口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12

ヨシュア

第1章   Js-Audio 

1:1 しゅのしもべモーセがんだのちしゅはモーセの従者じゅうしゃ、ヌンのヨシュアにわれた、

1:2 「わたしのしもべモーセはんだ。それゆえ、いまあなたと、このすべてのたみとは、ともって、このヨルダンをわたり、わたしがイスラエルの人々ひとびとあたえるきなさい。

1:3 あなたがたが、あしうらところはみな、わたしがモーセに約束やくそくしたように、あなたがたにあたえるであろう。

1:4 あなたがたの領域りょういきは、荒野あらのからレバノンにおよび、また大川おおかわユフラテからヘテびとのぜんにわたり、ほう大海たいかいたっするであろう。

1:5 あなたがきながらえるあいだ、あなたにあたることのできるものは、ひとりもないであろう。わたしは、モーセとともにいたように、あなたとともにおるであろう。わたしはあなたを見放みはなすことも、見捨みすてることもしない。

1:6 つよく、また雄々おおしくあれ。あなたはこのたみに、わたしがかれらにあたえると、その先祖せんぞたちにちかったさせなければならない。

1:7 ただつよく、また雄々おおしくあって、わたしのしもべモーセがあなたにめいじた律法りっぽうをことごとくまもっておこない、これをはなれてみぎにもひだりにもまがってはならない。それはすべてあなたがくところで、勝利しょうりるためである。

1:8 この律法りっぽうしょをあなたのくちからはなすことなく、ひるよるもそれをおもい、そのうちにしるされていることを、ことごとくまもっておこなわなければならない。そうするならば、あなたのみちさかえ、あなたは勝利しょうりるであろう。

1:9 わたしはあなたにめいじたではないか。つよく、また雄々おおしくあれ。あなたがどこへくにも、あなたのかみしゅともにおられるゆえ、おそれてはならない、おののいてはならない」。

1:10 そこでヨシュアはたみのつかさたちにめいじてった、

1:11 「宿営しゅくえいのなかをめぐってたみめいじていなさい、『糧食りょうしょくそなえをしなさい。三のうちに、あなたがたはこのヨルダンをわたって、あなたがたのかみしゅがあなたがたにあたえてさせようとされるるために、すすかなければならないからである』」。

1:12 ヨシュアはまたルベンびと、ガドびと、およびマナセのはん部族ぶぞくった、

1:13 「しゅのしもべモーセがあなたがたにめいじて、『あなたがたのかみしゅはあなたがたのために安息あんそく場所ばしょそなえ、このをあなたがたにたまわるであろう』とった言葉ことば記憶きおくしなさい。

1:14 あなたがたの妻子さいし家畜かちくとは、モーセがあなたがたにあたえたヨルダンのこちらがわにとどまらなければならない。しかし、あなたがたのうちの勇士ゆうしはみな武装ぶそうして、兄弟きょうだいたちのさきってわたり、これをたすけなければならない。

1:15 そしてしゅがあなたがたにたまわったように、あなたがたの兄弟きょうだいたちにも安息あんそくたまわり、かれらもあなたがたのかみしゅたまわるるようになるならば、あなたがたは、しゅのしもべモーセからあたえられた、ヨルダンのこちらがわほうにある、あなたがたの所有しょゆうかえって、それをたもつことができるであろう」。

1:16 かれらはヨシュアにこたえた、「あなたがわれわれにめいじられたことをみなおこないます。あなたがつかわされるところへは、どこへでもきます。

1:17 われわれはすべてのことをモーセにしたがったように、あなたにしたがいます。ただ、どうぞ、あなたのかみしゅがモーセとともにおられたように、あなたとともにおられますように。

1:18 だれであっても、あなたの命令めいれいにそむき、あなたのめいじられる言葉ことばしたがわないものがあれば、かしてはおきません。ただ、つよく、また雄々おおしくあってください」。 

第2章

2:1 ヌンのヨシュアは、シッテムから、ひそかにふたりの斥候せっこうをつかわしてかれらにった、「って、そのとくにエリコをさぐりなさい」。かれらはって、をラハブという遊女ゆうじょいえにはいり、そこにまったが、

2:2 エリコのおうに、「イスラエルの人々ひとびとのうちのすうめいもの今夜こんやこのさぐるために、はいってきました」とものがあったので、

2:3 エリコのおうひとをやってラハブにった、「あなたのところにきて、あなたのいえにはいった人々ひとびとをここへしなさい。かれらはこのくにのすべてをさぐるためにきたのです」。

2:4 しかし、おんなはすでにそのふたりのひとれてかれらをかくしていた。そして彼女かのじょった、「たしかにその人々ひとびとはわたしのところにきました。しかし、わたしはその人々ひとびとがどこからきたのかりませんでしたが、

2:5 たそがれときもんじるころに、その人々ひとびときました。どこへったのかわたしはりません。いそいであとをいなさい。いつけるでしょう」。

2:6 そのじつ彼女かのじょはすでにかれらをれて屋根やねにのぼり、屋上おくじょうならべてあった亜麻あまくきなかかれらをかくしていたのである。

2:7 そこでその人々ひとびとかれらのあとをってヨルダンのみちすすみ、わたかった。あとをものくとすぐもんざされた。

2:8 ふたりのひとがまだないうち、ラハブは屋上おくじょうにのぼってかれらのところにきた。

2:9 そしてかれらにった、「しゅがこのをあなたがたにたまわったこと、わたしたちがあなたがたをひじょうにおそれていること、そしてこのたみがみなあなたがたのまえふるえおののいていることをわたしはっています。

2:10 あなたがたがエジプトからてこられたときしゅがあなたがたのまえ紅海こうかいみずされたこと、およびあなたがたが、ヨルダンのこうがわにいたアモリびとのふたりのおうシホンとオグにされたこと、すなわちふたりを、全滅ぜんめつされたことを、わたしたちはいたからです。

2:11 わたしたちはそれをくと、こころえ、あなたがたのゆえに人々ひとびとまった勇気ゆうきうしなってしまいました。あなたがたのかみしゅうえてんにも、したにも、かみでいらせられるからです。

2:12 それで、どうか、わたしがあなたがたを親切しんせつあつかったように、あなたがたも、わたしのちちいえ親切しんせつあつかわれることをいましゅをさしてちかい、たしかなしるしをください。

2:13 そしてわたしの父母ふぼ兄弟きょうだい姉妹しまいおよびすべてかれらにぞくするものをきながらえさせ、わたしたちのいのちすくって、まぬかれさせてください」。

2:14 ふたりのひと彼女かのじょった、「もしあなたがたが、われわれのこのことをらさないならば、われわれはいのちにかけて、あなたがたをすくいます。またしゅがわれわれにこのたまわるとき、あなたがたを親切しんせつあつかい、真実しんじつをつくしましょう」。

2:15 そこでラハブはつなをもってかれらをまどからつりおろした。そのいえまち城壁じょうへきうえっていて、彼女かのじょはその城壁じょうへきうえんでいたからである。

2:16 ラハブはかれらにった、「追手おってわないように、あなたがたはやまって、三あいだそこにかくし、追手おってかえってくのをって、それからってきなさい」。

2:17 ふたりのひと彼女かのじょった、「あなたがわれわれにちかわせたこのちかいについて、われわれはつみおかしません。

2:18 われわれがこのとき、わたしたちをつりおろしたまどに、このあかいとのひもをむすびつけ、またあなたの父母ふぼ兄弟きょうだい、およびあなたのちち家族かぞくをみなあなたのいえあつめなさい。

