あなたのおきてを捨てる悪しき者のゆえに、わたしは激しい憤りを起します。
119:54 あなたの定めはわが旅の家で、わたしの歌となりました。
119:55 主よ、わたしは夜の間にあなたのみ名を思い出して、あなたのおきてを守ります。
119:56 わたしはあなたのさとしを守ったことによって、この祝福がわたしに臨みました。
119:57 主はわたしの受くべき分です。わたしはあなたのみ言葉を守ることを約束します。
119:58 わたしは心をつくして、あなたの恵みを請い求めます。あなたの約束にしたがって、わたしをお恵みください。
119:59 わたしは、あなたの道を思うとき、足をかえして、あなたのあかしに向かいます。
119:60 わたしはあなたの戒めを守るのに、すみやかで、ためらいません。
119:61 たとい、悪しき者のなわがわたしを捕えても、わたしはあなたのおきてを忘れません。
119:62 わたしはあなたの正しいおきてのゆえに夜半に起きて、あなたに感謝します。
119:63 わたしは、すべてあなたを恐れる者、またあなたのさとしを守る者の仲間です。
119:64 主よ、地はあなたのいつくしみで満ちています。あなたの定めをわたしに教えてください。
119:65 主よ、あなたはみ言葉にしたがってしもべをよくあしらわれました。
119:66 わたしに良い判断と知識とを教えてください。わたしはあなたの戒めを信じるからです。
119:67 わたしは苦しまない前には迷いました。しかし今はみ言葉を守ります。
119:68 あなたは善にして善を行われます。あなたの定めをわたしに教えてください。
119:69 高ぶる者は偽りをもってわたしをことごとくおおいます。しかしわたしは心をつくしてあなたのさとしを守ります。
119:70 彼らの心は肥え太って脂肪のようです。しかしわたしはあなたのおきてを喜びます。
119:71 苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。
119:72 あなたの口のおきては、わたしのためには幾千の金銀貨幣にもまさるのです。
119:73 あなたのみ手はわたしを造り、わたしを形造りました。わたしに知恵を与えて、あなたの戒めを学ばせてください。
119:74 あなたを恐れる者はわたしを見て喜ぶでしょう。わたしはみ言葉によって望みをいだいたからです。
119:75 主よ、わたしはあなたのさばきの正しく、また、あなたが真実をもってわたしを苦しめられたことを知っています。
119:76 あなたがしもべに告げられた約束にしたがって、あなたのいつくしみをわが慰めとしてください。
119:77 あなたのあわれみをわたしに臨ませ、わたしを生かしてください。あなたのおきてはわが喜びだからです。
119:78 高ぶる者に恥をこうむらせてください。彼らは偽りをもって、わたしをくつがえしたからです。しかしわたしはあなたのさとしを深く思います。
119:79 あなたをおそれる者と、あなたのあかしを知る者とをわたしに帰らせてください。
119:80 わたしの心を全くして、あなたの定めを守らせてください。そうすればわたしは恥をこうむることがありません。
119:81 わが魂はあなたの救を慕って絶えいるばかりです。わたしはみ言葉によって望みをいだきます。
119:82 わたしの目はあなたの約束を待つによって衰え、「いつ、あなたはわたしを慰められるのですか」と尋ねます。
119:83 わたしは煙の中の皮袋のようになりましたが、なお、あなたの定めを忘れませんでした。
119:84 あなたのしもべの日はどれほど続くでしょうか。いつあなたは、わたしを迫害する者をさばかれるでしょうか。
119:85 高ぶる者はわたしをおとしいれようと穴を掘りました。彼らはあなたのおきてに従わない人々です。
119:86 あなたの戒めはみな真実です。彼らは偽りをもってわたしを迫害します。わたしをお助けください。
119:87 彼らはこの地において、ほとんどわたしを滅ぼしました。しかし、わたしはあなたのさとしを捨てませんでした。
119:88 あなたのいつくしみにしたがってわたしを生かしてください。そうすればわたしはあなたの口から出るあかしを守ります。
119:89 主よ、あなたのみ言葉は天においてとこしえに堅く定まり、
119:90 あなたのまことはよろずよに及びます。あなたが地を定められたので、地は堅く立っています。
119:91 これらのものはあなたの仰せにより、堅く立って今日に至っています。よろずのものは皆あなたのしもべだからです。
119:92 あなたのおきてがわが喜びとならなかったならば、わたしはついに悩みのうちに滅びたでしょう。
119:93 わたしは常にあなたのさとしを忘れません。あなたはこれをもって、わたしを生かされたからです。
119:94 わたしはあなたのものです。わたしをお救いください。わたしはあなたのさとしを求めました。
119:95 悪しき者はわたしを滅ぼそうと待ち伏せています。しかし、わたしはあなたのあかしを思います。
119:96 わたしはすべての全きことに限りあることを見ました。しかしあなたの戒めは限りなく広いのです。
119:97 いかにわたしはあなたのおきてを愛することでしょう。わたしはひねもすこれを深く思います。
119:98 あなたの戒めは常にわたしと共にあるので、わたしをわが敵にまさって賢くします。
119:99 わたしはあなたのあかしを深く思うので、わがすべての師にまさって知恵があります。
119:100 わたしはあなたのさとしを守るので、老いた者にまさって事をわきまえます。
119:101 わたしはみ言葉を守るために、わが足をとどめて、すべての悪い道に行かせません。
119:102 あなたがわたしを教えられたので、わたしはあなたのおきてを離れません。
119:103 あなたのみ言葉はいかにわがあごに甘いことでしょう。蜜にまさってわが口に甘いのです。
119:104 わたしはあなたのさとしによって知恵を得ました。それゆえ、わたしは偽りのすべての道を憎みます。
119:105 あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。
