口語訳聖書(振り仮名付き)

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詩篇しへん

第29篇    Ps-Audio 

ダビデのうた

29:1 かみらよ、しゅせよ、栄光えいこうちからとをしゅせよ。

29:2 み栄光えいこうしゅせよ、せいなるよそおいをもってしゅおがめ。

29:3 しゅのみこえみずうえにあり、栄光えいこうかみかみなりをとどろかせ、しゅだいみずうえにおられる。

29:4 しゅのみこえちからがあり、しゅのみこえ威厳いげんがある。

29:5 しゅのみこえ香柏こうはくくだき、しゅはレバノンの香柏こうはくくだかれる。

29:6 しゅはレバノンをうしのようにおどらせ、シリオンをわか野牛のうしのようにおどらされる。

29:7 しゅのみこえほのおをひらめかす。

29:8 しゅのみこえ荒野あらのふるわせ、しゅはカデシの荒野あらのふるわされる。

29:9 しゅのみこえはかしのきあげ、またはやしはだかにする。そのみやで、すべてのものはばわってう、栄光えいこう」と。

29:10 しゅは洪みずうえし、しゅはみくらにして、とこしえにおうであらせられる。

29:11 しゅはそのたみちからあたえ、平安へいあんをもってそのたみ祝福しゅくふくされるであろう。 

第30篇 

みやをささげるときにうたったダビデのうた

30:1 しゅよ、わたしはあなたをあがめます。あなたはわたしをきあげ、てきがわたしのことによってよろこぶのを、ゆるされなかったからです。

30:2 わがかみしゅよ、わたしがあなたにむかってたすけをさけもとめると、あなたはわたしをいやしてくださいました。

30:3 しゅよ、あなたはわたしのたましい陰府よみからひきあげ、はかくだもののうちから、わたしをかえらせてくださいました。

30:4 しゅ聖徒せいとよ、しゅをほめうたい、そのせいなるみ感謝かんしゃせよ。

30:5 そのいかりはただつかのまで、そのめぐみはいのちのかぎりながいからである。よるはよもすがらきかなしんでも、あさともよろこびがる。

30:6 わたしはやすらかなときった、「わたしはけっしてうごかされることはない」と。

30:7 しゅよ、あなためぐみをもって、わたしをゆるがないやまのようにかたくされました。あなたがみかおをかくされたので、わたしはおじまどいました。

30:8 しゅよ、わたしはあなたにばわりました。ひたすらしゅねがいました、

30:9 「わたしがはかくだるならば、わたしのになんのえきがあるでしょうか。ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。あなたのまことをのべつたえるでしょうか。

30:10 しゅよ、いてください、わたしをあわれんでください。しゅよ、わたしのたすけとなってください」と。

30:11 あなたはわたしのために、なげきをおどりにかえ、荒布あらぬのき、よろこびをわたしのおびとされました。

30:12 これはわたしのたましいがあなたをほめたたえて、くちをつぐむことのないためです。わがかみしゅよ、わたしはとこしえにあなたに感謝かんしゃします。 

第31篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

31:1 しゅよ、わたしはあなたにたのみます。とこしえにわたしをはずかしめず、あなたのをもってわたしをおたすけください。

31:2 あなたのみみをわたしにかたむけて、すみやかにわたしをおすくいください。わたしのためにのがれのいわとなり、わたしをすく堅固けんごしろとなってください。

31:3 まことに、あなたはわたしのいわ、わたしのしろです。のためにわたしをき、わたしをみちびき、

31:4 わたしのためにひそかにもうけたあみからわたしをしてください。あなたはわたしのどころです。

31:5 わたしは、わがたましいをみにゆだねます。しゅ、まことのかみよ、あなたはわたしをあがなわれました。

31:6 あなたはむなしい偶像ぐうぞうこころせるものにくまれます。しかしわたしはしゅ信頼しんらいし、

31:7 あなたのいつくしみをよろこたのしみます。あなたがわたしのくるしみをかえりみ、わたしのなやみにみこころをとめ、

31:8 わたしをてきにわたさず、わたしのあしひろところたせられたからです。

31:9 しゅよ、わたしをあわれんでください。わたしはなやくるしんでいます。わたしのうれいによっておとろえ、わたしのたましいも、からだもまたおとろえました。

31:10 わたしのいのちはかなしみによってえゆき、わたしのとしなげきによってえさり、わたしのちからくるしみによってき、わたしのほねれはてました。

31:11 わたしはすべてのあだにそしられるものとなり、となびとにはおそれられ、ひとにはおそるべきものとなり、ちまたでわたしをものけてげます。

31:12 わたしはんだもののようにひとこころわすれられ、やぶれたうつわのようになりました。

31:13 まことに、わたしはおおくのひとのささやくのをきます、いたところおそるべきことがある」と。かれらはわたしにさからってともにはかり、わたしのいのちをろうと、たくらむのです。