2:19 ひとりでもいえ戸口とぐちからそとて、ながされることがあれば、そのめはそのひと自身じしんのこうべにすでしょう。われわれにつみはありません。しかしあなたのいえなかにいるひとをかけてながすことがあれば、そのめはわれわれのこうべにすでしょう。

2:20 またあなたが、われわれのこのことをらすならば、あなたがわれわれにちかわせたちかいについては、われわれにつみはありません」。

2:21 ラハブはった、「あなたがたのおおせのとおりにいたしましょう」。こうしてかれらをおくしたので、かれらはった。そして彼女かのじょあかいひもをまどむすんだ。

2:22 かれらはってやまにはいり、追手おってかえるのをって、三あいだそこにとどまった。追手おってかれらをあまねくみちさがしたが、ついにつけることができなかった。

2:23 こうしてふたりのひとはまたやまくだり、かわわたって、ヌンのヨシュアのもとにきて、そのったことをつぶさにべた。

2:24 そしてヨシュアにった、「ほんとうにしゅはこのくにをことごとくわれわれのにおあたえになりました。このくに住民じゅうみんはみなわれわれのまえふるえおののいています」。 

第3章

3:1 ヨシュアはあさはやき、イスラエルの人々ひとびとすべてとともにシッテムを出立しゅったつして、ヨルダンにき、それをわたらずに、そこに宿やどった。

3:2 三のち、つかさたちは宿営しゅくえいなかめぐり、

3:3 たみめいじてった、「レビびとである祭司さいしたちが、あなたがたのかみしゅ契約けいやくはこをかきあげるのをるならば、あなたがたはそのところ出立しゅったつして、そのあとにしたがわなければならない。

3:4 そうすれば、あなたがたはくべきみちることができるであろう。あなたがたはまえにこのみちをとおったことがないからである。しかし、あなたがたとはことのあいだには、おおよそ二千キュビトの距離きょりをおかなければならない。それにちかづいてはならない」。

3:5 ヨシュアはまたたみった、「あなたがたはきよめなさい。あす、しゅがあなたがたのうちに不思議ふしぎおこなわれるからである」。

3:6 ヨシュアは祭司さいしたちにった、「契約けいやくはこをかき、たみ先立さきだってわたりなさい」。そこでかれらは契約けいやくはこをかき、たみ先立さきだってすすんだ。

3:7 しゅはヨシュアにわれた、「きょうからわたしはすべてのイスラエルのまえにあなたをたっとものとするであろう。こうしてわたしがモーセとともにいたように、あなたとともにおることをかれらにらせるであろう。

3:8 あなたは契約けいやくはこをかく祭司さいしたちにめいじてわなければならない、『あなたがたは、ヨルダンのみずぎわへくと、すぐ、ヨルダンのなかちとどまらなければならない』」。

3:9 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとった、「あなたがたはここにちかづいて、あなたがたのかみしゅ言葉ことばきなさい」。

3:10 そしてヨシュアはった、「けるかみがあなたがたのうちにおいでになり、あなたがたのまえから、カナンびと、ヘテびと、ヒビびと、ペリジびと、ギルガシびと、アモリびと、エブスびとを、かならはらわれることを、つぎのことによって、あなたがたはるであろう。

3:11 ごらんなさい。ぜんしゅ契約けいやくはこは、あなたがたに先立さきだってヨルダンをわたろうとしている。

3:12 それゆえ、いま、イスラエルの部族ぶぞくのうちから、部族ぶぞくごとにひとりずつ、わせて十二にんえらびなさい。

3:13 ぜんしゅなるかみはこをかく祭司さいしたちのあしうらが、ヨルダンのみずなかみとどまるとき、ヨルダンのみずながれをせきとめられ、うえからながれくだるみずはとどまって、うずたかくなるであろう」。

3:14 こうしてたみはヨルダンをわたろうとして天幕てんまくをいでち、祭司さいしたちは契約けいやくはこをかき、たみ先立さきだってったが、

3:15 はこをかくものがヨルダンにきて、はこをかく祭司さいしたちのあしみずぎわにひたると同時どうじに、――ヨルダンは刈入かりいれのあいだぢゅうきし一面いちめんにあふれるのであるが、――

3:16 うえからながれくだるみずはとどまって、はるかとおくのザレタンのかたわらにあるまちアダムのあたりで、うずたかち、アラバのうみすなわちしおうみほうながれくだるみずまったくせきとめられたので、たみはエリコにかってわたった。

3:17 すべてのイスラエルが、かわいたわたってあいだしゅ契約けいやくはこをかく祭司さいしたちは、ヨルダンのなかのかわいたっていた。そしてついにたみはみなヨルダンをわたおわった。  

第4章

4:1 たみみな、ヨルダンをわたおわったときしゅはヨシュアにわれた、

4:2 「たみのうちから、部族ぶぞくごとにひとりずつ、わせて十二にんえらび、

4:3 かれらにめいじていなさい、『ヨルダンのなか祭司さいしたちがあしみとどめたそのところから、いし十二をり、それをたずさえてわたり、今夜こんやあなたがたが宿やど場所ばしょにすえなさい』」。

4:4 そこでヨシュアはイスラエルの人々ひとびとのうちから、部族ぶぞくごとに、ひとりずつ、かねてさだめておいた十二にんものせ、

4:5 ヨシュアはかれらにった、「あなたがたのかみしゅ契約けいやくはこまえってき、ヨルダンのなかすすはいり、イスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくかずにしたがって、おのおのいし一つをげ、かたにのせてはこびなさい。

4:6 これはあなたがたのうちに、しるしとなるであろう。のちになって、あなたがたのどもたちが、『これらのいしは、どうしたわけですか』とうならば、

4:7 そのときあなたがたはかれらに、むかしヨルダンのみずが、しゅ契約けいやくはこまえで、せきとめられたこと、すなわちそのはこがヨルダンをわたったとき、ヨルダンのみずが、せきとめられたことをげなければならない。こうして、それらのいし永久えいきゅうにイスラエルの人々ひとびと記念きねんとなるであろう」。

4:8 イスラエルの人々ひとびとはヨシュアがめいじたようにし、しゅがヨシュアにわれたように、イスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくかずにしたがって、ヨルダンのなかから十二のいしり、それをたずさえてわたり、かれらの宿やど場所ばしょって、そこにすえた。

4:9 ヨシュアはまたヨルダンのなかで、契約けいやくはこをかく祭司さいしたちが、あしみとどめたところに、十二のいしてたが、今日こんにちまで、そこにのこっている。

4:10 はこをかく祭司さいしたちは、しゅがヨシュアにめいじて、たみげさせられたことが、すべておこなわれてしまうまで、ヨルダンのなかっていた。すべてモーセがヨシュアにめいじたとおりである。たみいそいでわたった。

4:11 たみがみなわたおわったときしゅはこ祭司さいしたちとは、たみまえわたった。

4:12 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくなかばは、モーセがかれらにめいじていたように武装ぶそうして、イスラエルの人々ひとびと先立さきだってわたり、

4:13 たたかいのために武装ぶそうしたおおよそ四万のものたたかうため、しゅまえわたって、エリコの平野へいやいた。

4:14 このしゅはイスラエルのすべてのひとまえにヨシュアをたっとものとされたので、かれらはみなモーセをうやまったように、ヨシュアを一生いっしょうのあいだうやまった。