119:106 わたしはあなたの正しいおきてを守ることを誓い、かつこれを実行しました。
119:107 わたしはいたく苦しみました。主よ、み言葉に従って、わたしを生かしてください。
119:108 主よ、わがさんびの供え物をうけて、あなたのおきてを教えてください。
119:109 わたしのいのちは常に危険にさらされています。しかし、わたしはあなたのおきてを忘れません。
119:110 悪しき者はわたしのためにわなを設けました。しかし、わたしはあなたのさとしから迷い出ません。
119:111 あなたのあかしはとこしえにわが嗣業です。まことに、そのあかしはわが心の喜びです。
119:112 わたしはあなたの定めを終りまで、とこしえに守ろうと心を傾けます。
119:113 わたしは二心の者を憎みます。しかしあなたのおきてを愛します。
119:114 あなたはわが隠れ場、わが盾です。わたしはみ言葉によって望みをいだきます。
119:115 悪をなす者よ、わたしを離れ去れ、わたしはわが神の戒めを守るのです。
119:116 あなたの約束にしたがって、わたしをささえて、ながらえさせ、わが望みについて恥じることのないようにしてください。
119:117 わたしをささえてください。そうすれば、わたしは安らかで、常にあなたの定めに心をそそぎます。
119:118 すべてあなたの定めから迷い出る者をあなたは、かろしめられます。まことに、彼らの欺きはむなしいのです。
119:119 あなたは地のすべての悪しき者を、金かすのようにみなされます。それゆえ、わたしはあなたのあかしを愛します。
119:120 わが肉はあなたを恐れるので震えます。わたしはあなたのさばきを恐れます。
119:121 わたしは正しく義にかなったことを行いました。わたしを捨てて、しえたげる者にゆだねないでください。
119:122 しもべのために保証人となって、高ぶる者にわたしを、しえたげさせないでください。
119:123 わが目はあなたの救と、あなたの正しい約束とを待ち望んで衰えます。
119:124 あなたのいつくしみにしたがって、しもべをあしらい、あなたの定めを教えてください。
119:125 わたしはあなたのしもべです。わたしに知恵を与えて、あなたのあかしを知らせてください。
119:126 彼らはあなたのおきてを破りました。今は主のはたらかれる時です。
119:127 それゆえ、わたしは金よりも、純金よりもまさってあなたの戒めを愛します。
119:128 それゆえ、わたしは、あなたのもろもろのさとしにしたがって、正しき道に歩み、すべての偽りの道を憎みます。
119:129 あなたのあかしは驚くべきものです。それゆえ、わが魂はこれを守ります。
119:130 み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。
119:131 わたしはあなたの戒めを慕うゆえに、口を広くあけてあえぎ求めました。
119:132 み名を愛する者に常にされるように、わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
119:133 あなたの約束にしたがって、わが歩みを確かにし、すべての不義に支配されないようにしてください。
119:134 わたしを人のしえたげからあがなってください。そうすればわたしは、あなたのさとしを守ります。
119:135 み顔をしもべの上に照し、あなたの定めを教えてください。
119:136 人々があなたのおきてを守らないので、わが目の涙は川のように流れます。
119:137 主よ、あなたは正しく、あなたのさばきは正しいのです。
119:138 あなたの正義と、この上ない真実とをもってあなたのあかしを命じられました。
119:139 わたしのあだが、あなたのみ言葉を忘れるので、わが熱心はわたしを滅ぼすのです。
119:140 あなたの約束はまことに確かです。あなたのしもべはこれを愛します。
119:141 わたしは取るにたらない者で、人に侮られるけれども、なお、あなたのさとしを忘れません。
119:142 あなたの義はとこしえに正しく、あなたのおきてはまことです。
119:143 悩みと苦しみがわたしに臨みました。しかしあなたの戒めはわたしの喜びです。
119:144 あなたのあかしはとこしえに正しいのです。わたしに知恵を与えて、生きながらえさせてください。
119:145 わたしは心をつくして呼ばわります。主よ、お答えください。わたしはあなたの定めを守ります。
119:146 わたしはあなたに呼ばわります。わたしをお救いください。わたしはあなたのあかしを守ります。
119:147 わたしは朝早く起き出て呼ばわります。わたしはみ言葉によって望みをいだくのです。
119:148 わが目は夜警の交代する時に先だってさめ、あなたの約束を深く思います。
119:149 あなたのいつくしみにしたがって、わが声を聞いてください。主よ、あなたの公義にしたがって、わたしを生かしてください。
119:150 わたしをしえたげる者が悪いたくらみをもって近づいています。彼らはあなたのおきてを遠くはなれているのです。
119:151 しかし主よ、あなたは近くいらせられます。あなたのもろもろの戒めはまことです。
119:152 わたしは早くからあなたのあかしによって、あなたがこれをとこしえに立てられたことを知りました。
119:153 わが悩みを見て、わたしをお救いください。わたしはあなたのおきてを忘れないからです。
119:154 わが訴えを弁護して、わたしをあがない、あなたの約束にしたがって、わたしを生かしてください。
119:155 救は悪しき者を遠く離れている。彼らはあなたの定めを求めないからです。
119:156 主よ、あなたのあわれみは大きい。あなたの公義に従って、わたしを生かしてください。
119:157 わたしをしえたげる者、わたしをあだする者は多い。しかしわたしは、あなたのあかしを離れません。
119:158 不信仰な者があなたのみ言葉を守らないので、わたしは彼らを見て、いとわしく思います。