31:14 しかし、しゅよ、わたしはあなたに信頼しんらいして、います、「あなたはわたしのかみである」と。

31:15 わたしのときはあなたのみにあります。わたしをわたしのてきと、わたしをてるものからすくしてください。

31:16 みかおをしもべのうえかがやかせ、いつくしみをもってわたしをおすくいください。

31:17 しゅよ、わたしはあなたにばわります、わたしをはずかしめないでください。しきものはじをうけさせ、かれらにこえをあげさせずに陰府よみかせてください。

31:18 たかぶりとあなどりとをもってただしいものをみだりにそしるいつわりのくちびるをつぐませてください。

31:19 あなたをおそれるもののためにたくわえ、あなたにたのもののためにひとらのまえほどこされたあなたのめぐみはいかにおおいなるものでしょう。

31:20 あなたはかれらをみまえのひそかなところかくして人々ひとびとのはかりごとをまぬかれさせ、また仮屋かりやのうちにひそませてしたあらそいをけさせられます。

31:21 しゅはほむべきかな、包囲ほういされたまちのようにわたしがかこまれたとき、しゅおどろくばかりに、いつくしみをわたしにしめされた。

31:22 わたしはおどろきあわててった、「わたしはあなたのまえからたれた」と。しかしわたしがあなたにたすけをもとめたとき、わたしのねがいをきいれられた。

31:23 すべての聖徒せいとよ、しゅあいせよ。しゅ真実しんじつものまもられるが、おごりふるまうものにはしたたかにむくいられる。

31:24 すべてしゅのぞものよ、つよくあれ、こころ雄々おおしくせよ。 

第32篇 

ダビデのマスキールのうた

32:1 そのとががゆるされ、そのつみがおおいされるものはさいわいである。

32:2 しゅによって不義ふぎわされず、そのれいいつわりのないひとはさいわいである。

32:3 わたしが自分じぶんつみいあらわさなかったときは、ひねもすくるしみうめいたので、わたしのほねはふるびおとろえた。

32:4 あなたのみひるよるも、わたしのうえおもかったからである。わたしのちからは、なつのひでりによってかれるように、かれてた。〔セラ

32:5 わたしは自分じぶんつみをあなたにらせ、自分じぶん不義ふぎかくさなかった。わたしはった、「わたしのとがをしゅ告白こくはくしよう」と。そのときあなたはわたしのおかしたつみをゆるされた。〔セラ

32:6 このゆえに、すべてかみうやまものはあなたにいのる。大水おおみずせるなやみのときにもそのおよぶことはない。

32:7 あなたはわたしのかくであって、わたしをまもってなやみをまぬかれさせ、すくいをもってわたしをかこまれる。〔セラ

32:8 わたしはあなたをおしえ、あなたのくべきみちしめし、わたしのをあなたにとめて、さとすであろう。

32:9 あなたはさとりのないうまのようであってはならない。また騾馬らばのようであってはならない。かれらはくつわ、たづなをもっておさえられなければ、あなたにしたがわないであろう。