4:15 しゅはヨシュアにわれた、

4:16 「あかしのはこをかく祭司さいしたちにめいじて、ヨルダンからがってこさせなさい」。

4:17 ヨシュアは祭司さいしたちにめいじてった、「ヨルダンからがってきなさい」。

4:18 しゅ契約けいやくはこをかく祭司さいしたちはヨルダンのなかからがってきたが、祭司さいしたちのあしうらがかわいたにあがると同時どうじに、ヨルダンのみずはもとのところながれかえって、以前いぜんのように、そのきしにことごとくあふれた。

4:19 たみ正月しょうがつの十に、ヨルダンからがってきて、エリコのひがしさかいにあるギルガルに宿営しゅくえいした。

4:20 そしてヨシュアは、人々ひとびとがヨルダンからってきた十二のいしをギルガルにて、

4:21 イスラエルの人々ひとびとった、「のちにあなたがたのどもたちが、そのちちに『これらのいしは、どうしたわけですか』とたずねたならば、

4:22 『むかしイスラエルがこのヨルダンを、かわいたにされてわたったのだ』とって、そのどもたちにらせなければならない。

4:23 すなわちあなたがたのかみしゅはヨルダンのみずを、あなたがたのためにしからして、あなたがたをわたらせてくださった。それはあたかも、あなたがたのかみしゅが、われわれのために紅海こうかいしからして、われわれをわたらせてくださったのとおなじである。

4:24 このようにされたのは、のすべてのたみに、しゅちからのあることをらせ、あなたがたのかみしゅをつねにおそれさせるためである」。 

第5章

5:1 ヨルダンのこうがわ、すなわち西にしほうにおるアモリびとのおうたちと、うみべにおるカナンびとのおうたちとはみなしゅがイスラエルの人々ひとびとまえで、ヨルダンのみずしからして、かれらをわたらせられたといて、イスラエルの人々ひとびとのゆえに、こころえ、かれらのうちに、もはや元気げんきもなくなった。

5:2 そのときしゅはヨシュアにわれた、「火打石ひうちいし小刀こがたなつくり、かさねてまたイスラエルの人々ひとびと割礼かつれいおこないなさい」。

5:3 そこでヨシュアは火打石ひうちいし小刀こがたなつくり、ようおかで、イスラエルの人々ひとびと割礼かつれいおこなった。

5:4 ヨシュアが人々ひとびと割礼かつれいおこなった理由りゆうはこうである。エジプトからてきたたみのうちの、すべての男子だんし、すなわち、いくさびとたちはみな、エジプトをのち途中とちゅう荒野あらのんだが、

5:5 そのてきたたみみな割礼かつれいけたものであった。しかし、エジプトをのちに、途中とちゅう荒野あらのまれたたみは、みな割礼かつれいけていなかった。

5:6 イスラエルの人々ひとびとは四十ねんあいだ荒野あらのあるいていて、そのエジプトからてきたたみ、すなわち、いくさびとたちは、みなえた。これはかれらがしゅこえしたがわなかったので、しゅかれらの先祖せんぞたちにちかって、われわれにあたえるとおおせられたちちみつながれるを、かれらにさせないとちかわれたからである。

5:7 ヨシュアが割礼かつれいおこなったのは、この人々ひとびとについでおこされたそのどもたちであった。かれらは途中とちゅう割礼かつれいけていなかったので、割礼かつれいものであったからである。

5:8 すべてのたみ割礼かつれいおこなうことがおわったので、たみ宿営しゅくえいのうちの自分じぶんところにとどまってきずなおるのをった。

5:9 そのときしゅはヨシュアにわれた、「きょう、わたしはエジプトのはずかしめを、あなたがたからころがしった」。それでそのところは、今日こんにちまでギルガルとばれている。

5:10 イスラエルの人々ひとびとはギルガルに宿営しゅくえいしていたが、そのつきの十四夕暮ゆうぐれ、エリコの平野へいや過越すぎこしまつりおこなった。

5:11 そして過越すぎこしまつり翌日よくじつ、その穀物こくもつ、すなわちたねれぬパンおよびいりむぎを、そのべたが、

5:12 その穀物こくもつべた翌日よくじつから、マナのることはやみ、イスラエルの人々ひとびとは、もはやマナをなかった。そのとしはカナンの産物さんぶつべた。

5:13 ヨシュアがエリコのちかくにいたとき、げてると、ひとりのひとのつるぎをち、こちらにかってっていたので、ヨシュアはそのひとのところへってった、「あなたはわれわれをたすけるのですか。それともわれわれのてきたすけるのですか」。

5:14 かれった、「いや、わたしはしゅ軍勢ぐんぜいしょうとしていまきたのだ」。ヨシュアはにひれはいしてった、「わがしゅなにをしもべにげようとされるのですか」。

5:15 するとしゅ軍勢ぐんぜいしょうはヨシュアにった、「あなたのあしのくつをぎなさい。あなたがっているところせいなるところである」。ヨシュアはそのようにした。  

第6章

6:1 さてエリコは、イスラエルの人々ひとびとのゆえに、かたくざして、出入でいりするものがなかった。

6:2 しゅはヨシュアにわれた、「よ、わたしはエリコと、そのおうおよびだい勇士ゆうしを、あなたのにわたしている。

6:3 あなたがた、いくさびとはみな、まちめぐって、まち周囲しゅういを一まわらなければならない。六日むいかあいだそのようにしなければならない。

6:4 七にん祭司さいしたちは、おのおの雄羊おひつじつののラッパをたずさえて、はこ先立さきだたなければならない。そして七日なぬかには七まちめぐり、祭司さいしたちはラッパをらさなければならない。

6:5 そして祭司さいしたちが雄羊おひつじつのながらし、そのラッパのおとが、あなたがたにきこえるときたみはみな大声おおごえばわり、さけばなければならない。そうすれば、まち周囲しゅういいしがきは、くずれち、たみはみなただちにすすんで、のぼることができる」。

6:6 ヌンのヨシュアは祭司さいしたちをしてった、「あなたがたは契約けいやくはこをかき、七にん祭司さいしたちは雄羊おひつじつののラッパ七ほんたずさえて、しゅはこ先立さきだたなければならない」。

6:7 そしてたみった、「あなたがたはすすんでってまちめぐりなさい。武装ぶそうしたものしゅはこ先立さきだってすすまなければならない」。

6:8 ヨシュアがたみめいじたように、七にん祭司さいしたちは、雄羊おひつじつののラッパ七ほんたずさえて、しゅ先立さきだってすすみ、ラッパをらした。しゅ契約けいやくはこはそのあとにしたがった。

6:9 武装ぶそうしたものはラッパをらす祭司さいしたちに先立さきだってき、しんがりははこしたがった。ラッパはなくひびいた。

6:10 しかし、ヨシュアはたみめいじてった、「あなたがたはばわってはならない。あなたがたのこえきこえさせてはならない。またくちから言葉ことばしてはならない。ただ、わたしがばわれとめいじるに、あなたがたはばわらなければならない」。

6:11 こうしてしゅはこって、まちめぐらせ、その周囲しゅういを一まわらせた。人々ひとびと宿営しゅくえいかえり、よる宿営しゅくえいごした。

6:12 翌朝よくあさヨシュアははやき、祭司さいしたちはしゅはこをかき、

6:13 七にん祭司さいしたちは、雄羊おひつじつののラッパ七ほんたずさえて、しゅはこ先立さきだち、えず、ラッパをらしてすすみ、武装ぶそうしたものはこれに先立さきだってき、しんがりはしゅはこしたがった。ラッパはなくひびいた。