119:159 わたしがいかにあなたのさとしを愛するかをお察しください。主よ、あなたのいつくしみにしたがって、わたしを生かしてください。
119:160 あなたのみ言葉の全体は真理です。あなたの正しいおきてのすべてはとこしえに絶えることはありません。
119:161 もろもろの君はゆえなくわたしをしえたげます。しかしわが心はみ言葉をおそれます。
119:162 わたしは大いなる獲物を得た者のようにあなたのみ言葉を喜びます。
119:163 わたしは偽りを憎み、忌みきらいます。しかしあなたのおきてを愛します。
119:164 わたしはあなたの正しいおきてのゆえに、一日に七たびあなたをほめたたえます。
119:165 あなたのおきてを愛する者には大いなる平安があり、何ものも彼らをつまずかすことはできません。
119:166 主よ、わたしはあなたの救を望み、あなたの戒めをおこないます。
119:167 わが魂は、あなたのあかしを守ります。わたしはいたくこれを愛します。
119:168 わがすべての道があなたのみ前にあるので、わたしはあなたのさとしと、あかしとを守ります。
119:169 主よ、どうか、わが叫びをみ前にいたらせ、み言葉に従って、わたしに知恵をお与えください。
119:170 わが願いをみ前にいたらせ、み言葉にしたがって、わたしをお助けください。
119:171 あなたの定めをわたしに教えられるので、わがくちびるはさんびを唱えます。
119:172 あなたのすべての戒めは正しいので、わが舌はみ言葉を歌います。
119:173 わたしはあなたのさとしを選びました。あなたのみ手を、常にわが助けとしてください。
119:174 主よ、わたしはあなたの救を慕います。あなたのおきてはわたしの喜びです。
119:175 わたしを生かして、あなたをほめたたえさせ、あなたのおきてを、わが助けとしてください。
119:176 わたしは失われた羊のように迷い出ました。あなたのしもべを捜し出してください。わたしはあなたの戒めを忘れないからです。
第120篇
第121篇
121:1 わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。
121:2 わが助けは、天と地を造られた主から来る。
121:3 主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。
121:4 見よ、イスラエルを守る者はまどろむこともなく、眠ることもない。
121:5 主はあなたを守る者、主はあなたの右の手をおおう陰である。
121:6 昼は太陽があなたを撃つことなく、夜は月があなたを撃つことはない。
121:7 主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、またあなたの命を守られる。
第122篇
122:1 人々がわたしにむかって「われらは主の家に行こう」と言ったとき、わたしは喜んだ。
122:2 エルサレムよ、われらの足はあなたの門のうちに立っている。
122:3 しげくつらなった町のように建てられているエルサレムよ、
122:4 もろもろの部族すなわち主の部族が、そこに上って来て主のみ名に感謝することは、イスラエルのおきてである。
122:5 そこにさばきの座、ダビデの家の王座が設けられてあった。
122:6 エルサレムのために平安を祈れ、「エルサレムを愛する者は栄え、
122:7 その城壁のうちに平安があり、もろもろの殿のうちに安全があるように」と。
122:8 わが兄弟および友のために、わたしは「エルサレムのうちに平安があるように」と言い、
第123篇
第124篇
124:1 今、イスラエルは言え、主がもしわれらの方におられなかったならば、
124:2 人々がわれらに逆らって立ちあがったとき、主がもしわれらの方におられなかったならば、
124:3 彼らの怒りがわれらにむかって燃えたったとき、彼らはわれらを生きているままで、のんだであろう。
124:4 また大水はわれらを押し流し、激流はわれらの上を越え、
124:5 さか巻く水はわれらの上を越えたであろう。
124:6 主はほむべきかな。主はわれらをえじきとして彼らの歯にわたされなかった。
124:7 われらは野鳥を捕えるわなをのがれる鳥のようにのがれた。わなは破れてわれらはのがれた。
第125篇
第126篇
第127篇
第128篇
第129篇
129:1 今イスラエルは言え、「彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。
129:2 彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。しかしわたしに勝つことができなかった。
129:3 耕す者はわたしの背の上をたがやして、そのうねみぞを長くした」と。
129:4 主は正しくいらせられ、悪しき者のなわを断ち切られた。
129:5 シオンを憎む者はみな、恥を得て、退くように。
129:6 彼らを、育たないさきに枯れる屋根の草のようにしてください。
129:7 これを刈る者はその手に満たず、これをたばねる者はそのふところに満たない。
129:8 かたわらを過ぎる者は、「主の恵みがあなたの上にあるように。われらは主のみ名によってあなたがたを祝福する」と言わない。
第130篇
130:1 主よ、わたしは深い淵からあなたに呼ばわる。
130:2 主よ、どうか、わが声を聞き、あなたの耳をわが願いの声に傾けてください。
130:3 主よ、あなたがもし、もろもろの不義に目をとめられるならば、主よ、だれが立つことができましょうか。
130:4 しかしあなたには、ゆるしがあるので、人に恐れかしこまれるでしょう。
130:5 わたしは主を待ち望みます、わが魂は待ち望みます。そのみ言葉によって、わたしは望みをいだきます。
130:6 わが魂は夜回りが暁を待つにまさり、夜回りが暁を待つにまさって主を待ち望みます。
130:7 イスラエルよ、主によって望みをいだけ。主には、いつくしみがあり、また豊かなあがないがあるからです。
第131篇
第132篇
132:1 主よ、ダビデのために、そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。