32:10 しきものかなしみがおおい。しかししゅ信頼しんらいするものはいつくしみでかこまれる。

32:11 ただしきものよ、しゅによってよろこたのしめ、すべてこころなおものよ、よろこびのこえたかくあげよ。 

第33篇 

33:1 ただしきものよ、しゅによってよろこべ、さんびはなおものにふさわしい。

33:2 ことをもってしゅをさんびせよ、十弦じゅうげん立琴たてごとをもってしゅをほめたたえよ。

33:3 あたらしいうたしゅにむかってうたい、よろこびのこえをあげてたくみにことをかきならせ。

33:4 しゅのみことばはなおく、そのすべてのみわざは真実しんじつだからである。

33:5 しゅ正義せいぎ公平こうへいとをあいされる。しゅのいつくしみでちている。

33:6 もろもろのてんしゅのみことばによってつくられ、てん万軍ばんぐんしゅくちいきによって つくられた。

33:7 しゅうみみずみずがめのなかあつめるようにあつめ、ふかふちくらにおさめられた。

33:8 ぜんしゅおそれ、むすべてのものしゅおそれかしこめ。

33:9 しゅおおせられると、そのようになり、めいじられると、かたったからである。

33:10 しゅはもろもろのくにのはかりごとをむなしくし、もろもろのたみくわだてをくじかれる。

33:11 しゅのはかりごとはとこしえにち、そのみこころのおもいは世々よよつ。

33:12 しゅをおのがかみとするくにはさいわいである。しゅがそのぎょうとしてえらばれたたみはさいわいである。

33:13 しゅてんからおろされ、すべてのひとらを

33:14 そのおられるところからむすべてのひとをながめられる。

33:15 しゅはすべてかれらのこころつくり、そのすべてのわざにこころをとめられる。

33:16 おうはその軍勢ぐんぜいおおきによってすくいない。勇士ゆうしはそのちからおおいなるによってたすけをない。

33:17 うま勝利しょうりたのみとならない。そのおおいなるちからひとたすけることはできない。

33:18 よ、しゅしゅおそれるものうえにあり、そのいつくしみをのぞものうえにある。

33:19 これはしゅかれらのたましいからすくい、ききんのときにもきながらえさせるためである。

33:20 われらのたましいしゅのぞむ。しゅはわれらのたすけ、われらのたてである。

33:21 われらはしゅせいなるみ信頼しんらいするがゆえに、われらのこころしゅにあってよろこぶ。

33:22 しゅよ、われらがのぞむように、あなたのいつくしみをわれらのうえにたれてください。 

第34篇 

ダビデがアビメレクのまえくるったさまをよそおい、われてていったときのうた

34:1 わたしはつねしゅをほめまつる。そのさんびはわたしのくちえない。

34:2 わがたましいしゅによってほこる。くるしむものはこれをいてよろこぶであろう。

34:3 わたしとともしゅをあがめよ、われらはともにみをほめたたえよう。

34:4 わたしがしゅもとめたとき、しゅはわたしにこたえ、すべてのおそれからわたしをたすされた。

34:5 しゅあおて、ひかりよ、そうすれば、あなたがたは、じてかおあかくすることはない。

34:6 このくるしむものばわったとき、しゅいて、すべてのなやみからすくされた。

34:7 しゅ使つかいしゅおそれるもののまわりにじんをしいてかれらをたすけられる。

34:8 しゅめぐみふかきことをあじわいれ、しゅたのひとはさいわいである。

34:9 しゅ聖徒せいとよ、しゅおそれよ、しゅおそれるものにはとぼしいことがないからである。

34:10 わかきししはとぼしくなってえることがある。しかししゅもとめるものものけることはない。

34:11 らよ、てわたしにけ、わたしはしゅおそるべきことをあなたがたにおしえよう。

34:12 さいわいをようとして、いのちをしたい、ながらえることをこのひとはだれか。

34:13 あなたのしたをおさえてあくわせず、あなたのくちびるをおさえていつわりをわすな。

34:14 あくはなれてぜんをおこない、やわらぎをもとめて、これをつとめよ。

34:15 しゅただしいひとをかえりみ、そのみみかれらのさけびにかたむく。

34:16 しゅのみかおあくおこなものにむかい、その記憶きおくからほろぼされる。

34:17 ただしいものたすけをさけもとめるとき、しゅいて、かれらをそのすべてのなやみからたすされる。

34:18 しゅこころくだけたものちかく、たましいのいくずおれたものすくわれる。

34:19 ただしいものにはわざわいおおい。しかし、しゅはすべてそのなかからかれたすされる。

34:20 しゅかれほねをことごとくまもられる。その一つだにられることはない。

34:21 あくしきものころす。ただしいものにくものつみさだめられる。

34:22 しゅはそのしもべらのいのちをあがなわれる。しゅたのものはひとりだにつみさだめられることはない。 

第35篇 

ダビデのうた

35:1 しゅよ、わたしとあらそものとあらそい、わたしとたたかものたたかってください。

35:2 たて大盾おおだてとをって、わたしをたすけるためにちあがってください。

35:3 やりとげやりとをいて、わたしにせまものちむかい、「わたしはおまえのすくいである」と、わたしにってください。

35:4 どうか、わたしのいのちもとめるものはずかしめ、いやしめ、わたしにむかってあくをたくらむもの退しりぞけ、あわてふためかせてください。

35:5 かれらをかぜまえのもみがらのようにし、しゅ使つかいかれらをいやらせてください。

35:6 かれらのみちくらく、なめらかにし、しゅ使つかいかれらをかせてください。

35:7 かれらはゆえなくわたしのためにあみかくし、ゆえなくわたしのためにあなったからです。

35:8 不意ふいほろびをかれらにのぞませ、みずからかくしたあみにとらえられ、かれらをほろびにおちいらせてください。

35:9 そのときわがたましいしゅによってよろこび、そのすくいをもってたのしむでしょう。

35:10 わたしのほねはことごとくうでしょう、しゅよ、だれかあなたにたぐうべきものがありましょう。あなたはよわものつよものからたすし、よわものまずしいものを、かすめうばものからたすされるかたです」と。

35:11 悪意あくいのある証人しょうにんおこって、わたしのらないことをわたしにたずねる。

35:12 かれらはあくをもってわたしのぜんむくい、わがたましいるべなきものとした。

35:13 しかし、わたしはかれらがんだとき、荒布あらぬのをまとい、断食だんじきしてわがくるしめた。わたしはむねにこうべをたれていのった、

35:14 ちょうど、わがとも、わが兄弟きょうだいのためにかなしんだかのように。わたしはははをいたむもののようにかなしみうなだれてあるきまわった。

35:15 しかしかれらはわたしのつまずくとき、よろこびつどい、ともにあつまってわたしをめた。わたしのらない他国たこくものわたしをののしってやめなかった。

35:16 かれらはますます、けがす言葉ことばをもってあざけり、わたしにむかってをかみならした。

35:17 しゅよ、いつまであなたはながめておられますか、わたしをかれらの破壊はかいから、わたしのいのちをわかきししからすくしてください。

35:18 わたしはおおいなるつどいのなかで、あなたに感謝かんしゃし、おおくのたみなかで、あなたをほめたたえるでしょう。

35:19 いつわってわたしのてきとなったものどものわたしについてよろこぶことをゆるさないでください。ゆえなく、わたしをにくものどものたがいにくばせすることをゆるさないでください。

35:20 かれらは平和へいわかたらず、くにのうちにおだやかにものにむかってあざむきの言葉ことばをたくらむからです。

35:21 かれらはわたしにむかってくちをあけひろげ、「あはぁ、あはぁ、われらのはそれをた」といます。

35:22 しゅよ、あなたはこれをられました。もださないでください。しゅよ、わたしにとおざからないでください。

35:23 わがかみ、わがしゅよ、わがさばきのため、わがうったえのためにふるいたち、をさましてください。

35:24 わがかみしゅよ、あなたのにしたがってわたしをさばき、わたしのことについてかれらをよろこばせないでください。

35:25 かれらにそのこころのうちで、「あはぁ、われらのねがったことがたっせられた」とわせないでください。またかれらに「われらはかれほろぼしつくした」とわせないでください。