6:14 そのつぎにも、まち周囲しゅういを一めぐって宿営しゅくえいかえった。六日むいかあいだそのようにした。

6:15 七日なぬかには、夜明よあけに、はやき、おなじようにして、まちを七めぐった。まちを七めぐったのはこのだけであった。

6:16 七度目どめに、祭司さいしたちがラッパをいたとき、ヨシュアはたみった、「ばわりなさい。しゅはこのまちをあなたがたにたまわった。

6:17 このまちと、そのなかのすべてのものは、しゅへの奉納物ほうのうぶつとしてほろぼされなければならない。ただし遊女ゆうじょラハブと、そのいえともにおるものはみなかしておかなければならない。われわれがおくった使者ししゃたちをかくまったからである。

6:18 また、あなたがたは、奉納物ほうのうぶつれてはならない。奉納ほうのうあたり、その奉納物ほうのうぶつをみずからって、イスラエルの宿営しゅくえいを、ほろぼさるべきものとし、それをなやますことのないためである。

6:19 ただし、ぎんきん青銅せいどうてつうつわは、みなしゅせいなるものであるから、しゅくらたずされなければならない」。

6:20 そこでたみばわり、祭司さいしたちはラッパをらした。たみはラッパのおとくと同時どうじに、みな大声おおごえをあげてばわったので、いしがきはくずれちた。そこでたみはみな、すぐにのぼってまちにはいり、まちった。

6:21 そしてまちにあるものは、おとこも、おんなも、わかものも、いたものも、またうしひつじ、ろばをも、ことごとくつるぎにかけてほろぼした。

6:22 そのときヨシュアは、このさぐったふたりのひとった、「あの遊女ゆうじょいえにはいって、そのおんな彼女かのじょぞくするすべてのものをし、彼女かのじょちかったようにしなさい」。

6:23 斥候せっこうとなったそのわかひとたちははいって、ラハブとその父母ふぼ兄弟きょうだい、そのほか彼女かのじょぞくするすべてのものをし、その親族しんぞくをみなして、イスラエルの宿営しゅくえいそといた。

6:24 そしてまちとそのなかのすべてのものをいた。ただ、ぎんきん青銅せいどうてつうつわは、しゅいえくらおさめた。

6:25 しかし、遊女ゆうじょラハブとそのちちいえ一族いちぞく彼女かのじょぞくするすべてのものとは、ヨシュアがかしておいたので、ラハブは今日こんにちまでイスラエルのうちにんでいる。これはヨシュアがエリコをさぐらせるためにつかわした使者ししゃたちをかくまったためである。

6:26 ヨシュアは、そのとき人々ひとびとちかいをててった、「おおよそって、このエリコのまち再建さいけんするひとは、しゅまえにのろわれるであろう。

そのいしずえをすえるひと長子ちょうしうしない、そのもんてるひとすえうしなうであろう」。

6:27 しゅはヨシュアとともにおられ、ヨシュアの名声めいせいは、あまねくそのひろがった。 

第7章

7:1 しかし、イスラエルの人々ひとびと奉納物ほうのうぶつについてつみおかした。すなわちユダの部族ぶぞくのうちの、ゼラのザブデのであるカルミのアカンが奉納物ほうのうぶつったのである。それでしゅはイスラエルの人々ひとびとにむかっていかりをはっせられた。

7:2 ヨシュアはエリコから人々ひとびとをつかわし、ベテルのひがし、ベテアベンのちかくにあるアイにかせようとして、その人々ひとびとった、「のぼってって、かのさぐってきなさい」。人々ひとびとのぼってって、アイをさぐったが、

7:3 ヨシュアのもとにかえってきてった、「たみをことごとくかせるにはおよびません。ただ二、三千にんのぼらせて、アイをたせなさい。かれらはすくないのですから、たみをことごとくあそこへやってほねおりをさせるにはおよびません」。

7:4 そこでたみのうち、おおよそ三千にんがそこにのぼったが、ついにアイの人々ひとびとまえからした。

7:5 アイの人々ひとびとかれらのうち、おおよそ三十六にんころし、さらかれらをもんまえからシバリムまでって、くだざかかれらをころしたので、たみこころえてみずのようになった。

7:6 そのためヨシュアは衣服いふくき、イスラエルの長老ちょうろうたちとともに、しゅはこまえで、夕方ゆうがたまでにひれし、ちりをかぶった。

7:7 ヨシュアはった、「ああ、しゅなるかみよ、あなたはなにゆえ、このたみにヨルダンをわたらせ、われわれをアモリびとのわたしてほろぼさせられるのですか。われわれはヨルダンのこうに、やすんじてとどまればよかったのです。

7:8 ああ、しゅよ。イスラエルがすでにてきをむけたいまとなって、わたしはまたなにましょう。

7:9 カナンびと、およびこのむすべてのものは、これをいて、われわれをめかこみ、われわれのからってしまうでしょう。それであなたは、あなたのおおいなるのために、なにをしようとされるのですか」。

7:10 しゅはヨシュアにわれた、「ちなさい。あなたはどうして、そのようにひれしているのか。

7:11 イスラエルはつみおかし、わたしがかれらにめいじておいた契約けいやくやぶった。かれらは奉納物ほうのうぶつり、ぬすみ、かついつわって、それを自分じぶん所有物しょゆうぶつのうちにれた。

7:12 それでイスラエルの人々ひとびとてきあたることができず、てきをむけた。かれらもほろぼされるべきものとなったからである。あなたがたが、そのほろぼされるべきものを、あなたがたのうちからほろぼしるのでなければ、わたしはもはやあなたがたとはともにいないであろう。

7:13 って、たみきよめていなさい、『あなたがたはきよめて、あすのためにそなえなさい。イスラエルのかみしゅはこうおおせられる、「イスラエルよ、あなたがたのうちに、ほろぼされるべきものがある。そのほろぼされるべきものを、あなたがたのうちからのぞるまでは、てきあたることはできないであろう」。

7:14 それゆえ、あすのあさ、あなたがたは部族ぶぞくごとにすすなければならない。そしてしゅがくじをてられる部族ぶぞくは、氏族しぞくごとにすすみいで、しゅがくじをてられる氏族しぞくは、家族かぞくごとにすすみいで、しゅがくじをてられる家族かぞくは、おとこひとりびとりすすなければならない。

7:15 そしてそのほろぼされるべきものをっていて、くじをてられたものは、そのもの全部ぜんぶともに、かれなければならない。しゅ契約けいやくやぶりイスラエルのうちにおろかなことをおこなったからである』」。

7:16 こうしてヨシュアはあさはやき、イスラエルを部族ぶぞくごとにすすさせたところ、ユダの部族ぶぞくがくじにあたり、

7:17 ユダのもろもろの氏族しぞくすすさせたところ、ゼラびとの氏族しぞくが、くじにあたった。ゼラびとの氏族しぞく家族かぞくごとにすすさせたところ、ザブデの家族かぞくが、くじにあたった。

7:18 ザブデの家族かぞくおとこひとりびとりすすさせたところ、アカンがくじにあたった。アカンはユダの部族ぶぞくのうちの、ゼラの、ザブデのなるカルミのである。

7:19 そのときヨシュアはアカンにった、「わがよ、イスラエルのかみしゅ栄光えいこうし、またしゅをさんびし、あなたのしたことをいまわたしにげなさい。わたしにかくしてはならない」。

7:20 アカンはヨシュアにこたえた、「ほんとうにわたしはイスラエルのかみしゅたいしてつみおかしました。わたしがしたのはこうです。

7:21 わたしはぶんどりもののうちに、シナルのうつくしい外套がいとうまいぎん二百シケルと、目方めかた五十シケルのきんぼうぽんのあるのをて、ほしくなり、それをりました。わたしの天幕てんまくなかに、かくしてあります。ぎんはそのしたにあります」。

