口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31

箴言しんげん

第16章    Pr-Audio 

16:1 こころにはかることはひとぞくし、したこたえしゅからる。

16:2 ひとみち自分じぶんにことごとくいさぎよしとえる、しかししゅひとたましいをはかられる。

16:3 あなたのなすべきことしゅにゆだねよ、そうすれば、あなたのはかるところはかならる。

16:4 しゅはすべてのものをおのおのそのようのためにつくり、しきひとをもわざわいのためにつくられた。

16:5 すべてこころたかぶるものしゅにくまれる、たしかに、かればつまぬかれない。

16:6 いつくしみとまことによって、とがはあがなわれる、しゅおそれることによって、ひとあくまぬかれる。

16:7 ひとみちしゅよろこばせるときしゅはそのひとてきをもそのひとやわらがせられる。

16:8 正義せいぎによってたわずかなものは、不義ふぎによっておおくのたからにまさる。

16:9 ひとこころ自分じぶんみちかんがはかる、しかし、そのあゆみをみちびものしゅである。

16:10 おうのくちびるにはかみ決定けっていがある、さばきをするとき、そのくちあやまりがない。

16:11 ただしいはかりとてんびんとはしゅのものである、ふくろにあるふんどうもすべてかれ つくられたものである。

16:12 あくおこなうことはおうにくむところである、そのくらい正義せいぎによってかたっているからである。

16:13 ただしいくちびるはおうよろこばれる、かれただしいことものあいする。

16:14 おういかりは使者ししゃである、知恵ちえあるひとはこれをなだめる。

16:15 おうかおひかりにはいのちがある、かれめぐみは春雨はるさめをもたらすくものようだ。

16:16 知恵ちえるのはきんるのにまさる、さとりをるのはぎんるよりものぞましい。

16:17 あくはなれることはただしいひとみちである、自分じぶんみちまもものはそのたましいまもる。

16:18 たかぶりはほろびにさきだち、ほここころたおれにさきだつ。

16:19 へりくだってまずしい人々ひとびとともにおるのは、たかぶるものともにいて、獲物えものけるにまさる。

16:20 つつしんで、み言葉ことばをおこなうものさかえる、しゅたのものはさいわいである。

16:21 こころ知恵ちえあるものはさときものととなえられる、くちびるがあまければ、そのおしえひときつけるちからす。

16:22 知恵ちえはこれをものいのちいずみとなる、しかし、おろかさはおろかなものけるこらしめである。

16:23 知恵ちえあるものこころはそのうところをかしこくし、またそのくちびるにひときつけるちからす。

16:24 ここちよい言葉ことば蜂蜜はちみつのように、たましいあまく、からだをすこやかにする。

16:25 ひと自分じぶんただしいとするみちがあり、そのおわりはついににいたるみちとなるものがある。

16:26 ほねおるもの飲食いんしょくのためにほねおる、そのくち自分じぶんせまるからである。

16:27 よこしまなひとあくくわだてる、そのくちびるにははげしいのようなものがある。

16:28 いつわものあらそいをおこし、つげぐちするものしたしいともはなれさせる。

16:29 しえたげるものはそのとなびとをいざない、これをくないみちみちびく。

16:30 めくばせするものあくはかり、くちびるをちぢめるもの悪事あくじをなしげる。

16:31 しらがはさかえのかんむりである、ただしくきることによってそれがられる。

16:32 いかりをおそくするもの勇士ゆうしにまさり、自分じぶんこころおさめるものしろものにまさる。

16:33 ひとはくじをひく、しかしことさだめるのはまったしゅのことである。 

第17章 

17:1 平穏へいおんであって、ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、あらそいがあって、食物しょくもつゆたかないえにまさる。