35:26 わたしのわざわいよろこものどもをともにじ、あわてふためかせてください。わたしにむかってほこりたかぶるものどもにはじと、はずかしめとをせてください。

35:27 わたしのよろこものをばよろこびのこえをあげてよろこばせ、「そのしもべの幸福こうふくよろこばれるしゅおおいなるかな」とつねにわせてください。

35:28 わたしのしたはひねもすあなたのと、あなたのほまれとをかたるでしょう。 

第36篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたしゅのしもべダビデのうた

36:1 とがはしきものにむかい、そのこころのうちにう。そのまえかみおそれるおそれはない。

36:2 かれ自分じぶん不義ふぎがあらわされないため、またにくまれないために、みずからそのでおもねる。

36:3 そのくち言葉ことばはよこしまとあざむきである。かれ知恵ちえることと、ぜんおこなこととをやめた。

36:4 かれはそのとこうえでよこしまなことをたくらみ、よからぬみちをおいて、あくをきらわない。

36:5 しゅよ、あなたのいつくしみはてんにまでおよび、あなたのまことはくもにまでおよぶ。

36:6 あなたのかみやまのごとく、あなたのさばきはおおきなふちのようだ。しゅよ、あなたはひとけものとをすくわれる。

36:7 かみよ、あなたのいつくしみはいかにたっといことでしょう。ひとらはあなたのつばさのかげにどころ

36:8 あなたのいえゆたかなのによってりる。あなたはそのたのしみのかわみずかれらにませられる。

36:9 いのちのいずみはあなたのもとにあり、われらはあなたのひかりによってひかりる。

36:10 どうか、あなたをものえずいつくしみをほどこし、こころなおものえずすくいほどこしてください。

36:11 たかぶるものあしがわたしをみ、しきものがわたしをすことをゆるさないでください。

36:12 あくおこなものはそこにたおれ、かれらはせられて、きあがることはできない。 

第37篇 

ダビデのうた

37:1 あくをなすもののゆえに、こころなやますな。不義ふぎおこなもののゆえに、ねたみをおこすな。

37:2 かれらはやがてくさのようにおとろえ、青菜あおなのようにしおれるからである。

37:3 しゅ信頼しんらいしてぜんおこなえ。そうすればあなたはこのくにんで、やすきをる。

37:4 しゅによってよろこびをなせ。しゅはあなたのこころねがいをかなえられる。

37:5 あなたのみちしゅにゆだねよ。しゅ信頼しんらいせよ、しゅはそれをなしとげ、

37:6 あなたのひかりのようにあきらかにし、あなたのただしいことを真昼まひるのようにあきらかにされる。

37:7 しゅまえにもだし、しのびてしゅのぞめ。おのがみちあゆんでさかえるもののゆえに、わるいはかりごとをげるひとのゆえに、こころなやますな。

37:8 いかりをやめ、いきどおりをてよ。こころなやますな、これはただあくおこなうにいたるのみだ。

37:9 あくおこなものほろぼされ、しゅのぞものくにぐからである。

37:10 しきものはただしばらくで、うせる。あなたはかれところをつぶさにたずねてもかれはいない。

37:11 しかし柔和にゅうわものくにぎ、ゆたかな繁栄はんえいをたのしむことができる。

37:12 しきものただしいものにむかってはかりごとをめぐらし、これにむかってがみする。

37:13 しかししゅしきものわらわれる、かれるのをられるからである。

37:14 しきものはつるぎをき、ゆみって、まずしいものとぼしいものとをたおし、なおあゆものころそうとする。

37:15 しかしそのつるぎはおのがむねし、そのゆみられる。

37:16 ただしいひとものすくないのは、おおくのしきのものゆたかなのにまさる。

37:17 しきものうでられるが、しゅただしいものたすけささえられるからである。

37:18 しゅまったもののもろもろのられる。かれらのぎょうはとこしえにつづく。

37:19 かれらはわざわいときにもはじをこうむらず、ききんのにもりる。

37:20 しかし、しきものほろび、しゅてき牧場まきばさかえのれるようにえ、けむりのようにえうせる。

37:21 しきものものりてかえすことをしない。しかしただしいひと寛大かんだいで、ほどこあたえる。

37:22 しゅ祝福しゅくふくされたものくにぎ、しゅにのろわれたものほろぼされる。

37:23 ひとあゆみはしゅによってさだめられる。しゅはそのみちよろこばれる。

37:24 たといそのひとたおれても、まったせられることはない、しゅがそのたすけささえられるからである。

37:25 わたしは、むかしとしわかかったときも、年老としおいたいまも、ただしいひとてられ、あるいはその子孫しそん食物しょくもついあるくのをたことがない。

37:26 ただしいひとつね寛大かんだいで、ものあたえ、その子孫しそん祝福しゅくふくる。

37:27 あくをさけて、ぜんおこなえ。そうすれば、あなたはとこしえにむことができる。

37:28 しゅ公義こうぎあいし、その聖徒せいと見捨みすてられないからである。ただしいものはとこしえにたすまもられる。しかし、しきもの子孫しそんほろぼされる。

37:29 ただしいものくにぎ、とこしえにそのなかむことができる。

37:30 ただしいものくち知恵ちえかたり、そのした公義こうぎべる。

37:31 そのこころにはかみのおきてがあり、そのあゆみはすべることがない。

37:32 しきものただしいひとをうかがい、これをころそうとはかる。

37:33 しゅただしいひとしきものにゆだねられない、またさばかれるとき、これをつみさだめられることはない。

37:34 しゅのぞめ、そのみちまもれ。そうすれば、しゅはあなたをげて、くにがせられる。あなたはしきものほろぼされるのをるであろう。

37:35 わたしはしきものほこって、レバノンの香柏こうはくのようにそびえたつのをた。