7:22 そこでヨシュアは使者ししゃたちをつかわした。使者ししゃたちが天幕てんまくはしっていってると、それはかれ天幕てんまくかくしてあって、ぎんもそのしたにあった。

7:23 かれらはそれを天幕てんまくなかからして、ヨシュアとイスラエルのすべての人々ひとびとところたずさえてきたので、それをしゅまえいた。

7:24 ヨシュアはすべてのイスラエルびととともに、ゼラのアカンをとらえ、かのぎん外套がいとうきんぼう、およびかれのむすこ、むすめうし、ろば、ひつじ天幕てんまくなど、かれものをことごとくって、アコルのたにいていった。

7:25 そしてヨシュアはった、「なぜあなたはわれわれをなやましたのか。しゅは、きょう、あなたをなやまされるであろう」。やがてすべてのイスラエルびとはいしかれころし、またかれ家族かぞくをもいしころし、をもっていた。

7:26 そしてアカンのうえ石塚いしづかおおきくげたが、それは今日こんにちまでのこっている。そしてしゅはげしいいかりをやめられたが、このことによって、そのところ今日こんにちまでアコルのたにばれている。  

第8章

8:1 しゅはヨシュアにわれた、「おそれてはならない、おののいてはならない。いくさびとをみなひきい、って、アイにのぼりなさい。わたしはアイのおうとそのたみ、そのまち、そのをあなたのさづける。

8:2 あなたは、さきにエリコとそのおうにしたとおり、アイとそのおうとにしなければならない。ただし、ぶんどりもの家畜かちくとは戦利せんりひんとしてあなたがたのものとすることができるであろう。あなたはまず、まちのうしろに伏兵ふくへいきなさい」。

8:3 ヨシュアはって、すべてのいくさびととともに、アイにのぼろうとして、まずだい勇士ゆうし三万にんえらび、それをよるのうちにつかわした。

8:4 ヨシュアはかれらにめいじてった、「あなたがたはまちかって、まちのうしろにせていなければならない。まちとおはなれないで、みなそなえをしていなければならない。

8:5 わたしとわたしにしたがたみとはみなともに、まちせよう。そしてかれらがまえのようにわれわれにむかっててくるとき、われわれはかれらのまえからげるであろう。

8:6 そうすればかれらはわれわれをっててくるであろうから、われわれはついにかれらをまちからおびきすことができる。かれらはうであろう、『この人々ひとびとはまたまえのように、われわれのまえからげていく』。こうしてわれわれはかれらのまえからげるであろう。

8:7 そのとき、あなたがたはせているところからがって、まちらなければならない。あなたがたのかみしゅがそれをあなたがたのあたえられるからである。

8:8 あなたがたが、まちったならば、まちはなち、しゅめいじられたようにしなければならない。わたしはこう、あなたがたにめいじるのである」。

8:9 そうしてヨシュアがかれらをつかわしたので、かれらはアイの西方せいほう、ベテルとアイのあいだせする場所ばしょってせた。ヨシュアはそのよるたみなか宿やどった。

8:10 ヨシュアはくるあさはやきて、たみあつめ、イスラエルの長老ちょうろうたちとともに、たみ先立さきだって、アイにのぼっていった。

8:11 かれともにいたいくさびとたちもみなのぼっていって、まちまえちかづき、アイのきたじんった。かれらとアイのあいだには、一つのたにがあった。

8:12 ヨシュアはおおよそ五千にんをとって、まち西方せいほう、ベテルとアイのあいだに、せておいた。

8:13 こうしてたみ主力しゅりょくまちきたにおき、しんがりをまち西にしにおいた。ヨシュアはそのたになか宿やどった。

8:14 アイのおうはこれをて、すべてのたみともに、いそいで、はやき、アラバにくだざかすすて、イスラエルとたたかった。しかし、おうまちのうしろに、すきをうかがう伏兵ふくへいのおることをらなかった。

8:15 ヨシュアはイスラエルのすべての人々ひとびとともに、かれらにやぶられたふりをして、荒野あらの方向ほうこうげだしたので、

8:16 そのまちたみはみなばわりあつまってかれらのあとをい、ヨシュアのあとをってまちからおびきされ、

8:17 アイにもベテルにものこっているものはひとりもなく、みなてイスラエルのあとをい、まちはなして、イスラエルのあとをった。

8:18 そのときしゅはヨシュアにわれた、「あなたのにあるなげやりを、アイのほうにさしべなさい。わたしはそのまちをあなたのあたえるであろう」。そこでヨシュアがにしていたなげやりを、アイのほうにさしべると、

8:19 伏兵ふくへいはたちまちその場所ばしょからがり、ヨシュアがをのべると同時どうじに、はしってまちはいり、それをって、ただちにまちをかけた。

8:20 それでアイの人々ひとびとが、うしろをふりかえってると、まちけるけむりてんちのぼっていたので、こちらへもあちらへもげるすべがなかった。荒野あらのげていったたみをかえして、ってきたものせまった。

8:21 ヨシュアとすべてのイスラエルびとは、伏兵ふくへいまちり、まちけるけむりのぼるのをて、をかえしてアイの人々ひとびとった。

8:22 またまちったものはまちかれらにかったので、かれらは、こちらとあちらとからイスラエルのなかにはさまれた。こうしてイスラエルびとがかれらをったので、のこったもの、げおおせたものは、ひとりもなかった。

8:23 そしてアイのおうけどりにして、ヨシュアのもとへれてきた。

8:24 イスラエルびとは、荒野あらの追撃ついげきしてきたアイの住民じゅうみんをことごとくころし、つるぎをもってひとりものこさずたおしてのち、みなアイにかえり、つるぎをもってそのまちほろぼした。

8:25 そのアイの人々ひとびとはことごとくたおれた。そのかず男女だんじょあわせて一万二千にんであった。

8:26 ヨシュアはアイの住民じゅうみんをことごとくほろぼしつくすまでは、なげやりをさしべたっこめなかった。

8:27 ただし、そのまち家畜かちくおよび、ぶんどりひんはイスラエルびとが自分じぶんたちの戦利せんりひんとしてった。しゅがヨシュアにめいじられた言葉ことばにしたがったのである。

8:28 こうしてヨシュアはアイをいて、永久えいきゅう荒塚あらつかとしたが、それは今日こんにちまでとなっている。

8:29 ヨシュアはまた、アイのおう夕方ゆうがたまでけてさらし、るころ、めいじて、その死体したいからりおろし、まちもん入口いりぐちげすて、そのうえいし大塚おおつかげさせたが、それは今日こんにちまでのこっている。

8:30 そしてヨシュアはエバルやまにイスラエルのかみしゅのために一つの祭壇さいだんきずいた。

8:31 これはしゅのしもべモーセがイスラエルの人々ひとびとめいじたことにもとづき、モーセの律法りっぽうしょにしるされているように、てつ道具どうぐてない自然しぜんのままのいし祭壇さいだんであって、人々ひとびとはそのうえで、しゅ燔祭はんさいをささげ、酬恩祭しゅうおんさいそなえた。