132:2 ダビデは主に誓い、ヤコブの全能者に誓いを立てて言いました、
132:3 132:4 132:5 「わたしは主のために所を捜し出し、ヤコブの全能者のためにすまいを求め得るまでは、わが家に入らず、わが寝台に上らず、わが目に眠りを与えず、わがまぶたにまどろみを与えません」。
132:6 見よ、われらはエフラタでそれを聞き、ヤアルの野でそれを見とめた。
132:7 「われらはそのすまいへ行って、その足台のもとにひれ伏そう」。
132:8 主よ、起きて、あなたの力のはこと共に、あなたの安息所におはいりください。
132:9 あなたの祭司たちに義をまとわせ、あなたの聖徒たちに喜び呼ばわらせてください。
132:10 あなたのしもべダビデのために、あなたの油そそがれた者の顔を、しりぞけないでください。
132:11 主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。
132:12 もしあなたの子らがわたしの教える契約と、あかしとを守るならば、その子らもまた、とこしえにあなたの位に座するであろう」。
132:13 主はシオンを選び、それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、
132:14 「これはとこしえにわが安息所である。わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。
132:15 わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽かせる。
132:16 またわたしはその祭司たちに救を着せる。その聖徒たちは声高らかに喜び呼ばわるであろう。
132:17 わたしはダビデのためにそこに一つの角をはえさせる。わたしはわが油そそがれた者のために一つのともしびを備えた。
第133篇
第134篇
第135篇
135:1 主をほめたたえよ、主のみ名をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。
135:2 主の家に立つ者、われらの神の家の大庭に立つ者よ、ほめたたえよ。
135:3 主は恵みふかい、主をほめたたえよ。主は情ぶかい、そのみ名をほめ歌え。
135:4 主はおのがためにヤコブを選び、イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。
135:5 わたしは主の大いなることと、われらの主のすべての神にまさることとを知っている。
135:6 主はそのみこころにかなう事を、天にも地にも、海にもすべての淵にも行われる。
135:7 主は地のはてから雲をのぼらせ、雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。
135:8 主は人から獣にいたるまで、エジプトのういごを撃たれた。
135:9 エジプトよ、主はおまえの中に、しるしと不思議とを送って、パロとそのすべてのしもべとに臨まれた。
135:10 主は多くの国民を撃ち、力ある王たちを殺された。
135:11 すなわちアモリびとの王シホン、バシャンの王オグ、ならびにカナンのすべての国々である。
135:12 主は彼らの地を嗣業とし、その民イスラエルに嗣業として与えられた。
135:13 主よ、あなたのみ名はとこしえに絶えることがない。主よ、あなたの名声はよろずよに及ぶ。
135:14 主はその民をさばき、そのしもべらにあわれみをかけられるからである。
135:15 もろもろの国民の偶像はしろがねと、こがねで、人の手のわざである。
135:16 それは口があっても語ることができない。目があっても見ることができない。
135:17 耳があっても聞くことができない。またその口には息がない。
135:18 これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。
135:19 イスラエルの家よ、主をほめよ。アロンの家よ、主をほめよ。
135:20 レビの家よ、主をほめよ。主を恐れる者よ、主をほめまつれ。
第136篇
136:1 主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:2 もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:3 もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:4 ただひとり大いなるくすしきみわざをなされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:5 知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:6 地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:7 大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:8 昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:9 夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:10 エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:11 イスラエルをエジプトびとの中から導き出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:12 強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:13 紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:14 イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:15 