37:36 しかし、わたしがとおぎると、よ、かれはいなかった。わたしはかれたずねたけれどもつからなかった。

37:37 まったひとをそそぎ、なおひとよ。おだやかなひとには子孫しそんがある。

37:38 しかしつみおかものどもはともほろぼされ、しきもの子孫しそんたれる。

37:39 ただしいひとすくいしゅからる。しゅかれらのなやみのときどころである。

37:40 しゅかれらをたすけ、かれらをはなち、かれらをしきものどもからはなってすくわれる。かれらはしゅたのむからである。 

第38篇 

記念きねんのためにうたったダビデのうた

38:1 しゅよ、あなたのいきどおりをもってわたしをめず、はげしいいかりをもってわたしをらさないでください。

38:2 あなたのがわたしにさり、あなたのがわたしのうえにくだりました。

38:3 あなたのいかりによって、わたしのにくにはまったきところなく、わたしのつみによって、わたしのほねにはすこやかなところはありません。

38:4 わたしの不義ふぎはわたしのあたまえ、重荷おもにのようにおもくてうことができません。

38:5 わたしのおろかによって、わたしのきず悪臭あくしゅうはなち、くされただれました。

38:6 わたしはれかがんで、いたくうなだれ、ひねもすかなしんであるくのです。

38:7 わたしのこしはことごとくけ、わたしのにくにはまったきところがありません。

38:8 わたしはおとろえはて、いたくちひしがれ、わたしのこころはげしいさわぎによってうめきさけびます。

38:9 しゅよ、わたしのすべてのねがいはあなたにられ、わたしのなげきはあなたにかくれることはありません。

38:10 わたしのむねはげしくち、わたしのちからおとろえ、わたしのひかりもまた、わたしをはなりました。

38:11 わがとも、わがともがらはわたしのわざわいはなれてち、わが親族しんぞくもまたとおはなれてっています。

38:12 わたしのいのちをもとめるものはわなをもうけ、わたしをそこなおうとするものほろぼすことをかたり、ひねもすあざむくことをはかるのです。

38:13 しかしわたしはみみしいのようにかず、おしのようにくちひらきません。

38:14 まことに、わたしはかないひとのごとく、議論ぎろんくちにしないひとのようです。

38:15 しかし、しゅよ、わたしはあなたをのぞみます。わがかみしゅよ、あなたこそわたしにこたえられるのです。

38:16 わたしはいのります、「わがあしのすべるとき、わたしにむかってたかぶるかれらにわたしのことによってよろこぶことをゆるさないでください」と。

38:17 わたしはたおれるばかりになり、わたしのくるしみはつねにわたしとともにあります。

38:18 わたしは、みずから不義ふぎいあらわし、わがつみのためにかなしみます。

38:19 ゆえなく、わたしにてきするものつよく、いつわってわたしをにくものおおいのです。

38:20 あくをもってぜんむくいるものは、わたしがよいことしたがうがゆえに、わがあだとなります。

38:21 しゅよ、わたしをてないでください。わがかみよ、わたしにとおざからないでください。

38:22 しゅ、わがすくいよ、すみやかにわたしをおたすけください。 

第39篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃエドトンによってうたわせたダビデのうた

39:1 わたしはった、「したをもってつみおかさないために、わたしのみちつつしみ、しきもののわたしのまえにあるあいだわたしのくちにくつわをかけよう」と。

39:2 わたしはもくして物言ものいわず、むなしく沈黙ちんもくまもった。しかし、わたしのなやみはさらにひどくなり、

39:3 わたしのこころはわたしのうちにねっし、おもいつづけるほどにえたので、わたしはしたをもってかたった。

39:4 「しゅよ、わがおわりと、わがかずのどれほどであるかをわたしにらせ、わがいのちのいかにはかないかをらせてください。

39:5 よ、あなたはわたしのをつかのまとされました。わたしの一生いっしょうはあなたのまえではにひとしいのです。まことに、すべてのひとはそのさかんなときでもいきにすぎません。〔セラ

39:6 まことにひとかげのように、さまよいます。まことにかれらはむなしいことのためにさわぎまわるのです。かれみたくわえるけれども、だれがそれをおさめるかをりません。

39:7 しゅよ、いまわたしはなにのぞみましょう。わたしののぞみはあなたにあります。

39:8 わたしをすべてのとがからたすし、おろかなものにわたしをあざけらせないでください。

39:9 わたしはもくしてくちひらきません。あなたがそれをなされたからです。

39:10 あなたがくだされたわざわいわたしからってください。わたしはあなたのみらされることによりほろびるばかりです。

39:11 あなたはつみめてひとらされるとき、そのしたよろこぶものを、しみがうように、ほろぼされるのです。まことにすべてのひといきにすぎません。〔セラ

39:12 しゅよ、わたしのいのりき、わたしのさけびにみみかたむけ、わたしのなみだて、もださないでください。わたしはあなたにせるたびびと、わがすべての先祖せんぞたちのように寄留者きりゅうしゃです。

39:13 わたしがって、うせないまえに、かおをそむけて、わたしをよろこばせてください」。 

第40篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

40:1 わたしはしのんでしゅのぞんだ。しゅみみかたむけて、わたしのさけびをかれた。

40:2 しゅはわたしをほろびのあなから、どろぬまからきあげて、わたしのあしいわうえにおき、わたしのあゆみをたしかにされた。

40:3 しゅあたらしいうたをわたしのくちさづけ、われらのかみにささげるさんびのうたわたしのくちさづけられた。おおくのひとはこれをおそれ、かつしゅ信頼しんらいするであろう。