17:2 かしこいしもべは身持みもちわるいむすこをおさめ、かつ、その兄弟きょうだいたちのなかにあって、資産しさんまえる。

17:3 ぎんこころみるものはるつぼ、きんこころみるものはひとこころこころみるものはしゅである。

17:4 あくおこなものいつわりのくちびるにき、いつわりをいうものしきしたみみかたむける。

17:5 まずしいものをあざけるものはそのつくぬしあなどる、ひとわざわいよろこものばつまぬかれない。

17:6 まご老人ろうじんかんむりである、ちちさかえである。

17:7 すぐれた言葉ことばおろかなものには似合にあわない、ましていつわりをうくちびるはきみたるものには似合にあわない。

17:8 まいないはこれをおくひとには幸運こううんたまのようだ、そのかうところ、どこでもかれさかえる。

17:9 あいもとめるひとひとのあやまちをゆるす、ひとのことをいふらすものともはなれさせる。

17:10 一いましめがさときひとてっするのは、こらしめがおろかなひとてっするよりもふかい。

17:11 しきものはただ、そむくことのみをもとめる、それゆえ、かれかっては残忍ざんにん使者ししゃがつかわされる。

17:12 おろかなものおろかなことをするのにうよりは、をとられたぐまにうほうがよい。

17:13 あくをもてぜんむくいるものは、あくがそのいえはなれることがない。

17:14 あらそいのはじめはみずがもれるのにている、それゆえ、けんかのおこらないうちにそれをやめよ。

17:15 しきものただしいとするものただしいものわるいとするものこの二つのものはともにしゅにくまれる。

17:16 おろかなものはすでにこころがないのに、どうして知恵ちえおうとしてにその代金だいきんっているのか。

17:17 ともはいずれのときにもあいする、兄弟きょうだいはなやみのときのためにうまれる。

17:18 知恵ちえのないひとをうって、そのとなびとまえ保証ほしょうをする。

17:19 あらそいをこのものつみこのむ、そのもんたかくするものほろびをもとめる。

17:20 まがったこころものはさいわいをない、みだりにしたをもってかたものわざわいおちいる。

17:21 おろかなものなげきをる、おろものちちよろこびをない。

17:22 こころたのしみはくすりである、たましいのうれいはほねらす。

17:23 しきものひとのふところからまいないをけて、さばきのみちをまげる。

17:24 さときものはそのかお知恵ちえにむける、しかし、おろかなものはてにそそぐ。

17:25 おろかなはそのちちうれいである、またこれをんだははいたみである。

17:26 ただしいひとばっするのはよくない、たっとひとつのはわるい。

17:27 言葉ことばすくなくするもの知識ちしきのあるものこころ冷静れいせいひとはさときひとである。

17:28 おろかなものだまっているときは、知恵ちえあるものおもわれ、そのくちびるをじているときは、さときものおもわれる。 

第18章 

18:1 ひとまじわりをしないもの口実こうじつさがし、すべてのよいかんがえにはげしく反対はんたいする。

18:2 おろかなものさとることをよろこばず、ただ自分じぶん意見いけんあらわすことをよろこぶ。

18:3 しきものると、いやしめもまたる、不名誉ふめいよると、はずかしめもともにくる。

18:4 ひとくち言葉ことばふかみずのようだ、知恵ちえいずみは、わいてながれるかわである。

18:5 しきものをえこひいきすることはくない、ただしいものをさばいて、しきものとすることもくない。

18:6 おろかなもののくちびるはあらそいをおこし、そのくちはむちたれることをまねく。

18:7 おろかなものくち自分じぶんほろびとなり、そのくちびるは自分じぶんとらえるわなとなる。

18:8 ひとのよしあしをいうもの言葉ことばおいしい食物しょくもつのようで、はらおくにしみこむ。

18:9 その仕事しごとおこたものは、ほろぼすもの兄弟きょうだいである。

18:10 しゅ堅固けんごなやぐらのようだ、ただしいものはそのなかはしりこんですくいる。

18:11 めるものとみはそのかたしろである、それはたか城壁じょうへきのようにかれまもる。

18:12 ひとこころたかぶりはほろびにさきだち、謙遜けんそん栄誉えいよにさきだつ。

18:13 ことをよくかないでこたえるものは、おろかであってはじをこうむる。

18:14 ひとこころ病苦びょうくをもしのぶ、しかしこころいたむときは、だれがそれにえようか。

18:15 さときものこころ知識ちしき知恵ちえあるものみみ知識ちしきもとめる。

18:16 ひとおくものは、そのひとのためにみちをひらき、またたっとひとまえかれみちびく。

18:17 さきうったものただしいようにえる、しかしそのうったえられたひとて、それを調しらべて、ことあきらかになる。

18:18 くじはあらそいをとどめ、かつつよあらそ相手あいてあいだ決定けっていする。

18:19 たすけあう兄弟きょうだい堅固けんごしろのようだ、しかしあらそいは、やぐらのかんのようだ。

18:20 ひと自分じぶん言葉ことばむすによって、り、そのくちびるの産物さんぶつによってみずかきる。

18:21 せいとはした支配しはいされる、これをあいするものはそのべる。

18:22 つまものは、ものる、かつしゅからめぐみをあたえられる。

18:23 まずしいものは、あわれみをい、めるものは、はげしいこたえをする。

18:24 にはともらしいせかけのともがある、しかし兄弟きょうだいよりもたのもしいとももある。 

第19章 

19:1 ただしくあゆまずしいものは、まがったことをおろかなものにまさる。

19:2 ひと知識ちしきのないのはくない、あしいそものみちまよう。

19:3 ひと自分じぶんおろかさによってみちにつまずき、かえってこころのうちにしゅをうらむ。

19:4 とみおおくのあたらしいともつくる、しかしまずしいひとはそのともてられる。

19:5 いつわりの証人しょうにんばつまぬかれない、いつわりをいうものはのがれることができない。

19:6 気前きまえのよいひとにこびるものおおい、ひとはみなおくものをするひとともとなる。

19:7 まずしいものはその兄弟きょうだいすらもみなこれをにくむ、ましてそのともはこれにとおざからないであろうか。言葉ことばをかけてこれをんでも、ってかえらないのである。