パロとその軍勢とを紅海で打ち敗られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:16 その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:17 大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:18 名ある王たちを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:19 アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:20 バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:21 彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:22 そのしもべイスラエルに嗣業としてこれを与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:23 われらが卑しかった時にわれらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:24 われらのあだからわれらを助け出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:25 すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
第137篇
137:1 われらはバビロンの川のほとりにすわり、シオンを思い出して涙を流した。
137:2 われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。
137:3 われらをとりこにした者が、われらに歌を求めたからである。われらを苦しめる者が楽しみにしようと、「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。
137:4 われらは外国にあって、どうして主の歌をうたえようか。
137:5 エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、わが右の手を衰えさせてください。
137:6 もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムをわが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。
137:7 主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、「これを破壊せよ、これを破壊せよ、その基までも破壊せよ」と言ったことを覚えてください。
137:8 破壊者であるバビロンの娘よ、あなたがわれらにしたことを、あなたに仕返しする人はさいわいである。
第138篇
138:1 主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、もろもろの神の前であなたをほめ歌います。
138:2 わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、み名に感謝します。あなたはそのみ名と、み言葉をすべてのものにまさって高くされたからです。
138:3 あなたはわたしが呼ばわった日にわたしに答え、わが魂の力を増し加えられました。
138:4 主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。彼らはあなたの口のもろもろの言葉を聞いたからです。
138:5 彼らは主のもろもろの道について歌うでしょう。主の栄光は大きいからです。
138:6 主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。しかし高ぶる者を遠くから知られる。
138:7 たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます。
138:8 主はわたしのために、みこころをなしとげられる。主よ、あなたのいつくしみはとこしえに絶えることはありません。あなたのみ手のわざを捨てないでください。
第139篇
139:1 主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました。
139:2 あなたはわがすわるをも、立つをも知り、遠くからわが思いをわきまえられます。
139:3 あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、わがもろもろの道をことごとく知っておられます。
139:4 わたしの舌に一言もないのに、主よ、あなたはことごとくそれを知られます。
139:5 あなたは後から、前からわたしを囲み、わたしの上にみ手をおかれます。
139:6 このような知識はあまりに不思議で、わたしには思いも及びません。これは高くて達することはできません。
139:7 わたしはどこへ行って、あなたのみたまを離れましょうか。わたしはどこへ行って、あなたのみ前をのがれましょうか。
139:8 わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。わたしが陰府に床を設けても、あなたはそこにおられます。
139:9 わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、
139:10 あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。
139:11 「やみはわたしをおおい、わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても、
139:12 あなたには、やみも暗くはなく、夜も昼のように輝きます。あなたには、やみも光も異なることはありません。