40:4 しゅをおのがたのみとするひとたかぶるものにたよらず、いつわりのかみまよものにたよらないひとはさいわいである。

40:5 わがかみしゅよ、あなたのくすしきみわざと、われらをおもうみおもいとはおおくて、くらべうるものはない。わたしはこれをかたべようとしてもおおくてかぞえることはできない。

40:6 あなたはいけにえとそなものとをよろこばれない。あなたはわたしのみみひらかれた。あなたは燔祭はんさい罪祭ざいさいとをもとめられない。

40:7 そのときわたしはった、「よ、わたしはまいります。しょまきに、わたしのためにしるされています。

40:8 わがかみよ、わたしはみこころをおこなうことをよろこびます。あなたのおきてはわたしのこころのうちにあります」と。

40:9 わたしはおおいなる集会しゅうかいで、すくいについてのよろこびのおとずれをしめしました。よ、わたしはくちびるをじませんでした。しゅよ、あなたはこれをごぞんじです。

40:10 わたしはあなたのすくいこころのうちにかくしおかず、あなたのまこととすくいとをしめしました。わたしはあなたのいつくしみとまこととをおおいなる集会しゅうかいかくしませんでした。

40:11 しゅよ、あなたのあわれみをわたしにしまず、あなたのいつくしみとまこととをもってつねにわたしをおまもりください。

40:12 かぞえがたいわざわいがわたしをかこみ、わたしの不義ふぎがわたしにせまって、物見ものみることができないまでになりました。それはわたしのあたまよりもおおく、わたしのこころえうせるばかりになりました。

40:13 しゅよ、みこころならばわたしをおすくいください。しゅよ、すみやかにわたしをおたすけください。

40:14 わたしのいのちをうばおうとたずもとめるものどもをことごとくじあわてさせてください。わたしのそこなわれることをねがものどもをうしろに退しりぞかせ、はじわせてください。

40:15 わたしにむかって「あはぁ、あはぁ」とものどもを自分じぶんはじによっておそれおののかせてください。

40:16 しかし、すべてあなたをたずもとめるものあなたによってよろこたのしむように。あなたのすくいあいするものつねに「しゅおおいなるかな」ととなえるように。

40:17 わたしはまずしく、かつとぼしい。しかししゅはわたしをかえりみられます。あなたはわがたすけ、わが救主すくいぬしです。わがかみよ、ためらわないでください。 

第41篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

41:1 まずしいものをかえりみるひとはさいわいである。しゅはそのようなひとなやみのすくされる。

41:2 しゅかれまもって、きながらえさせられる。かれはこのにあって、さいわいなものばれる。あなたはかれをそのてき欲望よくぼうにわたされない。

41:3 しゅかれをそのやまいとこでささえられる。あなたはかれとき、そのやまいをことごとくいやされる。

41:4 わたしはった、「しゅよ、わたしをあわれみ、わたしをいやしてください。わたしはあなたにむかってつみおかしました」と。

41:5 わたしのてきはわたしをそしってう、「いつかれに、そのがほろびるであろうか」と。

41:6 そのひとりがわたしをようとしてるとき、かれいつわりをかたり、そのこころによこしまをあつめ、そとてはそれをいふらす。

41:7 すべてわたしをにくものわたしについてともにささやき、わたしのためにわざわいおもいめぐらす。

41:8 かれらはう、「かれに一つのたたりがつきまとったから、たおしてふたたきあがらないであろう」と。

41:9 わたしの信頼しんらいしたしたしいともわたしのパンをべたしたしいともさえもわたしにそむいてくびすをあげた。

41:10 しかししゅよ、わたしをあわれみ、わたしをたすおこしてください。そうすればわたしはかれらにむくかえすことができます。

41:11 わたしのてきがわたしにてないことによって、あなたがわたしをよろこばれることをわたしはります。

41:12 あなたはわたしのまったきによって、わたしをささえ、とこしえにみまえかれます。

41:13 イスラエルのかみしゅとこしえからとこしえまでほむべきかな。アァメン、アァメン。 

第42篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたコラののマスキールのうた

42:1 かみよ、しかが谷川たにがわしたいあえぐように、わがたましいもあなたをしたいあえぐ。

42:2 わがたましいはかわいているようにかみしたい、いけるかみしたう。いつ、わたしはってかみのみかおることができるだろうか。

42:3 人々ひとびとがひねもすわたしにむかって「おまえのかみはどこにいるのか」といつづけるあいだわたしのなみだひるよるもわたしの食物しょくもつであった。

42:4 わたしはかつてまつりまもおおくのひとともれをなしてき、よろこびと感謝かんしゃうたをもってかれらをかみいえみちびいた。いまこれらのことおもおこして、わがたましいをそそぎすのである。

42:5 わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。かみのぞめ。わたしはなおわがたすけ、わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。

42:6 わがたましいはわたしのうちにうなだれる。それで、わたしはヨルダンのから、またヘルモンから、ミザルのやまからあなたをおもおこす。

42:7 あなたの大滝おおたきひびきによって淵々ふちぶちびこたえ、あなたのなみ、あなたの大波おおなみことごとくわたしのうええていった。

42:8 ひるには、しゅはそのいつくしみをほどこし、よるには、そのうたすなわちわがいのちのかみにささげるいのりがわたしとともにある。

42:9 わたしはわがいわなるかみう、なにゆえわたしをおわすれになりましたか。なにゆえわたしはてきのしえたげによってかなしみあるくのですか」と。

42:10 わたしのあだはほねくだけるばかりにわたしをののしり、ひねもすわたしにむかって「おまえのかみはどこにいるのか」とう。

42:11 わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。かみのぞめ。わたしはなおわがたすけ、わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。 