19:8 知恵ちえもの自分じぶんたましいあいし、さとりをたもものさいわいる。

19:9 いつわりの証人しょうにんばつまぬかれない、いつわりをいうものほろびる。

19:10 おろかなものが、ぜいたくなくらしをするのは、ふさわしいことではない、しもべたるものが、きみたるものおさめるなどは、なおさらである。

19:11 さとりはひといかりをしのばせる、あやまちをゆるすのはひとほまれである。

19:12 おういかりは、ししのほえるようであり、そのめぐみはくさうえにおくつゆのようである。

19:13 おろかなはそのちちわざわいである、つまあらそうのは、雨漏あまもりのえないのとひとしい。

19:14 いえとみとは先祖せんぞからうけつぐもの、かしこつましゅからたまわるものである。

19:15 おこたりはひと熟睡じゅくすいさせる、なまけものえる。

19:16 いましめをまももの自分じぶんたましいまもる、言葉ことばかろんじるものぬ。

19:17 まずしいものをあわれむものしゅすのだ、そのほどこしはしゅつぐなわれる。

19:18 のぞみのあるうちに、自分じぶんらせ、これをほろぼすこころおこしてはならない。

19:19 いかることのはげしいものばつをうける、たといかれすくってやっても、さらにくりかえさねばならない。

19:20 すすめをき、教訓きょうくんをうけよ、そうすれば、ついには知恵ちえあるものとなる。

19:21 ひとこころにはおおくの計画けいかくがある、しかしただしゅの、みむねだけがかたつ。

19:22 ひとのぞましいのは、いつくしみふかいことである、まずしいひといつわりをいうひとにまさる。

19:23 しゅおそれることはひといのちいたらせ、つねりて、わざわいにあうことはない。

19:24 なまけものは、さられても、それをくちってゆくことをしない。

19:25 あざけるものて、そうすれば思慮しりょのないものつつしむ。さときものいましめよ、そうすればかれ知識ちしきる。

19:26 ちち乱暴らんぼうをはたらき、ははものは、はじをきたらし、はずかしめをまねくである。

19:27 わがよ、知識ちしき言葉ことばをはなれてひとまよわせる教訓きょうくんくことをやめよ。

19:28 わる証人しょうにんはさばきをあざけり、しきものくちあくをむさぼりう。

19:29 さばきはあざけるもののためにそなえられ、むちはおろかなもののためにそなえられる。 

第20章 

20:1 さけひとをあざけるものとし、さけひとをあばれものとする、これにまよわされるもの無知むちである。

20:2 おういかりは、ししがほえるようだ、かれいからせるもの自分じぶんいのちをそこなう。

20:3 あらそいに関係かんけいしないことはひとほまれである、すべておろかなものいかあらそう。

20:4 なまけものさむいときにたがやさない、それゆえ刈入かりいれのときになって、もとめてもなにもない。

20:5 ひとこころにあるはかりごとはふか井戸いどみずのようだ、しかし、さときひとはこれをくみす。

20:6 自分じぶん真実しんじつだというひとおおい、しかし、だれが忠信ちゅうしんひとうであろうか。

20:7 けたところなく、ただしくあゆひと――そののち子孫しそんはさいわいである。

20:8 さばきのにすわるおうそのをもって、すべてのあくをふるいわける。

20:9 だれが「わたしは自分じぶんこころきよめた、わたしのつみきよめられた」ということができようか。

20:10 たがいちがった二しゅのはかり、二しゅのますは、ひとしくしゅにくまれる。

20:11 おさでさえも、そのおこないによってみずからをしめし、そのすることのきよいかただしいかをあらわす。

20:12 みみと、とは、ともにしゅつくられたものである。

20:13 ねむりをあいしてはならない、そうすればまずしくなる、ひらけ、そうすればパンにくことができる。

20:14 ものは、「わるい、わるい」という、しかしってのちかれみずかほこる。

20:15 きんもあり、あたいたか宝石ほうせきおおくあるが、たっとうつわ知識ちしきのくちびるである。

20:16 ひとのために保証ほしょうするものからは、まずその着物きものれ、他人たにんのために保証ほしょうするものをば抵当ていとうれ。

20:17 あざむったパンはおいしい、しかしのちにはそのくち砂利じゃりたされる。

20:18 はかりごとはともすることによってる、たたかおうとするならば、まずよくしなければならない。

20:19 あるきまわってひとのよしあしをいうもの秘密ひみつをもらす、くちびるをひらいてあるものまじわってはならない。

20:20 自分じぶん父母ふぼをののしるものは、そのともしびはくらやみのなかえる。

20:21 はじめにいそいで資産しさんは、そのおわりがさいわいでない。

20:22 「わたしがあくむくいる」とってはならない、しゅのぞめ、しゅはあなたをたすけられる。

20:23 たがいちがった二しゅのふんどうはしゅにくまれる、いつわりのはかりはくない。

20:24 ひとあゆみはしゅによってさだめられる、ひとはどうしてみずからそのみちを、あきらかにすることができようか。

20:25 軽々かるがるしく「これはせいなるささげものだ」とい、またちかいをててのちかんがえることは、そのひとのわなとなる。

20:26 知恵ちえあるおうは、みのをもってあおぎけるように悪人あくにんらし、くるまをもって脱穀だっこくするように、これをばっする。

20:27 ひとたましいしゅのともしびであり、ひとこころおくさぐる。

20:28 いつくしみと、まこととはおうまもる、そのくらいもまた正義せいぎによってたもたれる。

20:29 わかひとさかえはそのちから老人ろうじんうつくしさはそのしらがである。

20:30 きずつくまでにてばわるところきよくなり、むちでてばこころそこまでもきよまる。 

第21章 

21:1 おうこころは、しゅのうちにあって、みずながれのようだ、しゅはみこころのままにこれをみちびかれる。

21:2 ひとみち自分じぶんにはただしくえる、しかししゅひとこころをはかられる。

21:3 正義せいぎ公平こうへいおこなうことは、犠牲ぎせいにもまさってしゅよろこばれる。

21:4 たかぶるとおごるこころとは、しきひとのともしびであって、つみである。

21:5 勤勉きんべんひと計画けいかくは、ついにそのひとゆたかにする、すべて おこたるものはまずしくなる。

21:6 いつわりのしたをもってたからるのは、きはらわれるけむりのわなである。

21:7 しきもの暴虐ぼうぎゃくはそのほろぼす、かれらは公平こうへいおこなうことをこのまないからである。

21:8 つみびとのみちまがっている、潔白けっぱくひとおこないはまっすぐである。

21:9 あらそいをこのおんな一緒いっしょいえにおるよりは屋根やねのすみにおるほうがよい。

21:10 しきものたましいあくおこなうことをねがう、そのとなびとにも好意こういをもってられない。

21:11 あざけるものがばつをうけるならば、思慮しりょのないもの知恵ちえる。知恵ちえあるものおしえをうけるならば知識ちしきる。

21:12 ただしいかみは、しきものいえをみとめて、しきものほろびにげいれられる。

21:13 みみじてまずしいものこえかないものは、自分じぶんぶときに、かれない。

21:14 ひそかなおくものいきどおりをなだめる、ふところのまいないははげしいいかりをやわらげる。

21:15 公義こうぎおこなうことは、ただしいものにはよろこびであるが、あくおこなものにはほろびである。

21:16 さとりのみちはなれるひとは、死人しにん集会しゅうかいなかにおる。

21:17 快楽かいらくこのものまずしいひととなり、さけあぶらとをこのものむことがない。

21:18 しきものただしいもののあがないとなり、不信実ふしんじつものただしいひとかわる。

21:19 あらそいかおんなともにおるよりは、荒野あらのむほうがましだ。

21:20 知恵ちえあるものいえにはたっとたからがあり、おろかなひとはこれを、のみつくす。

21:21 正義せいぎといつくしみとをもとめるものは、いのちほまれとをる。