139:13 あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。
139:14 わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。
139:15 わたしが隠れた所で られ、地の深い所でつづり合されたとき、わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。
139:16 あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。わたしのためにつくられたわがよわいの日のまだ一日もなかったとき、その日はことごとくあなたの書にしるされた。
139:17 神よ、あなたのもろもろのみ思いは、なんとわたしに尊いことでしょう。その全体はなんと広大なことでしょう。
139:18 わたしがこれを数えようとすれば、その数は砂よりも多い。わたしが目ざめるとき、わたしはなおあなたと共にいます。
139:19 神よ、どうか悪しき者を殺してください。血を流す者をわたしから離れ去らせてください。
139:20 彼らは敵意をもってあなたをあなどり、あなたに逆らって高ぶり、悪を行う人々です。
139:21 主よ、わたしはあなたを憎む者を憎み、あなたに逆らって起り立つ者をいとうではありませんか。
139:22 わたしは全く彼らを憎み、彼らをわたしの敵と思います。
139:23 神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、わたしを試みて、わがもろもろの思いを知ってください。
第140篇
140:1 主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。
140:2 彼らは心のうちに悪い事をはかり、絶えず戦いを起します。
140:3 彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ
140:4 主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする乱暴な人々からのがれさせてください。
140:5 高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。〔セラ
140:6 わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
140:7 わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
140:8 主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ
140:9 わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
140:10 燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。
140:11 悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。
140:12 わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを行われることを知っています。
第141篇
141:1 主よ、わたしはあなたに呼ばわります。すみやかにわたしをお助けください。わたしがあなたに呼ばわるとき、わが声に耳を傾けてください。
141:2 わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、わたしのあげる手を、夕べの供え物のようにみなしてください。
141:3 主よ、わが口に門守を置いて、わがくちびるの戸を守ってください。
141:4 悪しき事にわが心を傾けさせず、不義を行う人々と共に悪しきわざにあずからせないでください。また彼らのうまき物を食べさせないでください。
141:5 正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、わたしを責めさせてください。しかし悪しき者の油をわがこうべにそそがせないでください。わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに敵しているからです。
141:6 彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。
141:7 人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。
141:8 しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。わたしはあなたに寄り頼みます。わたしを助けるものもないままに捨ておかないでください。
141:9 わたしを守って、彼らがわたしのために設けたわなと、悪を行う者のわなとをのがれさせてください。
第142篇
142:1 わたしは声を出して主に呼ばわり、声を出して主に願い求めます。
142:2 わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、み前にわが悩みをあらわします。
142:3 わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、あなたはわが道を知られます。彼らはわたしを捕えようとわたしの行く道にわなを隠しました。
142:4 わたしは右の方に目を注いで見回したが、わたしに心をとめる者はひとりもありません。わたしには避け所がなく、わたしをかえりみる人はありません。
142:5 主よ、わたしはあなたに呼ばわります。わたしは言います、「あなたはわが避け所、生ける者の地でわたしの受くべき分です。
142:6 どうか、わが叫びにみこころをとめてください。わたしは、はなはだしく低くされています。わたしを責める者から助け出してください。彼らはわたしにまさって強いのです。