8:32 そのところで、ヨシュアはまたモーセのきしるした律法りっぽうを、イスラエルの人々ひとびとまえで、いしうつした。

8:33 こうしてすべてのイスラエルびとは、本国ほんごくじんも、寄留きりゅう他国たこくじんも、長老ちょうろう、つかさびと、さばきびととともに、しゅ契約けいやくはこをかくレビびとである祭司さいしたちのまえで、はこのこなたとかなたにわかれて、なかばはゲリジムやままえに、なかばはエバルやままえった。これはしゅのしもべモーセがさきにめいじたように、イスラエルのたみ祝福しゅくふくするためであった。

8:34 そしてのち、ヨシュアはすべての律法りっぽうしょにしるされているところにしたがって、祝福しゅくふくと、のろいとにかんする律法りっぽう言葉ことばをことごとくんだ。

8:35 モーセがめいじたすべての言葉ことばのうち、ヨシュアがイスラエルのぜん会衆かいしゅうおよびおんなどもたち、ならびにイスラエルのうちに寄留きりゅう他国たこくじんまえで、まなかったものは一つもなかった。  

第9章

9:1 さて、ヨルダンの西側にしがわの、山地さんち平地へいち、およびレバノンまでの大海たいかい沿岸えんがんむもろもろのおうたち、すなわちヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとのおうたちは、これをいて、

9:2 こころわせ、あいあつまって、ヨシュアおよびイスラエルとたたかおうとした。

9:3 しかし、ギベオンの住民じゅうみんたちは、ヨシュアがエリコとアイにおこなったことをいて、

9:4 自分じぶんたちも策略さくりゃくをめぐらし、って食料しょくりょうひん準備じゅんびし、ふるびたふくろと、ふるびてやぶれたのをつくろったぶどうしゅかわぶくろとを、ろばにわせ、

9:5 つくろったふるぐつをあしにはき、ふるびた着物きものにつけた。かれらの食料しょくりょうのパンは、みなかわいて、くだけていた。

9:6 かれらはギルガルの陣営じんえいのヨシュアのところにきて、かれとイスラエルの人々ひとびとった、「われわれはとおくにからまいりました。それでいまわれわれと契約けいやくむすんでください」。

9:7 しかし、イスラエルの人々ひとびとはそのヒビびとたちにった、「あなたがたはわれわれのうちにんでいるのかもれないから、われわれはどうしてあなたがたと契約けいやくむすべましょう」。

9:8 かれらはヨシュアにった、「われわれはあなたのしもべです」。ヨシュアはかれらにった、「あなたがたはだれですか。どこからきたのですか」。

9:9 かれらはヨシュアにった、「しもべどもはあなたのかみしゅのゆえに、ひじょうにとおくにからまいりました。われわれはしゅ名声めいせい、およびしゅがエジプトでおこなわれたすべてのことき、

9:10 またしゅがヨルダンのこうがわにいたアモリびとのふたりのおう、すなわちヘシボンのおうシホン、およびアシタロテにおったバシャンのおうオグにおこなわれたすべてのことをいたからです。

9:11 それで、われわれの長老ちょうろうたち、およびくに住民じゅうみんはみなわれわれにいました、『おまえたちは旅路たびじ食料しょくりょうたずさえていって、かれらにっていなさい、「われわれはあなたがたのしもべです。それでいまわれわれと契約けいやくむすんでください」』。

9:12 ここにあるこのパンは、あなたがたのところるため、われわれが出立しゅったつするに、おのおのいえから、まだあたたかなのをたび食料しょくりょうとして準備じゅんびしたのですが、いまはもうかわいてくだけています。

9:13 またぶどうしゅたしたこれらのかわぶくろも、あたらしかったのですが、やぶれました。われわれのこの着物きものも、くつも、旅路たびじがひじょうにながかったので、ふるびてしまいました」。

9:14 そこでイスラエルの人々ひとびとかれらの食料しょくりょうひんともべ、しゅのさしずをもとめようとはしなかった。

9:15 そしてヨシュアはかれらとこうじ、契約けいやくむすんで、かれらをかしておいた。会衆かいしゅうちょうたちはかれらにちかいをてた。

9:16 契約けいやくむすんで三のちに、かれらはその人々ひとびとちかくの人々ひとびとで、自分じぶんたちのうちにんでいるということをいた。

9:17 イスラエルの人々ひとびとすすんで、三にその町々まちまちいた。その町々まちまちとは、ギベオン、ケピラ、ベエロテおよびキリアテ・ヤリムであった。

9:18 ところで会衆かいしゅうちょうたちが、すでにイスラエルのかみしゅをさしてかれらにちかいをてていたので、イスラエルの人々ひとびとかれらをころさなかった。そこで会衆かいしゅうはみな、ちょうたちにむかってつぶやいた。

9:19 しかし、ちょうたちはみなぜん会衆かいしゅうった、「われわれはイスラエルのかみしゅをさしてかれらにちかった。それゆえいまかれらにれてはならない。

9:20 われわれは、こうしてかれらをかしておこう。そうすれば、われわれがかれらにてたちかいのゆえに、いかりがわれわれにのぞむことはないであろう」。

9:21 ちょうたちはまた人々ひとびとに「かれらをかしておこう」とったので、かれらはついに、ぜん会衆かいしゅうのために、たきぎをり、みずをくむものとなった。ちょうたちがかれらにったとおりである。

9:22 ヨシュアはかれらをせてった、「あなたがたは、われわれのうちにみながら、なぜ『われわれはあなたがたからはとおはなれている』とって、われわれをだましたのか。

9:23 それであなたがたはいまのろわれ、奴隷どれいとなってわたしのかみいえのために、たきぎをり、みずをくむものが、えずあなたがたのうちからるであろう」。

9:24 かれらはヨシュアにこたえてった、「あなたのかみしゅがそのしもべモーセに、このをことごとくあなたがたにあたえ、このたみをことごとくあなたがたのまえからほろぼしるようにと、おめいじになったことを、しもべどもはあきらかにつたきましたので、あなたがたのゆえに、いのちあやういと、われわれは非常ひじょうおそれて、このことをしたのです。

9:25 われわれは、いま、あなたののうちにあります。われわれにあなたがしていとおもい、ただしいとおもうことをしてください」。

9:26 そこでヨシュアは、かれらにそのようにし、かれらをイスラエルの人々ひとびとからすくってころさせなかった。

9:27 しかし、ヨシュアは、そのかれらを、会衆かいしゅうのため、またしゅ祭壇さいだんのため、しゅえらばれる場所ばしょで、たきぎをり、みずをくむものとした。これは今日こんにちまでつづいている。  

第10章

10:1 エルサレムのおうアドニゼデクは、ヨシュアがアイをって、それをまったほろぼし、さきにエリコとそのおうとにしたように、アイとそのおうにもしたこと、またギベオンの住民じゅうみんが、イスラエルとこうじて、そのうちにおることをき、

10:2 おおいにおそれた。それは、ギベオンがおおきなまちであって、おうみやこにもひとしいものであり、またアイよりおおきくて、そのうちの人々ひとびとが、すべてつよかったからである。

10:3 それでエルサレムのおうアドニゼデクは、ヘブロンのおうホハム、ヤルムテのおうピラム、ラキシのおうヤピア、およびエグロンのおうデビルにひとをつかわしてった、

10:4 「わたしのところのぼってきて、わたしをたすけてください。われわれはギベオンをちましょう。ギベオンはヨシュアおよびイスラエルの人々ひとびとこうじたからです」。

10:5 アモリびとの五にんおう、すなわちエルサレムのおう、ヘブロンのおう、ヤルムテのおう、ラキシのおう、およびエグロンのおうへいあつめ、そのすべての軍勢ぐんぜいひきいてのぼってきて、ギベオンにかってじんり、それをめてたたかった。