第43篇 

43:1 かみよ、わたしをさばき、かみおそれないたみにむかって、わたしのうったえをあげつらい、たばかりをなすよこしまなひとからわたしをたすしてください。

43:2 あなたはわたしのたのかみです。なぜわたしをてられたのですか。なぜわたしはてきのしえたげによってかなしみあるくのですか。

43:3 あなたのひかりとまこととをおくってわたしをみちびき、あなたのせいなるやまと、あなたのまわれるところわたしをいたらせてください。

43:4 そのときわたしはかみ祭壇さいだんき、わたしのおおきなよろこびであるかみきます。かみよ、わがかみよ、わたしはことをもってあなたをほめたたえます。

43:5 わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。かみのぞめ。わたしはなおわがたすけ、わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。 

第44篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたコラののマスキールのうた

44:1 かみよ、いにしえ、われらの先祖せんぞたちのに、あなたがなされたみわざをかれらがわれらにかたったのをみみきました。

44:2 すなわちあなたはみをもって、もろもろの国民くにたみはらってわれらの先祖せんぞたちをえ、またもろもろのたみなやまして、われらの先祖せんぞたちをふえひろがらせられました。

44:3 かれらは自分じぶんのつるぎによってくにたのでなく、また自分じぶんうでによって勝利しょうりたのでもありません。ただあなたのみぎ、あなたのうであなたのみかおひかりによるのでした。あなたがかれらをめぐまれたからです。

44:4 あなたはわがおう、わがかみヤコブのために勝利しょうりさだめられるかたです。

44:5 われらはあなたによって、あだをたおし、われらにちむかうものを、によってみにじるのです。

44:6 わたしは自分じぶんゆみたのまず、わたしのつるぎもまた、わたしをすくうことができないからです。

44:7 しかしあなたはわれらをあだからすくい、われらをにくものをはずかしめられました。

44:8 われらはつねかみによってほこり、とこしえにあなたのみ感謝かんしゃするでしょう。〔セラ

44:9 ところがあなたはわれらをててはじわせ、われらの軍勢ぐんぜいともかれませんでした。

44:10 あなたがわれらをあだのまえから退しりぞかせられたので、われらのてきこころのままにかすめうばいました。

44:11 あなたはわれらをほふられるひつじのようにし、またもろもろの国民くにたみのなかにらされました。

44:12 あなたはわずかのきんであなたのたみり、かれらのためにたかあたいもとめられませんでした。

44:13 あなたはわれらをとなびとにそしらせ、われらをめぐるものどもにあなどらせ、あざけらせられました。

44:14 またもろもろの国民くにたみのなかにわれらをわらぐさとし、もろもろのたみのなかにわらものとされました。

44:15 わがはずかしめはひねもすわたしのまえにあり、はじはわたしのかおをおおいました。

44:16 これはそしるものと、ののしるもの言葉ことばにより、てきと、うらみをむくいるもののゆえによるのです。

44:17 これらのことみなわれらにのぞみましたが、われらはあなたをわすれず、あなたの契約けいやくにそむくことがありませんでした。

44:18 われらのこころはたじろがず、またわれらのあゆみはあなたのみちはなれませんでした。

44:19 それでもあなたは山犬やまいぬところでわれらをくだき、くらやみをもってわれらをおおわれました。

44:20 われらがもしわれらのかみわすれ、ほかのかみべたことがあったならば、

44:21 かみはこれをあらわされないでしょうか。かみこころ秘密ひみつをもっておられるからです。

44:22 ところがわれらはあなたのためにひねもすころされて、ほふられるひつじのようにみなされました。

44:23 しゅよ、きてください。なぜねむっておられるのですか。をさましてください。われらをとこしえにてないでください。

44:24 なぜあなたはみかおかくされるのですか。なぜわれらのなやみと、しえたげをわすれになるのですか。

44:25 まことにわれらのたましいはかがんで、ちりにし、われらのからだはつちにつきました。

44:26 きて、われらをおたすけください。あなたのいつくしみのゆえに、われらをあがなってください。 

第45篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってゆりのはなのしらべにあわせてうたわせたコラののマスキールのうたあいうた