21:22 知恵ちえあるものつよものしろにのぼって、そのたのみとするとりでをくずす。

21:23 くちしたとをまもものそのたましいまもって、なやみにあわせない。

21:24 たかぶりおごるものを「あざけるもの」となづける、かれ高慢こうまん無礼ぶれいおこないをするものである。

21:25 なまけもの欲望よくぼう自分じぶんころす、これはそのはたらかせないからである。

21:26 しきものはひねもすひとものをむさぼる、ただしいものあたえてしまない。

21:27 しきものそなものにくまれる、悪意あくいをもってささげるときはなおさらである。

21:28 いつわりの証人しょうにんほろぼされる、よくひと言葉ことばはすたることがない。

21:29 しきものはあつかましくし、ただしいひとはそのみちをつつしむ。

21:30 しゅかっては知恵ちえさとりも、はかりごとも、なんのやくにもたない。

21:31 たたかいののためにうまそなえる、しかし勝利しょうりしゅによる。 

第22章 

22:1 令名れいめいおおいなるとみにまさり、恩恵おんけいぎんきんよりもい。

22:2 めるものまずしいものとはともにおる、すべてこれをつくられたのはしゅである。

22:3 かしこものわざわいみずかけ、思慮しりょのないものすすんでいって、ばつをうける。

22:4 謙遜けんそんしゅおそれることとのむくいは、とみほまれいのちとである。

22:5 よこしまなものみちにはいばらとわながあり、たましいをまもものとおくこれをはなれる。

22:6 をそのくべきみちしたがっておしえよ、そうすれば年老としおいても、それをはなれることがない。

22:7 めるものまずしきものおさめ、りるものひと奴隷どれいとなる。

22:8 あくをまくものわざわいり、そのいかりのつえはすたれる。

22:9 ひとめぐものはめぐまれる、自分じぶんのパンをまずしいひとあたえるからである。

22:10 あざけるもの追放ついほうすればあらそいもまたり、かつ、いさかいも、はずかしめもなくなる。

22:11 こころ潔白けっぱくあいするもの、その言葉ことば上品じょうひんものは、おうがそのともとなる。

22:12 しゅ知識ちしきあるものまもる、しかししゅ不信実ふしんじつもの言葉ことばやぶられる。

22:13 なまけものう、「ししがそとにいる、わたしは、ちまたでころされる」と。

22:14 遊女ゆうじょくちふかおとあなである、しゅにくまれるものはそのなかおちいる。

22:15 おろかなことが子供こどもこころなかにつながれている、こらしめのむちは、これをとおいだす。

22:16 まずしいものをしえたげて自分じぶんとみそうとするものと、めるものあたえるものとは、ついにかならまずしくなる。

22:17 あなたのみみかたむけて知恵ちえあるもの言葉ことばき、かつ、わたしの知識ちしきにあなたのこころもちいよ。

22:18 これをあなたのうちにたもち、ことごとく、あなたのくちびるにそなえておくなら、たのしいことである。

22:19 あなたがしゅに、たのむことのできるように、わたしはきょう、これをあなたにもおしえる。

22:20 わたしは、すすめと知識ちしきとの三十の言葉ことばあなたのためにしるしたではないか。

22:21 それはただしいこと、真実しんじつなことをあなたにしめし、あなたをつかわしたもの真実しんじつこたえをさせるためであった。

22:22 まずしいものを、まずしいゆえに、かすめてはならない、なやものを、まちもんでおさえつけてはならない。

22:23 それはしゅかれらのうったえをただし、かつかれらをそこなうものいのちを、そこなわれるからである。

22:24 いかものまじわるな、いきどおひとともくな。

22:25 それはあなたがそのみちにならって、みずから、わなにおちいることのないためである。

22:26 あなたはひとものとなってはならない、ひと負債ふさい保証ほしょうをしてはならない。

22:27 あなたがつぐなうものがないとき、あなたのている寝床ねどこまでも、ひとうばってよかろうか。

22:28 あなたの先祖せんぞてたふる地境じざかいうつしてはならない。

22:29 あなたはそのわざにたくみなひとるか、そのようなひとおうまえつが、いやしい人々ひとびとまえにはたない。 

第23章 

23:1 おさめるひとともして食事しょくじするとき、あなたのまえにあるものを、よくわきまえ、

23:2 あなたがもししょくをたしなむものであるならば、あなたののどにかたなをあてよ。

23:3 そのごちそうをむさぼりべてはならない、これはひとあざむ食物しょくもつだからである。

23:4 とみようと苦労くろうしてはならない、かしこくおもいとどまるがよい。

23:5 あなたのをそれにとめると、それはない、とみはたちまちみずかつばさしょうじて、わしのようにてんるからだ。

23:6 物惜ものおしみするひとのパンをべてはならない、そのごちそうをむさぼりねがってはならない。

23:7 かれこころのうちで勘定かんじょうするひとのように、え、め」とあなたにうけれども、そのこころはあなたに真実しんじつではない。

23:8 あなたはついにそのべたものすようになり、あなたのねんごろな言葉ことばもむだになる。

23:9 おろかなものみみかたってはならない、かれはあなたの言葉ことばしめ知恵ちえをいやしめるからだ。

23:10 ふる地境じざかいうつしてはならない、みなしごのはたけおかしてはならない。

23:11 かれらのあがないしゅつよくいらせられ、あなたにさからってかれらのうったえを弁護べんごされるからだ。

23:12 あなたのこころ教訓きょうくんもちい、あなたのみみ知識ちしき言葉ことばかたむけよ。

23:13 らすことを、さしひかえてはならない、むちでかれってもぬことはない。

23:14 もし、むちでかれつならば、そのいのち陰府よみからすくうことができる。

23:15 わがよ、もしあなたのこころかしこくあれば、わたしのこころもまたよろこび、

23:16 もしあなたのくちびるがただしいことうならば、わたしのこころよろこぶ。

23:17 こころつみびとをうらやんではならない、ただ、ひねもすしゅおそれよ。

23:18 かならずのちのよいむくいがあって、あなたののぞみは、すたらない。

23:19 わがよ、よくいて、知恵ちえよ、かつ、あなたのこころみちけよ。

23:20 さけにふけり、にくをたしなむものまじわってはならない。

23:21 さけにふけるものと、にくをたしなむものとはまずしくなり、ねむりをむさぼるものは、ぼろをにまとうようになる。

23:22 あなたをんだちちのいうことをき、年老としおいたははかろんじてはならない。

23:23 真理しんりえ、これをってはならない、知恵ちえ教訓きょうくんさとりをもえ。

23:24 ただしいひとちちおおいによろこび、知恵ちえあるもののためにたのしむ。

23:25 あなたの父母ふぼたのしませ、あなたをんだははよろこばせよ。

23:26 わがよ、あなたのこころをわたしにあたえ、あなたのをわたしのみちそそげ。

23:27 遊女ゆうじょふかあなのごとく、みだらなおんなせま井戸いどのようだ。

23:28 彼女かのじょぬすびとのようにひとをうかがい、かつひとのうちに、不信実ふしんじつものおおくする。

23:29 わざわいあるものはだれか、うれいあるものはだれか、あらそいをするものはだれか、わずらいあるものはだれか、ゆえなくきずをうけるものはだれか、あかをしているものはだれか。

23:30 さけよるをふかすものって、わせたさけあじわうものである。

23:31 さけはあかく、はいなかにあわだち、なめらかにくだる、あなたはこれをてはならない。

23:32 これはついに、へびのようにかみ、まむしのようにす。

23:33 あなたのあやしいものをあなたのこころいつわりをう。

23:34 あなたはうみなかているひとのように、帆柱ほばしらうえているひとのようになる。

23:35 あなたはう、ひとがわたしをったが、わたしはいたくはなかった。わたしを、たたいたが、わたしはなにおぼえはない。いつわたしはさめるのか、またさけもとめよう」と。 