142:7 わたしをひとやから出し、み名に感謝させてください。あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。
第143篇
143:1 主よ、わが祈を聞き、わが願いに耳を傾けてください。あなたの真実と、あなたの正義とをもって、わたしにお答えください。
143:2 あなたのしもべのさばきにたずさわらないでください。生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。
143:3 敵はわたしをせめ、わがいのちを地に踏みにじり、死んで久しく時を経た者のようにわたしを暗い所に住まわせました。
143:4 それゆえ、わが霊はわがうちに消えうせようとし、わが心はわがうちに荒れさびれています。
143:5 わたしはいにしえの日を思い出し、あなたが行われたすべての事を考え、あなたのみ手のわざを思います。
143:6 わたしはあなたにむかって手を伸べ、わが魂は、かわききった地のようにあなたを慕います。〔セラ
143:7 主よ、すみやかにわたしにお答えください。わが霊は衰えます。わたしにみ顔を隠さないでください。さもないと、わたしは穴にくだる者のようになるでしょう。
143:8 あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。わたしはあなたに信頼します。わが歩むべき道を教えてください。わが魂はあなたを仰ぎ望みます。
143:9 主よ、わたしをわが敵から助け出してください。わたしは避け所を得るためにあなたのもとにのがれました。
143:10 あなたのみむねを行うことを教えてください。あなたはわが神です。恵みふかい、みたまをもってわたしを平らかな道に導いてください。
143:11 主よ、み名のために、わたしを生かし、あなたの義によって、わたしを悩みから救い出してください。
143:12 また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、わがあだをことごとく滅ぼしてください。わたしはあなたのしもべです。
第144篇
144:1 わが岩なる主はほむべきかな。主は、いくさすることをわが手に教え、戦うことをわが指に教えられます。
144:2 主はわが岩、わが城、わが高きやぐら、わが救主、わが盾、わが寄り頼む者です。主はもろもろの民をおのれに従わせられます。
144:3 主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、人の子は何ものなので、これをみこころに、とめられるのですか。
144:4 人は息にひとしく、その日は過ぎゆく影にひとしいのです。
144:5 主よ、あなたの天を垂れてくだり、山に触れて煙を出させてください。
144:6 いなずまを放って彼らを散らし、矢を放って彼らを打ち敗ってください。
144:7 高い所からみ手を伸べて、わたしを救い、大水から、異邦人の手からわたしを助け出してください。
144:8 彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。
144:9 神よ、わたしは新しい歌をあなたにむかって歌い、十弦の立琴にあわせてあなたをほめ歌います。
144:10 あなたは王たちに勝利を与え、そのしもべダビデを救われます。
144:11 わたしを残忍なつるぎから救い、異邦人の手から助け出してください。彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。
144:12 われらのむすこたちはその若い時、よく育った草木のようです。われらの娘たちは宮の建物のために刻まれたすみの柱のようです。
144:13 われらの倉は満ちて様々の物を備え、われらの羊は野でちよろずの子を産み、
144:14 われらの家畜はみごもって子を産むに誤ることなく、われらのちまたには悩みの叫びがありません。
第145篇
145:1 わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、世々かぎりなくみ名をほめまつります。
145:2 わたしは日ごとにあなたをほめ、世々かぎりなくみ名をほめたたえます。
145:3 主は大いなる神で、大いにほめたたえらるべきです。その大いなることは測り知ることができません。
145:4 この代はかの代にむかってあなたのみわざをほめたたえ、あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。
145:5 わたしはあなたの威厳の光栄ある輝きと、あなたのくすしきみわざとを深く思います。
145:6 人々はあなたの恐るべきはたらきの勢いを語り、わたしはあなたの大いなることを宣べ伝えます。
145:7 彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、あなたの義を喜び歌うでしょう。
145:8 主は恵みふかく、あわれみに満ち、怒ることおそく、いつくしみ豊かです。
145:9 主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。
145:10 主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。
145:11 彼らはみ国の栄光を語り、あなたのみ力を宣べ、
145:12 あなたの大能のはたらきと、み国の光栄ある輝きとを人の子に知らせるでしょう。
145:13 あなたの国はとこしえの国です。あなたのまつりごとはよろずよに絶えることはありません。
145:14 主はすべて倒れんとする者をささえ、すべてかがむ者を立たせられます。
145:15 よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。
145:16 あなたはみ手を開いて、すべての生けるものの願いを飽かせられます。
145:17 主はそのすべての道に正しく、そのすべてのみわざに恵みふかく、