45:1 わたしのこころはうるわしい言葉ことばであふれる。わたしはおうについてよんだわたしのかたる。わたしのしたはすみやかにものひとふでのようだ。

45:2 あなたはひとらにまさってうるわしく、気品きひんがそのくちびるにそそがれている。このゆえにかみはとこしえにあなたを祝福しゅくふくされた。

45:3 ますらおよ、光栄こうえい威厳いげんとをもって、つるぎをこしびよ。

45:4 真理しんりのため、また正義せいぎまもるために威厳いげんをもって、勝利しょうりすすめ。あなたのみぎはあなたにおそるべきわざをおしえるであろう。

45:5 あなたのするどくて、おうてきむねをつらぬき、もろもろのたみはあなたのもとにたおれる。

45:6 かみからたまわったあなたのくらい永遠えいえんにかぎりなくつづき、あなたのおうのつえは公平こうへいのつえである。

45:7 あなたはあいし、あくにくむ。このゆえにかみ、あなたのかみよろこびのあぶらあなたのともがらにまさって、あなたにそそがれた。

45:8 あなたのころもはみな没薬もつやく芦薈ろかい肉桂にっけいで、よいかおりをはなっている。こと象牙ぞうげ殿とのからて、あなたをよろこばせる。

45:9 あなたのあいするおんなたちのうちにはおうむすめたちがあり、王妃おうひはオフルのきんかざって、あなたのみぎつ。

45:10 むすめよ、け、かえりみてみみかたむけよ。あなたのたみと、あなたのちちいえとをわすれよ。

45:11 おうはあなたのうるわしさをしたうであろう。かれはあなたのしゅであるから、かれしおがめ。

45:12 ツロのたみおくものをもちきたり、たみのうちのめるものもあなたの好意こういもとめる。

45:13 おうむすめ殿とののうちでさかえをきわめ、こがねをんだころも着飾きかざっている。

45:14 彼女かのじょりしたころもおうのもとにみちびかれ、そのともびとなるおとめらは彼女かのじょしたがってその行列ぎょうれつにある。

45:15 かれらはよろこびとたのしみとをもってみちびかれき、おう宮殿きゅうでんにはいる。

45:16 あなたのらは父祖ふそかわってち、あなたはかれらをぜんきみとするであろう。

45:17 わたしはあなたのをよろずにおぼえさせる。このゆえにもろもろのたみ世々よよかぎりなくあなたをほめたたえるであろう。 

第46篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによっておんなこえのしらべにあわせてうたわせたコラのうた

46:1 かみはわれらのどころまたちからである。なやめるときのいとちかたすけである。

46:2 このゆえに、たといかわり、やまうみ真中まなかうつるとも、われらはおそれない。

46:3 たといそのみずりとどろき、あわだつとも、そのさわぎによってやまふるうごくとも、われらはおそれない。〔セラ

46:4 一つのかわがある。そのながれはかみみやこよろこばせ、いとたかものせいなるすまいをよろこばせる。

46:5 かみがそのなかにおられるので、みやこはゆるがない。かみあさはやく、これをたすけられる。

46:6 もろもろのたみさわぎたち、もろもろのくにうごく、かみがそのこえされるとける。

46:7 万軍ばんぐんしゅはわれらとともにおられる、ヤコブのかみはわれらのどころである。〔セラ

46:8 て、しゅのみわざをよ、しゅおどろくべきことをおこなわれた。

46:9 しゅのはてまでもたたかいをやめさせ、ゆみり、やりをち、戦車せんしゃかれる。

46:10 「しずまって、わたしこそかみであることをれ。わたしはもろもろの国民くにたみのうちにあがめられ、ぜんにあがめられる」。

46:11 万軍ばんぐんしゅはわれらとともにおられる、ヤコブのかみはわれらのどころである。〔セラ 

第47篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたコラのうた

47:1 もろもろのたみよ、をうち、よろこびのこえをあげ、かみにむかってさけべ。

47:2 いとたかしゅおそるべく、ぜんをしろしめすおおいなるおうだからである。

47:3 しゅはもろもろのたみをわれらにしたがわせ、もろもろのくにをわれらのあししたしたがわせられた。

47:4 しゅはそのあいされたヤコブのほこりわれらのぎょうとして、われらのためにえらばれた。〔セラ

47:5 かみよろこさけこえともにのぼり、しゅはラッパのこえともにのぼられた。

47:6 かみをほめうたえよ、ほめうたえよ、われらのおうをほめうたえよ、ほめうたえよ。

47:7 かみぜんおうである。たくみなうたをもってほめうたえよ。

47:8 かみはもろもろの国民くにたみおさめられる。かみはそのせいなるみくらにせられる。

47:9 もろもろのたみきみたちはつどいて、アブラハムのかみたみとなる。

47:10 のもろもろのたてかみのものである。かみおおいにあがめられる。 

第48篇 

コラのうた、さんび

48:1 しゅおおいなるかみであって、われらのかみみやこ、そのせいなるやまで、おおいにほめたたえらるべきかたである。

48:2 シオンのやまきたはしたかくて、うるわしく、ぜんよろこびであり、おおいなるおうみやこである。

48:3 そのもろもろの殿とののうちにかみはみずからをたかきやぐらとしてあらわされた。

48:4 よ、おうらはあいかいしてともすすんできたが、

48:5 かれらはみやこるやおどろき、あわてふためき、いそった。

48:6 おののきはかれらにのぞみ、そのくるしみはみのくるしみをするおんなのようであった。

48:7 あなたは東風ひがしかぜおこしてタルシシのふねやぶられた。

48:8 さきにわれらがいたように、いまわれらは万軍ばんぐんしゅみやこわれらのかみみやこでこれをることができた。かみはとこしえにこのみやこかたくされる。〔セラ

48:9 かみよ、われらはあなたのみやのうちであなたのいつくしみをおもいました。

48:10 かみよ、あなたのほまれは、あなたのみのように、のはてにまでおよびます。あなたのみぎ勝利しょうりちています。

48:11 あなたのさばきのゆえに、シオンのやまよろこばせ、ユダのむすめたのしませてください。

48:12 シオンのまわりをあるき、あまねくめぐって、そのやぐらをかぞえ、

48:13 その城壁じょうへきこころをとめ、そのもろもろの殿とのをしらべよ。これはあなたがたがのちかたつたえるためである。

48:14 これこそかみであり、世々よよかぎりなくわれらのかみであって、とこしえにわれらをみちびかれるであろう。