第24章 

24:1 あくおこなひとをうらやんではならない、またかれらとともにおることをねがってはならない。

24:2 かれらはそのこころ強奪ごうだつはかり、そのくちびるにひとをそこなうことをかたるからである。

24:3 いえ知恵ちえによっててられ、さとりによってかたくせられ、

24:4 また、へやは知識ちしきによってさまざまのたっとく、うるわしいたからたされる。

24:5 知恵ちえあるものつよひとよりもつよく、知識ちしきあるひとちからあるひとよりもつよい。

24:6 指揮しきによってたたかいをすることができ、勝利しょうりおおくのするものがいるからである。

24:7 知恵ちえたかくておろかなものおよぶところではない、おろかなものもんくちひらくことができない。

24:8 あくおこなうことをはかものひとはいたずらものととなえる。

24:9 おろかなものはかるところはつみであり、あざけるものひとにくまれる。

24:10 もしあなたがなやみのをくじくならば、あなたのちからよわい。

24:11 死地しちにひかれゆくものたすせ、ほろびによろめきゆくものすくえ。

24:12 あなたが、われわれはこれをらなかったといっても、こころをはかるものはそれをさとらないであろうか。あなたのたましいまもものはそれをらないであろうか。かれはおのおののおこないにより、ひとむくいないであろうか。