10:6 ギベオンの人々ひとびとは、ギルガルの陣営じんえいひとをつかわし、ヨシュアにった、「あなたのかないで、しもべどもをたすけてください。はやく、われわれのところのぼってきて、われわれをすくい、たすけてください。山地さんちむアモリびとのおうたちがみなあつまって、われわれをめるからです」。

10:7 そこでヨシュアはすべてのいくさびとと、すべてのだい勇士ゆうしひきいて、ギルガルからのぼってった。

10:8 そのときしゅはヨシュアにわれた、「かれらをおそれてはならない。わたしがかれらをあなたのにわたしたからである。かれらのうちには、あなたにあたることのできるものは、ひとりもないであろう」。

10:9 ヨシュアは、ギルガルから、よもすがらすすみのぼって、にわかにかれらにめよせたところ、

10:10 しゅかれらを、イスラエルのまえに、おそれあわてさせられたので、イスラエルはギベオンでかれらをおびただしくころし、ベテホロンののぼざかをとおってげるかれらを、アゼカとマッケダまで追撃ついげきした。

10:11 かれらがイスラエルのまえからはしって、ベテホロンのくだざかをおりていたときしゅてんからかれらのうえ大石おおいしらし、アゼカにいたるまでもそうされたので、おおくの人々ひとびとんだ。イスラエルの人々ひとびとがつるぎをもってころしたものよりも、ひょうたれてんだもののほうがおおかった。

10:12 しゅがアモリびとをイスラエルの人々ひとびとにわたされたに、ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとまえしゅにむかってった、

よ、ギベオンのうえにとどまれ、つきよ、アヤロンのたににやすらえ」。

10:13 たみがそのてきやぶるまで、はとどまり、つきうごかなかった。

これはヤシャルのしょにしるされているではないか。てん中空ちゅうくうにとどまって、いそいでぼっしなかったこと、おおよそ一にちであった。

10:14 これよりさきにも、あとにも、しゅがこのようにひと言葉ことばきいれられたは一にちもなかった。しゅがイスラエルのためにたたかわれたからである。

10:15 こうしてヨシュアはイスラエルのすべてのひとともにギルガルの陣営じんえいかえった。

10:16 かの五にんおうたちはげてって、マッケダのほらあなかくれたが、

10:17 五にんおうたちがマッケダのほらあなにかくれているのがつかったと、ヨシュアにげるものがあったので、

10:18 ヨシュアはった、「ほらあなくち大石おおいしをころがし、そのそばにひといて、まもらせなさい。

10:19 ただし、あなたがたは、そこにとどまらないで、てきのあとをい、そのしんがりをち、かれらをそのまちにはいらせてはならない。あなたがたのかみしゅかれらをあなたがたのわたされたからである」。

10:20 ヨシュアとイスラエルの人々ひとびとは、おおいにかれらをころし、ついにかれらをほろぼしつくしたが、かれらのうちのがれてのこったものどもは、堅固けんご町々まちまちげこんだので、

10:21 たみはみなやすらかにマッケダの陣営じんえいのヨシュアのもとにかえってきたが、イスラエルの人々ひとびとにむかってしたらすものはひとりもなかった。

10:22 そのときヨシュアはった、「ほらあなくちひらいて、ほらあなから、かの五にんおうたちを、わたしのもとにひきしなさい」。

10:23 やがて、そのようにして、かの五にんおうたち、すなわち、エルサレムのおう、ヘブロンのおう、ヤルムテのおう、ラキシのおう、およびエグロンのおうを、ほらあなからかれのもとにひきした。

10:24 このおうたちをヨシュアのもとにひきしたとき、ヨシュアはイスラエルのすべての人々ひとびとせ、自分じぶんともったいくさびとのちょうたちにった、「近寄ちかよって、このおうたちのくびにあしをかけなさい」。そこで近寄ちかよって、そのおうたちのくびにあしをかけたので、

10:25 ヨシュアはかれらにった、「おそれおののいてはならない。つよくまた雄々おおしくあれ。あなたがたがめてたたかうすべてのてきには、しゅがこのようにされるのである」。

10:26 そしてのちヨシュアはかれらをってなせ、五ほんにかけて、夕暮ゆうぐれまでうえにさらしていたが、

10:27 るころになって、ヨシュアがめいじたので、これをからおろし、かれらがかくれていたほらあなれ、ほらあなくち大石おおいしいた。これは今日こんにちまでのこっている。

10:28 そのヨシュアはマッケダをり、つるぎをもって、それと、そのおうとをち、そのなかのすべてのひとを、ことごとくほろぼして、ひとりものこさず、エリコのおうにしたように、マッケダのおうにもした。

10:29 こうしてヨシュアはイスラエルのすべてのひとひきいて、マッケダからリブナにすすみ、リブナをめてたたかった。

10:30 しゅが、それと、そのおうをも、イスラエルのわたされたので、つるぎをもって、それと、そのなかのすべてのひとほろぼして、ひとりもそのなかのこさず、エリコのおうにしたように、そのおうにもした。

10:31 ヨシュアはまたイスラエルのすべてのひとひきいて、リブナからラキシにすすみ、これにかってじんをしき、たたかった。

10:32 しゅがラキシをイスラエルのわたされたので、ふつかにこれをり、つるぎをもって、それと、そのなかのすべてのひとほろぼした。すべてリブナにしたとおりであった。

10:33 そのとき、ゲゼルのおうホラムが、ラキシをたすけるためにのぼってきたので、ヨシュアはかれと、そのたみとをほろぼして、ついにひとりものこさなかった。

10:34 ヨシュアはまたイスラエルのすべてのひとひきいて、ラキシからエグロンにすすみ、これにかってじんをしき、たたかった。

10:35 そのこれをり、つるぎをもって、これをち、そのなかのすべてのひとを、ことごとくそのほろぼした。すべてラキシにしたとおりであった。

10:36 ヨシュアはまたイスラエルのすべてのひとひきいて、エグロンからヘブロンにすすのぼり、これをめてたたかい、

10:37 それをって、それと、そのおう、およびそのすべての町々まちまちと、そのなかのすべてのひとを、つるぎをもってほろぼし、ひとりものこさなかった。すべてエグロンにしたとおりであった。すなわち、それとそのなかのすべてのひとを、ことごとくほろぼした。

10:38 またヨシュアはイスラエルのすべてのひとひきいて、デビルへひきかえし、これをめてたたかい、

10:39 それと、そのおう、およびそのすべての町々まちまちり、つるぎをもってそれをち、そのなかのすべてのひとを、ことごとくほろぼし、ひとりものこさなかった。かれがデビルと、そのおうにしたことは、ヘブロンにしたとおりであり、またリブナと、そのおうにしたとおりであった。

10:40 こうしてヨシュアはその全部ぜんぶ、すなわち、山地さんち、ネゲブ、平地へいち、および山腹さんぷくと、そのすべてのおうたちをほろぼして、ひとりものこさず、すべていきのあるものは、ことごとくほろぼした。イスラエルのかみしゅめいじられたとおりであった。

10:41 ヨシュアはカデシ・バルネアからガザまでの国々くにぐに、およびゴセンのぜんほろぼして、ギベオンにまでおよんだ。

10:42 イスラエルのかみしゅがイスラエルのためにたたかわれたので、ヨシュアはこれらすべてのおうたちと、そのをいちどきにった。

10:43 そしてヨシュアはイスラエルのすべてのひとひきいて、ギルガルの陣営じんえいかえった。  

第11章

11:1 ハゾルのおうヤビンは、これをいて、マドンのおうヨバブ、シムロンのおう、およびアクサフのおう

11:2 またきた山地さんち、キンネロテのみなみのアラバ、平地へいち西にしほうのドルの高地こうちにおるおうたち、

11:3 すなわち、東西とうざいのカナンびと、アモリびと、ヘテびと、ペリジびと、山地さんちのエブスびと、ミヅパのにあるヘルモンのふもとのヒビびとに使者ししゃをつかわした。