145:18 すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に主は近いのです。
145:19 主はおのれを恐れる者の願いを満たし、またその叫びを聞いてこれを救われます。
145:20 主はおのれを愛する者をすべて守られるが、悪しき者をことごとく滅ぼされます。
第146篇
146:1 主をほめたたえよ。わが魂よ、主をほめたたえよ。
146:2 わたしは生けるかぎりは主をほめたたえ、ながらえる間は、わが神をほめうたおう。
146:3 もろもろの君に信頼してはならない。人の子に信頼してはならない。彼らには助けがない。
146:4 その息が出ていけば彼は土に帰る。その日には彼のもろもろの計画は滅びる。
146:5 ヤコブの神をおのが助けとし、その望みをおのが神、主におく人はさいわいである。
146:6 主は天と地と、海と、その中にあるあらゆるものを り、とこしえに真実を守り、
146:7 しえたげられる者のためにさばきをおこない、飢えた者に食物を与えられる。主は捕われ人を解き放たれる。
146:8 主は盲人の目を開かれる。主はかがむ者を立たせられる。主は正しい者を愛される。
146:9 主は寄留の他国人を守り、みなしごと、やもめとをささえられる。しかし、悪しき者の道を滅びに至らせられる。
第147篇
147:1 主をほめたたえよ。われらの神をほめうたうことはよいことである。主は恵みふかい。さんびはふさわしいことである。
147:2 主はエルサレムを築き、イスラエルの追いやられた者を集められる。
147:3 主は心の打ち砕かれた者をいやし、その傷を包まれる。
147:4 主はもろもろの星の数を定め、すべてそれに名を与えられる。
147:5 われらの主は大いなる神、力も豊かであって、その知恵ははかりがたい。
147:6 主はしえたげられた者をささえ、悪しき者を地に投げ捨てられる。
147:7 主に感謝して歌え、琴にあわせてわれらの神をほめうたえ。
147:8 主は雲をもって天をおおい、地のために雨を備え、もろもろの山に草をはえさせ、
147:9 食物を獣に与え、また鳴く小がらすに与えられる。
147:10 主は馬の力を喜ばれず、人の足をよみせられない。
147:11 主はおのれを恐れる者とそのいつくしみを望む者とをよみせられる。
147:12 エルサレムよ、主をほめたたえよ。シオンよ、あなたの神をほめたたえよ。
147:13 主はあなたの門の貫の木を堅くし、あなたのうちにいる子らを祝福されるからである。
147:14 主はあなたの国境を安らかにし、最も良い麦をもってあなたを飽かせられる。
147:15 主はその戒めを地に下される。そのみ言葉はすみやかに走る。
147:16 主は雪を羊の毛のように降らせ、霜を灰のようにまかれる。
147:17 主は氷をパンくずのように投げうたれる。だれがその寒さに耐えることができましょうか。
147:18 主はみ言葉を下してこれを溶かし、その風を吹かせられると、もろもろの水は流れる。
147:19 主はそのみ言葉をヤコブに示し、そのもろもろの定めと、おきてとをイスラエルに示される。
147:20 主はいずれの国民をも、このようにはあしらわれなかった。彼らは主のもろもろのおきてを知らない。主をほめたたえよ。
第148篇
148:1 主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ。もろもろの高き所で主をほめたたえよ。
148:2 その天使よ、みな主をほめたたえよ。その万軍よ、みな主をほめたたえよ。
148:3 日よ、月よ、主をほめたたえよ。輝く星よ、みな主をほめたたえよ。
148:4 いと高き天よ、天の上にある水よ、主をほめたたえよ。
148:5 これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、これらは主が命じられると造られたからである。
148:6 主はこれらをとこしえに堅く定め、越えることのできないその境を定められた。
148:7 海の獣よ、すべての淵よ、地から主をほめたたえよ。
148:8 火よ、あられよ、雪よ、霜よ、み言葉を行うあらしよ、
148:9 もろもろの山、すべての丘、実を結ぶ木、すべての香柏よ、
148:10 野の獣、すべての家畜、這うもの、翼ある鳥よ、
148:11 地の王たち、すべての民、君たち、地のすべてのつかさよ、
148:12 若い男子、若い女子、老いた人と幼い者よ、
148:13 彼らをして主のみ名をほめたたえさせよ。そのみ名は高く、たぐいなく、その栄光は地と天の上にあるからである。
148:14 主はその民のために一つの角をあげられた。これはすべての聖徒のほめたたえるもの、主に近いイスラエルの人々のほめたたえるものである。主をほめたたえよ。
第149篇
149:1 主をほめたたえよ。主にむかって新しい歌をうたえ。聖徒のつどいで、主の誉を歌え。
149:2 イスラエルにその造り主を喜ばせ、シオンの子らにその王を喜ばせよ。
149:3 彼らに踊りをもって主のみ名をほめたたえさせ、鼓と琴とをもって主をほめ歌わせよ。
149:4 主はおのが民を喜び、へりくだる者を勝利をもって飾られるからである。
149:5 聖徒を栄光によって喜ばせ、その床の上で喜び歌わせよ。
149:6 そののどには神をあがめる歌があり、その手にはもろ刃のつるぎがある。
149:7 これはもろもろの国にあだを返し、もろもろの民を懲らし、
149:8 彼らの王たちを鎖で縛り、彼らの貴人たちを鉄のかせで縛りつけ、
第150篇
150:1 主をほめたたえよ。その聖所で神をほめたたえよ。その力のあらわれる大空で主をほめたたえよ。
150:2 その大能のはたらきのゆえに主をほめたたえよ。そのすぐれて大いなることのゆえに主をほめたたえよ。
150:3 ラッパの声をもって主をほめたたえよ。立琴と琴とをもって主をほめたたえよ。
150:4 鼓と踊りとをもって主をほめたたえよ。緒琴と笛とをもって主をほめたたえよ。
150:5 音の高いシンバルをもって主をほめたたえよ。鳴りひびくシンバルをもって主をほめたたえよ。
150:6 息のあるすべてのものに主をほめたたえさせよ。主をほめたたえよ。