24:13 わがよ、みつべよ、これはいものである、また、はちのしたたりはあなたのくちあまい。

24:14 知恵ちえもあなたのたましいにはそのようであることをれ。それをるならば、かならずむくいがあって、あなたののぞみは、すたらない。

24:15 しきものがするように、ただしいものいえをうかがってはならない、そのところ乱暴らんぼうをしてはならない。

24:16 ただしいものは七たびたおれても、またきあがる、しかし、しきものわざわいによってほろびる。

24:17 あなたのあだがたおれるときたのしんではならない、かれのつまずくときこころよろこんではならない。

24:18 しゅはそれをわるいこととし、そのいかりをかれからてんじられる。

24:19 あくおこなもののゆえにこころなやましてはならない、よこしまなものをうらやんではならない。

24:20 しきものにはのちむくいはない、よこしまなもののともしびはされる。

24:21 わがよ、しゅおうとをおそれよ、そのいずれにも従順じゅうじゅんであってはならない。

24:22 そのわざわいはたちまちおこるからである。この二つのものからくるほろびをだれがようか。

24:23 これらもまた知恵ちえあるもの箴言しんげんである。

片寄かたよったさばきをするのは、よくない。

24:24 しきものかって、「あなたはただしい」というものを、人々ひとびとはのろい、諸民しょみんにくむ。

24:25 しきものをせめるものめぐみをる、また幸福こうふくあたえられる。

24:26 ただしいこたえをするものは、くちびるに、くちづけするのである。

24:27 そとで、あなたの仕事しごとととのえ、はたけで、すべてのものをおのれのためにそなえ、そののちあなたのいえてるがよい。

24:28 ゆえなくとなびとてきして、証言しょうげんをしてはならない、くちびるをもってあざむいてはならない。

24:29 「かれがわたしにしたように、わたしもかれにしよう、わたしはひとがしたところにしたがって、そのひとむくいよう」とってはならない。

24:30 わたしはなまけものはたけのそばと、知恵ちえのないひとのぶどうはたけのそばをとおってみたが、

24:31 いばらが一面いちめんえ、あざみがその地面じめんをおおい、そのいしがきはくずれていた。

24:32 わたしはこれをみてこころをとどめ、これを教訓きょうくんた。

24:33 「しばらくねむり、しばらくまどろみ、をこまぬいて、またしばらくやすむ」。

24:34 それゆえ、まずしさはぬすびとのように、あなたにとぼしさは、つわもののように、あなたにる。 

第25章 

25:1 これらもまたソロモンの箴言しんげんであり、ユダのおうヒゼキヤにぞくする人々ひとびとがこれをうつした。

25:2 ことかくすのはかみほまれであり、こときわめるのはおうほまれである。

25:3 てんたかさとふかさと、おうたるものこころとははかることができない。

25:4 ぎんから、かなくそをのぞけ、そうすれば、ぎん細工人ざいくにんうつわつく材料ざいりょうとなる。

25:5 おうまえからしきもののぞけ、そうすれば、そのくらい正義せいぎによってかたつ。

25:6 おうまえみずかたかぶってはならない、えらひとってはならない。

25:7 たっとひとまえしたにさげられるよりは、「ここにがれ」といわれるほうがましだ。

25:8 あなたがたことを、軽々かるがるしく法廷ほうていしてはならない。あとになり、あなたがとなびとにはずかしめられるとき、あなたはどうしようとするのか。

25:9 となびとあらそうことがあるならば、ただそのひとあらそえ、他人たにん秘密ひみつをもらしてはならない。

25:10 そうでないと、ものがあなたをいやしめ、あなたは、いつまでもそしられる。

25:11 おりにかなってかた言葉ことばは、ぎんものきんのりんごをはめたようだ。

25:12 知恵ちえをもっていましめるものは、これをきくものみみにとって、きん耳輪みみわせいきんかざりのようだ。

25:13 忠実ちゅうじつ使者ししゃはこれをつかわすものにとって、刈入かりいれのひややかなゆきがあるようだ、よくその主人しゅじんこころよろこばせる。

25:14 おくものをするといつわってほこひとは、あめのないくもかぜのようだ。

25:15 忍耐にんたいをもってけばきみ言葉ことばをいれる、やわらかなしたほねくだく。

25:16 みつたならば、ただるほどにこれをべよ、おそらくはべすごして、それをすであろう。

25:17 となびといえあしをしげくしてはならない、おそらくはかれわずらわしくなって、あなたをにくむようになろう。

25:18 となびとてきしていつわりのあかしをてるひとは、こんぼう、つるぎ、またはするどのようだ。

25:19 なやみにうとき不信実ふしんじつものたのみにするのは、わる、またはなえたあしたのみとするようなものだ。

25:20 こころいためるひとまえうたをうたうのは、さむ着物きものぐようであり、またきずうえをそそぐようだ。

25:21 もしあなたのあだがえているならば、パンをあたえてべさせ、もしかわいているならばみずあたえてませよ。

25:22 こうするのは、かれのこうべにむのである、しゅはあなたにむくいられる。

25:23 北風きたかぜあめおこし、陰言かげごとをいうしたひとかおいからす。

25:24 あらそいをこのおんな一緒いっしょいえにおるよりは、屋根やねのすみにおるほうがよい。

25:25 とおくにからるよい消息しょうそくは、かわいているひとひややかなみずのようだ。

25:26 ただしいものわるものまえ屈服くっぷくするのは、井戸いどにごったよう、またいずみがよごれたようなものだ。

25:27 みつおおべるのはよくない、ほめる言葉ことばひかにするがよい。

25:28 自分じぶんこころせいしないひとは、城壁じょうへきのないやぶれたしろのようだ。 

第26章 

26:1 ほまれおろかなものにふさわしくないのは、なつゆきり、刈入かりいれのときあめるようなものだ。

26:2 いわれのないのろいは、びまわるすずめや、びかけるつばめのようなもので、まらない。

26:3 うまのためにはむちがあり、ろばのためにはくつわがあり、おろかなもののためにはつえがある。

26:4 おろかなものにそのおろかさにしたがってこたえをするな、自分じぶんかれおなじようにならないためだ。

26:5 おろかなものにそのおろかさにしたがってこたえをせよ、かれ自分じぶんみずからを知恵ちえあるものないためだ。

26:6 おろかなものたくしてことおくものは、自分じぶんあしり、がいをうける。

26:7 あしなえのあしようがない、おろかなものくちには箴言しんげんもそれにひとしい。

26:8 ほまれおろかなものあたえるのは、いしいしげにつなぐようだ。

26:9 おろかなものくち箴言しんげんがあるのは、ったものが、とげのあるつえをげるようだ。

26:10 とおりがかりのおろものや、ったものやとものは、すべてのひときずつける射手いてのようだ。

26:11 いぬかえっててそのいたものべるように、おろかなものはそのおろかさをくりかえす。

26:12 自分じぶんみずからを知恵ちえあるものとするひとを、あなたはるか、かれよりもかえっておろかなひとのぞみがある。

26:13 なまけものは、「みちにししがいる、ちまたにししがいる」という。

26:14 がちょうつがいによってまわるように、なまけものはその寝床ねどこ寝返ねがえりをする。

26:15 なまけものさられても、それをくちってゆくことをいとう。

26:16 なまけもの自分じぶんに、こたえることのできる七にんものよりも、みずからを知恵ちえありとする。

26:17 自分じぶん関係かんけいのないあらそいにたずさわるものは、とおりすぎるいぬみみをとらえるもののようだ。

26:18 26:19 となびとあざむいて、「わたしはただたわむれにした」というものは、または、またはを、げつける気違きちがいのようだ。

26:20 たきぎがなければえ、ひとのよしあしをものがなければあらそいはやむ。

26:21 おきすみをつぎ、にたきぎをくべるように、あらそいをこのひとあらそいのをおこす。

26:22 ひとのよしあしをいうもの言葉ことばおいしい食物しょくもつのようで、はらおくにしみこむ。

26:23 くちびるはなめらかであっても、こころわるいのはうえぐすりをかけたつちうつわのようだ。

26:24 にくものはくちびるをもってみずかかざるけれども、こころのうちにはいつわりをいだく。

26:25 かれこえをやわらげてかたっても、しんじてはならない。そのこころに七つのにくむべきものがあるからだ。

26:26 たといいつわりをもってそのにくしみをかくしても、かれあく会衆かいしゅうなかあらわれる。

26:27 あなものみずからそのなかおちいる、いしをまろばしあげるものうえに、そのいしはまろびかえる。

26:28 いつわりのした自分じぶんきずつけたものにくみ、へつらうくちほろびをきたらせる。 

第27章 

27:1 あすのことをほこってはならない、にちのうちになにがおこるかをることができないからだ。

27:2 自分じぶんくちをもってみずからをほめることなく、他人たにんにほめさせよ。自分じぶんのくちびるをもってせず、ほかのひとにあなたをほめさせよ。

27:3 いしおもく、すなかるくはない、しかしおろかなものいかりはこの二つよりもおもい。