11:4 そしてかれらは、そのすべての軍勢ぐんぜいひきいててきた。その大軍たいぐんはまべのすなのように数多かずおおく、うま戦車せんしゃも、ひじょうにおおかった。

11:5 これらのおうたちはみなぐんあつめ、すすんできて、ともにメロムのみずのほとりにじんをしき、イスラエルとたたかおうとした。

11:6 そのときしゅはヨシュアにわれた、「かれらのゆえにおそれてはならない。あすのいまごろ、わたしはかれらをみなイスラエルにわたして、ことごとくころさせるであろう。あなたはかれらのうまあしすじり、戦車せんしゃかなければならない」。

11:7 そこでヨシュアは、すべてのいくさびとをひきいて、にわかにメロムのみずのほとりにおしせ、かれらをおそった。

11:8 しゅかれらをイスラエルのわたされたので、これをやぶり、だいシドンおよびミスレポテ・マイムまで、これを追撃ついげきし、ひがしほうでは、ミヅパのたにまでかれらをい、ついにひとりものこさずちとった。

11:9 ヨシュアはしゅめいじられたとおりにかれらにおこない、かれらのうまあしすじり、戦車せんしゃいた。

11:10 そのとき、ヨシュアはひきかえして、ハゾルをり、つるぎをもって、そのおうった。ハゾルはむかし、これらすべての国々くにぐに盟主めいしゅであったからである。

11:11 かれらはつるぎをもって、そのなかのすべてのひとち、ことごとくそれをほろぼし、いきのあるものは、ひとりものこさなかった。そしてをもってハゾルをいた。

11:12 ヨシュアはこれらのおうたちのすべての町々まちまち、およびその諸王しょおうり、つるぎをもって、これをち、ことごとくほろぼした。しゅのしもべモーセがめいじたとおりであった。

11:13 ただし、おかうえっている町々まちまちをイスラエルはかなかった。ヨシュアはただハゾルだけをいた。

11:14 これらのまちのすべてのぶんどりもの家畜かちくとは、イスラエルの人々ひとびと戦利せんりひんとしてったが、ひとはみなつるぎをもって、ほろぼしつくし、いきのあるものは、ひとりものこさなかった。

11:15 しゅがそのしもべモーセにめいじられたように、モーセはヨシュアにめいじたが、ヨシュアはそのとおりにおこなった。すべてしゅがモーセにめいじられたことで、ヨシュアがおこなわなかったことは一つもなかった。

11:16 こうしてヨシュアはそのぜん、すなわち、山地さんち、ネゲブのぜん、ゴセンのぜん平地へいち、アラバならびにイスラエルの山地さんち平地へいちり、

11:17 セイルへのぼってみちのハラクやまから、ヘルモンやまのふもとのレバノンのたににあるバアルガデまでをた。そしてそれらのおうたちを、ことごとくとらえて、ころした。

11:18 ヨシュアはこれらすべてのおうたちと、ながいあいだたたかった。

11:19 ギベオンの住民じゅうみんヒビびとのほかには、イスラエルの人々ひとびとこうじたまちは一つもなかった。町々まちまちはみな戦争せんそうをして、ったものであった。

11:20 かれらがこころをかたくなにして、イスラエルにめよせたのは、もともとしゅがそうさせられたので、かれらがのろわれたものとなり、あわれみをけず、ことごとくほろぼされるためであった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

11:21 そのとき、ヨシュアはまたって、山地さんち、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダのすべての山地さんち、イスラエルのすべての山地さんちから、アナクびとをち、かれらの町々まちまちをもともほろぼした。

11:22 それでイスラエルの人々ひとびとに、アナクびとは、ひとりもいなくなった。ただガサ、ガテ、アシドドには、すこのこっているだけであった。

11:23 こうしてヨシュアはそのを、ことごとくった。すべてしゅがモーセにげられたとおりである。そしてヨシュアはイスラエルの部族ぶぞくにそれぞれのぶんあたえて、ぎょうとさせた。こうしてその戦争せんそうはやんだ。 

第12章

12:1 さてヨルダンのこうがわほうで、アルノンのたにからヘルモンやままで、およびひがしアラバの全土ぜんどのうちで、イスラエルの人々ひとびとほろぼしてったくにおうたちは、つぎのとおりである。

12:2 まず、アモリびとのおうシホン。かれはヘシボンにみ、その領地りょうちは、アルノンのたにのほとりにあるアロエル、およびたになかまちから、ギレアデのなかばをめて、アンモンびととのさかいであるヤボクかわたっし、

12:3 ひがしほうではアラバをキンネレテのみずうみまでめ、またアラバのうみすなわちしおうみひがしにおよび、ベテエシモテのみちて、みなみはピスガのやまのふもとにたっした。

12:4 つぎにレパイムののこりのひとりであったバシャンのおうオグ。かれはアシタロテとエデレイとにみ、

12:5 ヘルモンやま、サレカ、およびバシャンの全土ぜんどりょうしたので、ゲシュルびと、およびマアカびととさかいせっし、またギレアデのなかばをりょうしたので、ヘシボンのおうシホンとさかいせっしていた。

12:6 しゅのしもべモーセと、イスラエルの人々ひとびととが、かれらをほろぼし、そしてしゅのしもべモーセは、これらのを、ルベンびと、ガドびと、およびマナセのはん部族ぶぞくあたえて所有しょゆうとさせた。

12:7 ヨルダンのこちらがわ西にしほうにあって、レバノンのたににあるバアルガデから、セイルへのぼってみちのハラクやままでのあいだで、ヨシュアと、イスラエルの人々ひとびととが、ほろぼしたくにおうたちは、つぎのとおりである。ヨシュアはかれらのをイスラエルの部族ぶぞくに、それぞれのぶんあたえてぎょうとさせた。

12:8 これは、山地さんち平地へいち、アラバ、山腹さんぷく荒野あらの、およびネゲブであって、ヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの所領しょりょうであった。

12:9 エリコのおうひとり。ベテルのほとりのアイのおうひとり。

12:10 エルサレムのおうひとり。ヘブロンのおうひとり。

12:11 ヤルムテのおうひとり。ラキシのおうひとり。

12:12 エグロンのおうひとり。ゲゼルのおうひとり。

12:13 デビルのおうひとり。ゲデルのおうひとり。

12:14 ホルマのおうひとり。アラデのおうひとり。

12:15 リブナのおうひとり。アドラムのおうひとり。

12:16 マッケダのおうひとり。ベテルのおうひとり。

12:17 タップアのおうひとり。ヘペルのおうひとり。

12:18 アペクのおうひとり。シャロンのおうひとり。

12:19 マドンのおうひとり。ハゾルのおうひとり。

12:20 シムロン・メロンのおうひとり。アクサフのおうひとり。

12:21 タアナクのおうひとり。メギドのおうひとり。

12:22 ケデシのおうひとり。カルメルのヨクネアムのおうひとり。

12:23 ドルの高地こうちにおるドルのおうひとり。ガリラヤのゴイイムのおうひとり。

12:24 テルザのおうひとり。わせて三十一おうである。