27:4 いきどおりはむごく、いかりははげしい、しかしねたみのまえには、だれがちえよう。

27:5 あからさまにいましめるのは、ひそかにあいするのにまさる。

27:6 あいするものきずつけるのは、まことからであり、あだのくちづけするのはいつわりからである。

27:7 いているもの蜂蜜はちみつをもみつける、しかしえたものにはにがものでさえ、みなあまい。

27:8 そのいえはなれてさまようひとは、はなれてさまようとりのようだ。

27:9 あぶらこうとはひとこころよろこばせる、しかしたましいなやみによってかれる。

27:10 あなたのとも、あなたのちちともてるな、あなたがなやみにあうには兄弟きょうだいいえくな、ちかとなびととおくにいる兄弟きょうだいにまさる。

27:11 わがよ、知恵ちえて、わたしのこころよろこばせよ、そうすればわたしをそしるものこたえることができる。

27:12 かしこものわざわいみずかけ、思慮しりょのないものすすんでいって、ばつをうける。

27:13 ひとのために保証ほしょうするものからは、まずその着物きものをとれ、他人たにんのために保証ほしょうをするものをば抵当ていとうれ。

27:14 あさはやくきて大声おおごえにそのとなびとしゅくすれば、かえってのろいとなされよう。

27:15 あめ雨漏あまもりのえないのと、あらそきなおんなとはおなじだ。

27:16 このおんなせいするのはかぜせいするのとおなじく、みぎあぶらをつかむのとおなじだ。

27:17 てつてつをとぐ、そのようにひとはそのともかおをとぐ。

27:18 いちじくのまもものはそのべる、主人しゅじんたっとものほまれる。

27:19 みずにうつせばかおかおとがおうじるように、ひとこころはそのひとをうつす。

27:20 陰府よみほろびとはくことなく、ひともまたくことがない。

27:21 るつぼによってぎんをためし、によってきんをためす、ひとはその称賛しょうさんによってためされる。

27:22 おろかなものをうすにれ、きねをもって、むぎともにこれをついても、そのおろかさはることがない。

27:23 あなたのひつじ状態じょうたいをよくり、あなたのれにこころをとめよ。

27:24 とみはいつまでもつづくものではない、どうしてくらい末代まつだいまでもたもつであろうか。

27:25 くさられ、あたらしいがのび、やま牧草ぼくそうあつめられると、

27:26 小羊こひつじはあなたの衣料いりょうし、やぎははたけあたいとなり、

27:27 やぎのちちおおくて、あなたと、あなたのいえのものの食物しょくもつとなり、おとめらをやしなうのにじゅうぶんである。 

第28章 

28:1 しきものひともないのにげる、ただしいひとはししのようにいさましい。

28:2 くにつみによって、おさめるものおおくなり、さとく、また知識ちしきあるひとによって、くにはながくたもつ。

28:3 まずしいものをしえたげるまずしいひとは、糧食りょうしょくのこさないはげしいあめのようだ。

28:4 律法りっぽうてるものしきものをほめる、律法りっぽうまもものはこれに敵対てきたいする。

28:5 悪人あくにんただしいことをさとらない、しゅもとめるものはこれをことごとくさとる。

28:6 ただしくあゆまずしいものは、まがったみちあゆめるものにまさる。

28:7 律法りっぽうまもものかしこである、不品行ふひんこうものまじわるものは、ちちをはずかしめる。

28:8 利息りそく高利こうりとによってそのとみをますものは、まずしいものめぐもののために、それをたくわえる。

28:9 みみをそむけて律法りっぽうかないものは、そのいのりでさえもにくまれる。

28:10 ただしいものわるみちまどわすものは、みずから自分じぶんあなおちいる、しかし誠実せいじつひと幸福こうふくぐ。

28:11 めるひと自分じぶんみずからを知恵ちえあるものる、しかしさとりのあるまずしいものかれやぶる。

28:12 ただしいものつときは、おおいなるさかえがある、しきものおこるときは、たみをかくす。

28:13 そのつみかくものさかえることがない、あらわしてこれをはなれるものは、あわれみをうける。

28:14 つねしゅおそれるひとはさいわいである、こころをかたくなにするものわざわいおちいる。

28:15 まずしいたみおさめるわるいつかさは、ほえるしし、またはえたくまのようだ。

28:16 さとりのないつかさは残忍ざんにん圧制者あっせいしゃである、不正ふせいにくもの長命ちょうめいる。

28:17 ひところしてそのものぬまで、のがれびとである、だれもこれをたすけてはならない。

28:18 ただしくあゆものすくいまがったみちあゆものあなおちいる。

28:19 自分じぶん田地でんちたがやもの食糧しょくりょうき、無益むえきことしたがもの貧乏びんぼうきる。

28:20 忠実ちゅうじつひとおおくの祝福しゅくふくる、いそいでとみようとするものばつまぬかれない。

28:21 ひと片寄かたよることはくない、ひといちれのパンのために、とがをおかすことがある。

28:22 よくふかひといそいでとみようとする、かえって欠乏けつぼう自分じぶんところることをらない。

28:23 ひといましめるものしたをもってへつらうものよりも、おおいなる感謝かんしゃをうける。

28:24 ちちははものぬすんで「これはつみではない」とものは、ほろぼすものともである。

28:25 むさぼるものあらそいをおこし、しゅ信頼しんらいするものゆたかになる。

28:26 自分じぶんこころたのものおろかである、知恵ちえをもってあゆものすくいる。

28:27 まずしいものほどこものもの不足ふそくしない、をおおってないひとおおくののろいをうける。

28:28 しきものおこるときは、たみをかくす、そのほろびるときは、ただしいひとす。 

第29章 

29:1 しばしばしかられても、なおかたくななものは、たちまちやぶられてたすかることはない。

29:2 ただしいもの権力けんりょくればたみよろこび、しきものおさめるとき、たみはうめきくるしむ。

29:3 知恵ちえあいするひとはそのちちよろこばせ、遊女ゆうじょまじわるものはその資産しさん浪費ろうひする。

29:4 おう公儀こうぎをもってくにかたくする、しかし、重税じゅうぜいてるものはこれをほろぼす。

29:5 そのとなびとにへつらうものは、かれあしまえあみる。

29:6 悪人あくにん自分じぶんつみのわなにおちいる、しかしただしいひとよろこたのしむ。

29:7 ただしいひとまずしいものうったえをかえりみる、しきひとはそれをろうとはしない。

29:8 あざけるひとまちみだし、知恵ちえあるものいかりをしずめる。

29:9 知恵ちえあるひとおろかなひとあらそうと、おろかなものはただいかり、あるいはわらって、やすむことがない。

29:10 えているひとつみのないものにくむ、しきものかれいのちもとめる。

29:11 おろかなものいかりをことごとくあらわし、知恵ちえあるものしずかにこれをおさえる。

29:12 もしおさめるものいつわりの言葉ことばくならば、その役人やくにんらはみなわるくなる。

29:13 まずしいものと、しえたげるものとはともにおる、しゅかれ両者りょうしゃひかりあたえられる。

29:14 もしおうまずしいもの公平こうへいにさばくならば、そのくらいはいつまでもかたつ。

29:15 むちといましめとは知恵ちえあたえる、わがままにさせたはそのはははじをもたらす。

29:16 しきもの権力けんりょくるとつみす、ただしいものかれらのたおれるのをる。

29:17 あなたのこらしめよ、そうすればかれはあなたをやすらかにし、またあなたのこころよろこびをあたえる。

29:18 預言よげんがなければたみはわがままにふるまう、しかし律法りっぽうまもものはさいわいである。

29:19 しもべは言葉ことばだけで訓練くんれんすることはできない、かれいてっても、こころにとめないからである。

29:20 言葉ことば軽率けいそつひとるか、かれよりもかえっておろかなもののほうにのぞみがある。

29:21 しもべをそのおさなときからわがままにそだてるひとは、ついにはそれを自分じぶんのあとつぎにする。

29:22 いかひとあらそいをおこし、いきどおひとおおくのつみおかす。

29:23 ひとたかぶりはそのひとひくくし、こころにへりくだるものほまれる。

29:24 ぬすびとにくみするもの自分じぶんたましいにくむ、かれはのろいをいても何事なにごとをも口外こうがいしない。

29:25 ひとおそれると、わなにおちいる、しゅ信頼しんらいするものやすらかである。

29:26 おさめるもの歓心かんしんようとするひとおおい、しかしひとことさだめるのはしゅによる。

29:27 ただしいひと不正ふせいおこなひとにくみ、しきものただしくあゆひとにくむ。 

第30章 

30:1 マッサのひとヤケのアグルの言葉ことばそのひとはイテエルにかってった、すなわちイテエルと、ウカルとにかってった、

30:2 わたしはたしかにひとよりもおろかであり、わたしにはひとさとりがない。

30:3 わたしはまだ知恵ちえをならうことができず、また、せいなるものさとることもできない。

30:4 てんにのぼったり、くだったりしたのはだれか、かぜをこぶしのなかあつめたのはだれか、みず着物きものつつんだのはだれか、のすべての限界げんかいさだめたものはだれか、そのなにか、そのなにか、あなたはたしかにそれをっている。

30:5 かみ言葉ことばはみな真実しんじつである、かみかれたのものたてである。

30:6 その言葉ことばくわえてはならない、かれがあなたをめ、あなたをいつわものとされないためだ。

30:7 わたしは二つのことをあなたにもとめます、わたしのなないうちに、これをかなえてください。

30:8 うそ、いつわりをわたしからとおざけ、まずしくもなく、またみもせず、ただなくてならぬ食物しょくもつでわたしをやしなってください。

30:9 りて、あなたをらないといい、しゅとはだれか」とうことのないため、またまずしくてぬすみをし、わたしのかみよごすことのないためです。

30:10 あなたは、しもべのことをその主人しゅじんに、あしざまにいってはならない、そうでないとかれはあなたをのろい、あなたはつみをきせられる。

30:11 にはちちをのろったり、はは祝福しゅくふくしないものがある。

30:12 には自分じぶんにみずからをきよものとして、なおそのけがれをあらわれないものがある。

30:13 にはまた、このようなひとがある――ああ、そののいかにたかきことよ、またそのまぶたのいかにつりあがっていることよ。

30:14 にはまたつるぎのようなをもち、かたなのようなきばをもって、まずしいものうえから、とぼしいものひとなかからほろぼすものがある。

30:15 ひるにふたりのむすめがあって、あたえよ、あたえよ」という。くことをらないものが三つある、いや、四つあって、みな「もう、たくさんです」とわない。

30:16 すなわち陰府よみ不妊ふにんたいみずにかわく「もう、たくさんだ」といわないがそれである。

30:17 自分じぶんちちをあざけり、ははしたがうのをいやしいこととするは、たにのからすがこれをつつきし、はげたかがこれをべる。

30:18 わたしにとって不思議ふしぎにたえないことが三つある、いや、四つあって、わたしにはさとることができない。

30:19 すなわちそらぶはげたかのみちいわうえうへびのみちうみをはしるふねみちおとこおんなにあうみちがそれである。

30:20 遊女ゆうじょみちもまたそうだ、彼女かのじょべて、そのくちをぬぐって、「わたしはなにもわるいことはしない」とう。

30:21 は三つのことによってふるう、いや、四つのことによって、えることができない。

30:22 すなわち奴隷どれいたるものおうとなり、おろかなもの食物しょくもつき、

30:23 みきらわれたおんなよめき、はしためがおんな主人しゅじんのあとにすわることである。

30:24 この地上ちじょうに、ちいさいけれども、非常ひじょうかしこいものが四つある。

30:25 ありはちからのない種類しゅるいだが、その食糧しょくりょうなつのうちにそなえる。

30:26 いわだぬきはつよくない種類しゅるいだが、そのいえいわにつくる。

30:27 いなごはおうがないけれども、みなたいんでいでつ。

30:28 やもりはでつかまえられるが、おう宮殿きゅうでんにおる。

30:29 あるきぶりの堂々どうどうたるものが三つある、いや、四つあって、みな堂々どうどうあるく。

30:30 すなわちけもののうちでもっともつよく、なにもののまえにも退しりぞかない、しし、

30:31 ててあるくおんどり、やぎ、そのたみまえをいばってあるおうがそれである。

30:32 あなたがもしおろかであってみずかたかぶり、あるいは悪事あくじはかったならば、あなたのくちてるがよい。

30:33 ちちをしめれば凝乳ぎょうにゅうる、はなをしめればがでる、いかりをしめればあらそいがおこる。  

第31章 

31:1 マッサのおうレムエルの言葉ことば、すなわちそのははかれおしえたものである。

31:2 わがよ、なにおうか。わがたいよ、なにおうか。わたしががんをかけてよ、なにをいおうか。

31:3 あなたのちからおんなについやすな、おうをもほろぼすものに、あなたのみちまかせるな。

31:4 レムエルよ、さけむのは、おうのすることではない、おうのすることではない、さけもとめるのはきみたるもののすることではない。

31:5 かれらはさけんで、おきてをわすれ、すべてなやもののさばきをげる。

31:6 さけほろびようとしているものあたえ、さけこころくるしむひとあたえよ。

31:7 かれらはんで自分じぶん貧乏びんぼうわすれ、そのなやみをもはやおもさない。

31:8 あなたはだまっているひとのために、すべてのみなしごのうったえのために、くちひらくがよい。

31:9 くちひらいて、ただしいさばきをおこない、まずしいものとぼしいものうったえをただせ。

31:10 だれがかしこつまつけることができるか、彼女かのじょ宝石ほうせきよりもすぐれてたっとい。

31:11 そのおっとこころ彼女かのじょ信頼しんらいして、収益しゅうえきけることはない。

31:12 彼女かのじょきながらえているあいだそのおっとのためにいことをして、わるいことをしない。

31:13 彼女かのじょひつじ亜麻あまもとめて、ずからのぞみのように、それを仕上しあげる。

31:14 また商人しょうにんふねのように、とおくにから食糧しょくりょうはこんでくる。

31:15 彼女かのじょはまだよるのあけぬうちにきて、そのいえものものそなえ、そのおんなたちに日用にちようぶんあたえる。

31:16 彼女かのじょはたけをよくかんがえてそれをい、そのはたらきのをもって、ぶどうばたけをつくり、

31:17 ちからをもってこしおびし、そのうでつよくする。

31:18 彼女かのじょはその商品しょうひんのもうけのあるのをっている、そのともしびは終夜しゅうやえることがない。

31:19 彼女かのじょ糸取いととぼうにのべ、そのに、つむをち、

31:20 まずしいものひらき、とぼしいひとをさしのべる。

31:21 彼女かのじょはそのいえもののためにゆきおそれない、そのいえものはみなくれない着物きものているからである。

31:22 彼女かのじょ自分じぶんのためにうつくしいしとねをつくり、亜麻あまぬのむらさきぬのとをもってその着物きものとする。

31:23 そのおっとはその長老ちょうろうたちとともに、まちもんするので、ひとられている。

31:24 彼女かのじょ亜麻あまぬの着物きものをつくって、それをり、おびをつくって商人しょうにんわたす。

31:25 ちから気品きひんとは彼女かのじょ着物きものである、そしてのちわらっている。

31:26 彼女かのじょくちひらいて知恵ちえかたる、そのしたにはいつくしみのおしえがある。

31:27 彼女かのじょいえことをよくかえりみ、おこたりのかてをべることをしない。

31:28 そのらはがって彼女かのじょしゅくし、そのおっともまた彼女かのじょをほめたたえてう、

31:29 「りっぱにことをなしげるおんなおおいけれども、あなたはそのすべてにまさっている」と。

31:30 あでやかさはいつわりであり、うつくしさはつかのまである、しかししゅおそれるおんなはほめたたえられる。

31:31 そのはたらきの彼女かのじょあたえ、そのおこないのために彼女かのじょまちもんでほめたたえよ。